森孝一のレビュー一覧

  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    非常に面白かった。体系的に日本語で書かれた本は少ないので勉強になった。たしかプレジデントウーマンでおすすめしていたので一読。しかしながらけっこう前の本なので最新事情が知りたい。多民族で成り立つ国家の難しさについて改めて感じた。

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    2015年09月19日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    アメリカの「政教分離」=”Separation of Church and State”

    したがって特定の宗教が政治にかかわることは政教分離に反していない。これははじめて触れた知見だった。「市民宗教」「見えざる国教」としてのキリスト教(に限りなく近いもの)がアメリカのナショナルアイデンティティの基盤である。

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    2010年01月23日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    ネタバレ

    とても興味深い本だった。
    アメリカ大統領が政治的最高権力者と同時に精神的指導者という立場でもあるということは、全く思いもよらなかったが、TVでアメリカ大統領選の活動に国民が熱狂してるシーンが放送されるのはそういうことかと納得。
    アメリカの政教分離が「政治と宗教の分離」ではなく「教会と国家の分離」である点にも注目。アメリカは私が思っている以上に宗教的な国であることが分かった。

    ☆「共通の過去」を持っていないため「未来についての共通の意志」がアメリカを統合する。
    ☆多様な背景を持った人々が共に生活する緊張の多い社会の中で、教会は同質の人々と交われる安らぎの空間。

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    2014年12月11日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    ネタバレ

    イラク攻撃が迫る中、なぜ米国があそこまで拘るのかと不思議な気持ちさせしますが、この本を読むと謎の一部が解けるように思われます。米国には市民宗教(著者はそれを見えざる国教と呼ぶ)があり、それが国としてのアイデンティティーを保つ基盤になっているとのこと。それはプロテスタント・カトリック・ユダヤ教の誰でもが受け容れられる「神」を信仰する。レーガン、ブッシュ(父)、クリントンの演説に登場する宗教的な発言が日本のマスコミでは「修辞」として削除され報道されるために日本ではわかりづらいという。なるほどという感じ。そして今はイラクですが、歴史上、インディアンとの闘い、旧大陸との闘い、メキシコ戦争、対スペイン戦

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    2013年08月24日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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     国家というのは、一種のフィクションであり、吉本隆明的な言説では、共同幻想であり、ベネディクトアンダーソン的な言説では想像の共同体だ。どのような国家であってもそれを成り立たせているもの、国体が存在する。そのアメリカのナショナルアイデンティティを担保するものはなにか?本書はその問いにアメリカ建国の経緯の歴史と宗教の関係から答えるものである。

     フランス革命、ロシア革命といった反宗教的な革命と違ってアメリカ独立革命は宗教に対して否定的なものではなかった。むしろ親宗教的革命であった。アメリカは歴史上、最初に国教制度を否定し、信教の自由を保障した国である。これは「政治における宗教的次元」を否定するこ

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    2011年10月15日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    少し古いが、国教、セクト、ファンダメンタリズムについて丁寧に解説している。アメリカが宗教では、政教分離ではなく、separatetion church and states (教会と政治 の分離)であることがよくわかる本。

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    2011年06月28日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    アメリカ合衆国が建国以来宗教国家であることを丁寧に論じた一冊。建前としては「政教分離」(Separation of Church and State)を謳うものの、現実には宗教右翼やロビイストの活躍で政策が大きく揺れることは耳目に新しいところ。

    アップトゥデイトの話題ではないが、建国以来、宗教(キリスト教)が合衆国建設にどのように関わってきたのか……。

    その基本情報を経緯をきちんと認識させてくれる一冊

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    2010年11月17日
  • 「ジョージ・ブッシュ」のアタマの中身 アメリカ「超保守派」の世界観

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    タイトルと装丁が俗っぽさを予見させるが、内容はしっかりとしている。アメリカにおける神学の第一人者の一人と言える森氏の考察は的を得ていて興味深い。
    宗教と国家の関係性を体感することは日本人にとって非常に難しいことだ。
    彼の主張を聞くことによって、アメリカがいかに宗教性を持つ政治経済大国であるかを理解できる。
    近頃、覇権大国としての衰退の序章を歩み始めたかのような米国にとって、2008年大統領選挙も保守化の波が収まる要因となるかと思われる。

    しかし、宗教国家米国の不完全さが議論されようとも
    現在その今後に注目を集めているのはイスラーム圏の諸国である。
    宗教の力は、産業政治文化などあらゆる人間の生

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    2009年10月04日
  • 宗教からよむ「アメリカ」

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    自由の国アメリカは様々な人種、ルーツの集合体である。
    それでいて、一つの共和国として成立しているのは、「見えざる国教」があるから。
    正式に国教をしてはおらず、信仰の自由を保障しているが、神の存在を認め、大統領の宣誓式はさながら宗教儀式の要素もある。
    信仰は異なれど、神のもとに、人が、国が存在しているという考えは、アメリカ国民にとっては当たり前の考え方なのかもしれない。

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    2016年01月14日