菊地章太のレビュー一覧
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購入済み
中身の編集の仕方もとてもわかりやすいです。
いろいろな作品が集められていて、気になった作家さんはまた、別にフォーカスしている本を買えば深く知れるので、とても気に入っています!ありがとう! -
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おもしろい。耳馴染みのある赤ずきんちゃんや、眠れる森の姫など、童話やメルヘンが少しずつ紹介されて、今までとちがった目線で読むことで発見がある。物語には、その時代のその土地のものしか出てこない。悪いことも、その時代の困りごと(雹が降ってきて農作物が育たないとか、牛の乳が出てこないとか)である。
その時代の人々が考えた反社会的なものが魔女に託されている、という。魔女は、困ったときは頼りになる、力のあるものの象徴だけども、同時にその力が恐ろしいと感じていた人々。そういった、かつての時代の精神を読みといていく。キリスト教の布教と、魔女の迫害というのも、おもしろい図式で今までにない見方だった。言われて -
Posted by ブクログ
良書。
現代の日本の葬儀や、神社お寺を含む宗教観が、儒教道教仏教の影響が絡み合って日本化されているということを丁寧に書いている。
位牌というのは死者の魂の依代(よりしろ)である。依代は位牌だけでなく、さまざまなものに用いられた。現代でいうところのお墓もそうだし、折口信夫の論文を引き合いに出して語られた、かつて葬列で使われたさまざまな葬具も、依代である説明されている。
依代としての葬具や祭具や仏具が用いられるということは、死者の魂、という存在が大前提であって、昔の人はそれを大真面目で信じていたのだ。いや、信じる以前に当たり前のように畏怖していた。現代人の宗教離れは、単に霊魂の存在を信じれな -
Posted by ブクログ
映画『エクソシスト』 映画『エミリー・ローズ』 秘跡(サクラメント) 準秘跡(サクラメンタリア) ソクラテス(神は存在するかという問いに即座には否定しなかった) アネリーズ・ミヘル(エミリーローズの元になった人物) 不可知論者 メソジスト派 「恐れおののいて救いをまっとうせよ」 聖痕(スティグマ) 皮膚描記症(ダーマトグラフィア) ヴォルテール「貴方の考えは気に入らないが、貴方が発言する自由は、私は命をかけても守りたい」 悪魔パズズ(エクソシストに出てくる悪魔) ダミアン神父(ジョゼフ・ド・ヴーステル) 映画『尼僧ヨアンナ』 ナントの勅令 シュラン神父『神の愛の勝利』 静寂主義(キエティスム)
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Posted by ブクログ
某大学で正規の講義科目として設けられている「妖怪学」、この本はその科目を担当している菊地教授が書かれています。
一般に「妖怪」と聞くと、日本由来のお化け(妖怪といえば「ゲゲゲの鬼太郎」。この中に出てくる「ぬりかべ」や「子なき爺」のような)だけを想像してしまいますが、この本では日本だけに限らず、吸血鬼や魔女、オオカミ男、それにあのムーミンなんかも出てきます。辞書的な定義を見ても、妖怪とは「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体。(goo辞書による)」とされていて、別に日本だけに限ったものではないようです。
絵本に映画、アニメに小説。ファンタジーにこうした妖怪・お化け・モンスターは付きもの -
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Posted by ブクログ
折しも過激集団「イスラム国」のインターネットをつかった
日本人人質事件の渦中だった
自己責任や首相の中東訪問時期、日本の立場など
わたしの頭はめまぐるしくめぐるのだが
いちばん思うのは平和ボケ鎖国日本にとっていいチャンスだということ
あの敗戦後、苦しかったけれどもなんとか繁栄し
きれいに近代化された日本、自由を謳歌しているよう
バブルははじけたけれど、世界にも経済進出して
なんとか、かんとかあっぱれに生きているような日本
しかし、世界は甘いものではない
この本にもあるのだが
中東にただひとりの神があった
ユダヤ教が一番最初、枝分かれしてキリスト教、イスラームの順番だ
そう