あらすじ
大統領は天使がお好き! この男は何を信じているのか? 数あるブッシュ本の中の決定版! トランプにも通ずる? ――大統領のアタマの中では、天使が舞っている! 「十字軍」や「悪の枢軸」などの妄言に、世界はウンザリするばかり。ブッシュを熱烈に支持し、戦争へとひた走る連中の思考回路とは? 彼らの驚くほど単純な世界観を歴史的・宗教的文脈から読み解き、アメリカというきわめて特殊な国家の本質に迫る!
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Posted by ブクログ
タイトルと装丁が俗っぽさを予見させるが、内容はしっかりとしている。アメリカにおける神学の第一人者の一人と言える森氏の考察は的を得ていて興味深い。
宗教と国家の関係性を体感することは日本人にとって非常に難しいことだ。
彼の主張を聞くことによって、アメリカがいかに宗教性を持つ政治経済大国であるかを理解できる。
近頃、覇権大国としての衰退の序章を歩み始めたかのような米国にとって、2008年大統領選挙も保守化の波が収まる要因となるかと思われる。
しかし、宗教国家米国の不完全さが議論されようとも
現在その今後に注目を集めているのはイスラーム圏の諸国である。
宗教の力は、産業政治文化などあらゆる人間の生産活動に欠かせないものであり、そんなにも世界や人間を牛耳る程なのだろうか。
そうすると、日本は慣習の分野ではなく「宗教」に関する世界の議論に現在もこれからも先陣を切ることはできないのではないだろうか。