江村洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10年以上前に購入しているので、表紙カバーのデザインは違っていますけどね。
ミュージカル「エリザベート」の予習として読んでみました。
類書が山積するハプスブルク関係本。その中で特色を出すには、それなりの切り口が必要になってきますね。
発行当時は面白いアプローチだったかも知れませんが、「女」を主体にしたことによる、「女らしさ」に着目する筆致にいたる傾向は、残念ながら古さを感じてしまいました。
講談社現代新書らしい読みやすい構成は好感が持てますし、最後の皇帝カール1世と皇妃ツィタに言及している部分は面白かったです。
事実上の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ崩御後は、そんなに触れられませんからね。
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Posted by ブクログ
●構成
はじめに:ヨーロッパにおけるハプスブルグ家
序章 ハプスブルグ家の揺籃期:ルードルフ一世からマクシミリアン帝へ
第1章 マクシミリアン一世:華麗なるブルゴーニュ文化のさなかで
第2章 カール五世とその時代:太陽の没することなき帝国
第3章 ウィーンとマドリッド:ハプスブルグ家の枢軸
第4章 マリア・テレジア女帝:恵み豊かな治世
第5章 会議は踊る:三月革命の前夜
終章 民族主義の嵐のなかで:ハプスブルグ家の落日
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世界史の授業では、恐らく必ず登場するであろうハプスブルグ家。名前はなんとなく見聞きしていても、その内実や歴史上の位置づけを忘れてしまっているかもしれない。もしかしたらそ