レイチェルボッツマンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数年前に流行った本を、熱が冷めた頃にじっくり読んでみようシリーズ。
一年以上、自宅の積ん読ラックに文字通り「積んで」あった本です。正直、もうちょい平坦な本かなーと思ってたけど、想像以上に面白かった。
現代の過剰消費行動を助長する4つの力のうち、「1つの高額な品に合わせて統一感を意識させて買い換えを促し、消費にハメる」というものと、「あと1つ買えば満足できるかもしれないと思わせて無駄なものを買わせる」というものについては、普段は意識していない売り手側の魂胆をシンプルに表現してくれていてマル。
それらを踏まえたうえで、周りの人々と「シェア」する消費スタイル(本書では「コラボ消費」と名づけられている)のメリットについて、本の3分の2ほどを割いて丁寧に解説しています。
モノを所有するのではなく、必要な分だけ利用するという切り口で普及したカーシェアリング、「私があなたを助ければ、あなたが私を助けてくれる」ではなく、「私があなたを助ければ、誰かが私を助けてくれる」という、一対一ではなく一対多の関係を重視した再分配モデル、お互いの欲望が一致しなくてもモノやサービスを金以外の何かと交換できるコラボ的ライフスタイルなどは、解説されて改めて「あ、これもシェアの一例なんだ」と気づくぐらい、既に世の中に普通のこととして広まっている感があります。
全体を貫く大きなテーマを選ぶとしたら、「インターネットシステム」と「消費スタイルの回帰」でしょう。
インターネットという、昔の人が絶対に手にできなかった便利なツールを手に入れた消費者がそのシステムを活用して、第一次世界大戦後の軍事物資の供給過多を解消するためにアメリカが導入した大量消費(使い捨て)社会を膨張させていくのではなく、むしろ戦前の交換・使い回し・再利用の消費スタイルに回帰していくという流れは、実に興味深いです。 -
Posted by ブクログ
とても刺激的で面白いないようでした。
僕たちの社会に無くてはならない「お金」という価値観がどんどん剥げ落ちていくような感覚に襲われました。
詳しい内容は本書を読んで貰いたいのですが、この考えの先にある社会は、「人が生きていくのにそれほど多くのお金が必要なくなっていく」んじゃないかと実感させられました。
この「シェア」という考え方の基本にあるのは、「他人への信頼」をどのようにデザインしていくか?
をネット社会の延長線上にどう築いていくか?がとてもポイントになるような気がしました。
本のタイトルに「ビジネスを生み出す新戦略」と書いているけど、もうこの先の未来には「お金を儲けるためのビジネス」という発想が古いものになっていくようです。
そして、この「シェア」の土台になる他人への信頼をどのよう「に見える化」するかがおおきなポイントになってきますね。
フェイスブックに代表されるような、匿名性のないプロフィール。
個人が人生で何をして、どんな人間で、どんな友だちがいて、社会からどのように評価されているか?がひと目で分かるような社会が出来上がりつつあるんじゃないか。
そんな風に考えると、これからの世の中、もし大不況になって、お金の価値がなくなって、もう一度リセットしなくてはならない状況になったとしても、はじめは少し大変かもしれないけれど、もともとリアルも含めて他人との繋がりが深く多い人は、それをベースにラクラクと生活を再建できる世の中になるんだろうな。
ネット社会を通して巨大な物々交換市場が出来上がる。
「物々交換」というと石器時代に逆戻りしたみたいだけど、そもそも、昔の物々交換のデメリットは、自分の持ち物と、自分が欲しいものとが、必要な時に交換できないところがNGなだけですよね。
そのデメリットをカバーするために生まれたのがお金という価値で、それが物の流通をオイルのように循環させているだけで、その必要がなくなれば自然とお金の意味も変わっていく
そう遠くない未来は「お金」と「評価、評判」に対する価値観が徐々にスライドしていく
そんな社会になりそうですね。 -
Posted by ブクログ
■シェア
A.人々はハイパー消費主義から目覚めつつある。その変化の根底には、次の2つの現象がある。経済成長が頭打ちなのに、資源が無限であるかのように消費していては駄目だという意識が広がった。モノを追い求めることで、友人や家族、そして地球との関係を犠牲にしていることに人々が気付き始めた。
B.コラボ消費
a.プロダクトを所有するのではなく、製品を利用した分だけお金を払う。
