高根正昭のレビュー一覧

  • 創造の方法学

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    40数年ぶりに読んだ。表紙が変わっていた。読んだ当時は数量分析を行っていたのでよくわからなかったこともあったかもしれないが、現在では理解できる。
     大学生が研究方法について考えるための本であり、卒論でどのような研究方法を行おうかと考えるためにはいい本である。しかし、自分で研究方法を採用できる院生こそふさわしいのかもしれない。
    1981年に逝去したということは、この本を出版してから2年後に死亡したということである。

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    2022年05月22日
  • 創造の方法学

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    一気に読みきり、自分でも意外なのだが、何度か読み返した。
    とても約40年前の本とは思えない。

    大切なのは、「何を知るか」ではなく、「いかに知るか」と訴えられている。

    あとがきには、日常の生活や職場で出会う問題を自分で整理し、考えそして解くための手引き とある。まったく異論なし! もっと早く出会いたかった ^_^
    巷には、様々なハウツーや手法であふれているが、これらに振り回されそうなら、まずこの本を読んだ方がいい。知的生産のための基本的なルールのルーツオブルーツだ。

    以下はあとがきの一部。。。現代もなんら変わりない。
    われわれは、科学における知的生産のための基本的なルールを、常識として、手

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    2017年08月05日
  • 創造の方法学

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    卒論を書いていた時に読んだ本。ゼミで指導教官が「独立変数」「従属変数」「操作変数」なんて言葉を使っていてちんぷんかんぷんだったけれど、この本を読んでから教官の言っていることを理解できるようになった。
    量的・質的研究の両方に配慮されているほか、自殺論やプロ倫などの社会学の古典が拓いた方法論についても学ぶことができるいい本。読むべし。

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    2014年09月23日
  • 創造の方法学

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    非常に読んでためになった一冊
    本書は社会学の本に分類されるが、全ての研究者や大学生に読んで欲しい一冊
    研究とは何か?問題とは何か?を深く掘り下げた名著だと思う

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    2013年06月16日
  • 創造の方法学

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    日本の模倣的な態度を排し、創造の力を重視する西洋の伝統を取り入れるべきだという主張から論理構築の方法論を展開します。頭の中をすっきりさせてくれる明快な論述に感銘を受けました。精読に値する本だと思います。

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    2012年09月29日
  • 創造の方法学

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    ①仮説とは、「研究の課題を”結果”としてとらえるところから出発して、その現象を生み出す”原因”にさかのぼり、”原因”と”結果”の論理的な関係を設定すること」p44
    そのためにまず問題(結果)を設定し、そのための「原因」を考えるのである。

    仮説の概念から考え直し、研究の必要性に取り組もうと思った

    ②因果法則の確立には、(1)独立変数の先行、(2)独立変数と従属変数の共変、(3)他の変数の統制、他の重要な変数が変化しない、ことが条件。これは、比較する際にも重要になってくる。

    ③「何を知るか」の日本と「いかにして知るか」のアメリカの大学。このような違いが、現在の日本の学部での方法論の軽視に表れ

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    2012年07月23日
  • 創造の方法学

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    2012夏学期 高等教育調査の方法と解析(1)の参考文献として読んだ。理解度は、まだまだ予習の域を出ないが、残り13回の授業の中で深めていきたい。

    本書を一読し、教育社会学から分化した高等教育論は、社会科学・社会調査の手法を体得することが必須であることを痛感。これを知らないと修論執筆に着手できないのだ。M1向けには研究の方法論に関する科目の開講が多いのはそのためかもしれない。

    本書では、著者のスタンフォード大留学時の経験が、かなり細かく紹介されている。例えば、18頁に「組織的読書」が触れているが、アメリカの学生の様子を紹介することで、日本の学生・読者への啓蒙の要素になっている。大学院での生

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    2012年04月15日
  • 創造の方法学

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    社会学を研究する上で必要な方法論をまとめたもの。その方法論を踏まえて社会の様々な事象を自分で解き明かす創造性を発揮するための最低限知るべき手法という位置付け。因果関係モデルの概要説明。

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    2012年04月09日
  • 創造の方法学

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    最初一度よんだときは全然興味もてなかったし、内容も頭に入らなかったけど、ゼミで高根のこの本を輪読して、社会科学の方法論についての名著であることを実感。
    精読するとすごくおもしろい。社会科学の考えたかたの基礎を教えてもらった。

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    2011年11月17日
  • 創造の方法学

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    本書は社会科学を学ぶ人(もしくはより広く文系の人間)が、科学の方法論を学ぶうえで非常に有用な一冊である。

