江村洋のレビュー一覧
-
ヨーロッパ史の本は数あれど,「ハプスブルク家の女」に的を絞った本はなかなかあるまい.ヨーロッパの貴族には変人が多く,「これは事実ですか?」と思わされることもしばしばあるので,この的の絞り方はなかなか筋が良いと思う.しかしながら,こういった本の常として,ヨーロッパ史にある程度通じていないと,何が何やら...続きを読むPosted by ブクログ
-
ハプスブルク家の女性たちに焦点を当てた本。
同著者の『ハプスブルク家』を読んで、女性versionもあるんだ〜と思い読んでみました。内容被る部分もあるものの、新しく得られることもありって感じです。
小説的な面白さというより淡々と史実を知る、という感じですが読みやすいし分かりやすい。
王朝最後の皇后が...続きを読むPosted by ブクログ -
幸福適正問題がとても興味深かった。
女神パナティーアが与えられた材料以上の広い世界を作ったから、容量不足が起こり、慈悲の届かない人々が出てくる、とか結構面白い考え方だと思う。
響子がヤンデレというか、ラスボスっぽくなってきている気がする。
最終巻を前に理人がまさかの地球に戻された!?
最終巻が楽しみ...続きを読むPosted by ブクログ -
読みやすい。
取り上げられた人数とそれぞれの記述量が程よい感じ。
地図と系図がもっとあればよかった。
取り上げるに値する、歴史的に重要な役割を担った女性の伝記的事実が中心なんだけど、女性をその当時のヨーロッパの中心舞台に立たせた状況について、もう少し説明がほしいところ。ハプスブルク家だからってだけ...続きを読むPosted by ブクログ -
マリア・テレジアやマリー・アントワネットなど一冊書けそうな有名所にはそれほど焦点を当てず、フアナとマルガレーテからゾフィーとツィタまで、15世紀から20世紀の中でのハプスブルク家の妻達の話。小説的な醜聞や逸話にフォーカスすることなく、教科書的に事実をつらつらと書き並べるわけでもなく、2つのバランスを...続きを読むPosted by ブクログ
-
10年以上前に購入しているので、表紙カバーのデザインは違っていますけどね。
ミュージカル「エリザベート」の予習として読んでみました。
類書が山積するハプスブルク関係本。その中で特色を出すには、それなりの切り口が必要になってきますね。
発行当時は面白いアプローチだったかも知れませんが、「女」を主体に...続きを読むPosted by ブクログ -
ハプスブルク家に関わってきた女性達に焦点を当てたのがこの本です。マリア・テレジアやナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)に嫁いだマリー・ルイーズ、マクシミリアン1世とブルゴーニュ公女マリア夫妻とその子供達、貴族と平民の結婚いわゆる「貴賎結婚」を実現させたフィリピーネ・ヴェルザー、アンナ・プロッフル...続きを読むPosted by ブクログ