b.ソーシャルネットワークを通して、不要となった中古品を必要とする人に配り直す。
c.自動車や中古品といった具体的なモノではなく、時間や空間、技術やお金といった、目に見えにくい資産を共有する。お金に余裕のある人が、お金が必要な人に直接貸し出す「ソーシャルレンディング」などのサービスがる。 -
Posted by ブクログ
要点
1
中国のビジネスでは、信頼が重要だ。アリババの創業者ジャック・マーは、買い手に売り手を信頼させ、ものを買わせるために、売り手の認証制度を設けた。認証を受けた売り手への問い合わせは、未認証の売り手よりも6倍多かったという。
要点
2
人は、アイデアを信頼し、プラットフォームと企業を信頼し、個人を信頼するという順に新しいビジネスへの信頼を深めていく。
要点
3
中国政府は、国民の信用力を格付けするシステムを開発中だ。すでに数百万人が登録しており、信用履歴、履行能力、個人的な特徴、行動と嗜好、人間関係の5つの要素から人間を格付けする仕組みになっている。ランクが高い人には、さまざまな特典が提供される。
人が新しいビジネスを信頼するには、必ず次の行動パターンをたどる。まずアイデアを信頼し、次にプラットフォームと企業を信頼し、最後に個人を信頼するという順番だ。ブラブラカーの例では、まずライドシェアというアイデアを信頼して試してみようと感じる。次にブラブラカー社が悪質なドライバーをあらかじめ取り除いてくれていることと、トラブルが発生したときにユーザーを助けてくれることを信じる。そして最後に、ライドシェアする相手を信頼するというプロセスを踏むことになる。アイデアとプラットフォーム・企業を信頼しなければ、個人を信頼するか否かを判断するステップにはたどりつけない。
1つ目がカリフォルニアロールの原則である。馴染みのないものを身近に感じさせるため、新しいものと馴染みのあるものを組み合わせて、「新しいのに見慣れたもの」を作るというルールだ。新しいものである「寿司」と、アメリカ人にとって馴染みのあるキュウリやカニ、アボカドを組み合わせて作られたカリフォルニアロールのように。新しいアイデアを信頼させるためには、親近感が必要なのだ。
エアビーアンドビーも、この原則を利用している。ホームページに行くと、多くの人は企業紹介ページを読まず、まず自宅のある場所を検索してみる。そして近所の「あの家」に泊まれるのだとわかってはじめてピンと来るのだという。
2つ目がメリットの原則だ。新しいアイデアを信頼するには、自分が享受できるメリットを理解できなければならないというルールである。たとえば自動運転車の場合なら、自動運転車が人間の運転を肩代わりするメリットがリスクを上回るかどうかだ。
ただし人間は、得たものより失ったもののほうがより強く心に残る傾向にある。2016年に起こったテスラの事故は、マスコミに大げさに書きたてられた。アメリカ全体でいうと約1億5000万キロに付き1件の死亡事故が起きるとされているなかで、テスラは約2億キロ走ってはじめて死亡事故を起こしたにもかかわらずだ。
3つ目が信頼のインフルエンサーの原則である。「信頼のインフルエンサー」とは、ある物事のやり方を一変させるような影響を持つ少数の人たちのことだ。必ずしも地位や名誉のある人、有名人、高名な専門家である必要はない。 -
Posted by ブクログ
・「すばらしいアイデアはみなそうだが、一つひとつの事例は小さいことでも、その可能性は驚くほど広い。ネギを育てたいグリーンさんと、庭を耕してほしいブラウンさんをつなぐことはあっと驚くようなことだとは思えないかもしれない。しかし一方で、スーパーマーケットが私たちの食生活の中心にあるのも、日々の小さな積み重ねの結果なのだ。ランドシェアはより多くの人々をその環境の外に踏み出させるものだ」
・私たちが享受する自由の大部分は、「モノを持つ権利」によって実現されてきたし、何をするかによって自分のアイデンティティをつくりあげてきた。だが、ミレニアム世代、つまり作家ジョン・ポールフレイが言う「生まれたときからデジタル」な最初の世代では、この自己と所有との強いつながりが壊れつつある。そして所有ではない新しいチャネル―パソコンやi-Phoneさえ持っていれば他に何も必要としないチャネル―を通して、していること(ツィッター)や読んでいる本(シェルファリ)、趣味(ディグ)や所属するグループ(リンクトイン)、そしてもちろん友人(フェイスブック)もシェアしている。
→そうか、フェイスブックに今一はまらないのは、シェアする友人が少ないからか・・
Airbnb (エアビーアンドビー).、日本でもやってる!!