    読者によっては、「要点がまとまっておらず読むのが面倒だ」という印象を受けるようだ。たしかに一般的な方法論について述べるだけでなく、著者がどういった経緯で方法論の大切さを学んだかなどの個人的なエピソードがふんだんに出てくるので、人によってはそれをまどろっこしく感じるのかもしれない。しかし、私はむしろこの本の魅力は、その筆者の個人的なエピソードにあると思う。読み進める中で筆者の苦しみや失敗、それを乗り越え前に進もうとする意志を感じとり、次第に筆者の人柄に惹かれていく…そのようなところにこの本

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    2011年09月19日
  • 創造の方法学

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    文句なく☆5
    社会科学における、理論と方法論について述べられている。作者や優雨名な研究者による研究例や自身の体験を交えながら書かれており、納得感も増す。方法論についても論理的に、かつわかりやすく書かれている。間違いなく良書である。

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    2011年08月01日
  • 創造の方法学

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     大学の一年生ゼミのテクストだった作品。 懐かしい…。 今も刊行されているかどうかわかりません。 著者の留学時代の苦労話と社会学のあり方(あるべき姿)がないまぜになっていて、まぁ、社会学を学ぶ大学一年生にお薦めの本ではないのかもしれません。 けれども、面白かったですねぇ。こういう本を、他の社会学のテクストと並行して一年間(実質、本作は三ヶ月ほどで読み終わりましたが)、じっくり読むというのは、良い経験でした。 嗚呼、懐かしい。 というだけでは、終わらない一冊ではございます。

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    2011年08月19日
  • 創造の方法学

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    経営学大学院1年生春学期のリーディングリスト。研究すること、論文を書くこととは、というそもそもの考え方。研究者の研究の道筋をたどる文章はとても興味深く、アメリカの学の雰囲気も伝わってくる。

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    2022年11月28日
  • 創造の方法学

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    社会科学の統計的手法や因果推論について。題材はかなり古い印象を受けるが、仮説検証のアプローチの基礎が詰まっている。個人的には『原因を推論する』の方がしっくりくる。

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    2021年10月31日
  • 創造の方法学

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    社会学の方法論を、学生運動という現場からアメリカの大学院というアカデミックか世界に移った著者が、経験や時代の流れも踏まえたまとめち良書

    具体と抽象の往復という大きな枠組みの中で、物語のように全体像を掴むのか、あるいはサーヴェイリサーチや統制群を用いた実験、参加観察などの比較をベースとした方法で厳密に一部を切り取って掴んでいくのかの対立と止揚が描かれている。

    この本が出版されてかなりの年月が流れているが、未だに日本の学問は記述的なものに留まり、社会科学の分野では永久にアメリカに追いつくことはないのだろうな、と実感した。

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    2021年09月06日
  • 創造の方法学

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    読み書き算数から始まる普遍的な原理、原因→結果のモデルに置き換えた厳密な検証。実例を伴った、この理論自体を仮説と捉えての検証の繰り返し。近道なんてないことを改めて実感。

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    2016年07月08日
  • 創造の方法学

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    古い新書であるが、まだ日本がこれから成長する、という時期にスタンフォード、バークレーに留学して社会学方法論をみっちり勉強した高根正昭の語りは、なお清新で密度が高い。

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    2018年10月14日
  • 創造の方法学

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     社会学の先生の、原因と結果の分析方法、それと解決策の見つけ方といった基本的な思考法。

     師匠の木下さんの推薦だったと思う。

     昭和54年の本だけで、きちっとしている。

     逆に、PDCAとかかっこよくいっているけど、あまり政治学、社会学の方法論って進んでいないのではないか。また、経済学など、数理的な分析に偏っていて、かえって質的な分析がおろそかになって、具体的提言が少ないのではないか。

     大塚久雄氏の社会科学の方法と同じく、社会科学の学ぶにあたっての古典ではないか。

     そんな感じがした。もっと、これからは、原因と結果の関係の分析から、新しい解決策へのジャンプの手法をみがかないといけな

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    2012年09月09日
  • 創造の方法学

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    タイトル通り論文執筆の方法論。

    文系・理系問わず、文章を書くにあたって必読の1冊。個人的には、本書で挙げられている参考文献が非常に参考になった。

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    2012年05月14日
  • 創造の方法学

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    科学的なものの考え方を解説している.小生,データ処理で多変量解析等を駆使した経験があったので,本書で著者が実例,失敗例も含めて平易に解説してあるので理解しやすいと感じた.

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    2012年01月14日