箕野希望のレビュー一覧
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本当の勝者、絆、そして真実の愛
異母兄伊織の逆襲も制した桜夜。兄との決別以降、組をそして部下を、大事な人達を守るために、自身をどれだけ鍛え上げてきたのだろう。
そして、伊織との決定的な差は、周囲への、そして周囲からの信頼を築き上げたことだと思う。
母親の恨みを受け継いだ異母兄伊織から、ずっと「愚弟」「不正解な弟」とよばれ続け、大事なユリを拐われ、自分の命をおびやかされ、狙われても尚、幼い頃に命を助けられた恩を思い、この状況で異母兄への礼を口にし、殺さずその場を去ろうとする桜夜。それを黙って見守るユリ。
去り行く二人の背中に、なおも「お前達の束の間の恋愛(じゃれ愛)は長く続かない」と言い放つ伊織だったが、二人がきっぱりと否定す -
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絶妙!!こんな展開を待っていた
「桜夜の恋人」というだけでもオークションの値があがるのに、桜夜のために心身ともに磨きあげ武道も精神力も共に強くなったユリは、毅然としてとても魅力的な女性に返信していた。
このまま桜夜の兄である蛇蝎総裁の手で売られてしまうのか、桜夜の救いはいつ来るのか、そんなことを思いながらハラハラしながら読み進めた。
そして全てが終わった後に、その時が訪れる。
拐われてから友人を守り、桜夜の恋人の名に恥じないように振る舞おうとするユリの凛した対面を保つ顔と、不安と恐怖が入り交じった内面の顔とが、桜夜との再会でようやくひとつの顔に戻れた瞬間、安堵と喜びの涙が伝う。
桜夜の意外な、でもこういう展開になったらいいな -
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兄弟。
ゆりの誕生日からおかしなことに。お兄さんも部下もまたきれいな顔。9巻は、スケールが大きい。夢中になって読んでしまった。つぎが気になる。早く読みたい。