菊地章太のレビュー一覧

  • ユダヤ教 キリスト教 イスラーム ――一神教の連環を解く

    Posted by ブクログ

    一神教は奴隷の宗教であると著者は冒頭述べる。神の前では誰しもが取るに足らず平等である・・・差別され抑圧された者はをそれを拠り所にして行動、すなわち闘争を起こすとする。イスラム過激派が戦争に走るのは宗教側面も多少はあるのだろう。もちろん残虐な行為は許されたものではないが。聖戦のところだけフォーカスされた書籍ではなく、福祉・平等などについても言及はあること追記しておく。

    0
    2017年03月10日
  • ユダヤ教 キリスト教 イスラーム ――一神教の連環を解く

    Posted by ブクログ

    起源を同じくする3つの宗教を、聖戦、福祉、平等、寛容というキーワードで語ります。完全な比較ではないので散文的ではありますが、面白く読みました。イスラームやユダヤ教への思い込みを除き、理解を深めることが狙いとされています。

    0
    2016年01月03日
  • 妖怪学の祖 井上圓了

    Posted by ブクログ

    井上圓了って名前よく聞くけどあんまりちゃんと知らないな、と思って手にとってみた本。
    妖怪学って妖怪の迷信を打ち払うために始まったんだとか、でもその中に「真怪」がある可能性は否定していないとか、某ラノベの設定って結構事実に即してるとこあるんだねーとか思いつつ流し読んだ。

    0
    2015年07月04日
  • エクスタシーの神学 ――キリスト教神秘主義の扉をひらく

    Posted by ブクログ

     宗教改革以後、聖女となる修道女を、彼女たちを描いた彫刻や絵画をもとに、その恍惚のありようを読み解く。さらに、精神分析黎明時の同様の恍惚感を示す女性まで、同じような冷静な分析で読み解いてゆく。

    0
    2015年03月04日
  • ユダヤ教 キリスト教 イスラーム ――一神教の連環を解く

    Posted by ブクログ

    ユダヤ教、キリスト教、イスラームをそれぞれ比較するのではなく、これらの絶対唯一神の宗教から聖戦、福祉、平等、寛容・不寛容がどのようにしてもたらされたのかを解説。とりわけ筆者が絶対唯一神宗教の完成形と捉えているイスラームに割かれる内容が多いが、キリスト教に比べ抽象的な印象を受けがちなイスラームのイメージの構築に役立った。イスラームは社会から分離できる宗教という枠に収まりきらないものであるがゆえに「イスラム教」ではないという指摘も興味深い。

    0
    2014年08月04日
  • 悪魔という救い

    Posted by ブクログ

    映画のエクソシストなどを題材に悪魔と悪魔祓いの解説が長く続く。本の題名に近づくのは最終章。ここを読むと悪魔が人の救いとなることが理解できる。悪いことは全て悪魔のせいにして自分の心を救済する。

    0
    2013年07月07日
  • 妖怪学の祖 井上圓了

    Posted by ブクログ

    タイトルが妖怪学の祖となっているが、哲学者・宗教学者・妖怪学者として突き進んだ偉人のお話。
    妖怪学者といっても、妖怪として信じられている迷信を打破することに邁進した学者で柳田国男とは対極の存在。

    とにかく幕末〜明治時代の人の話はどれを読んでも凄い。
    活力と不屈の精神に圧倒される。

    0
    2013年06月21日
  • 妖怪たちのラビリンス 西洋異界案内

    Posted by ブクログ

    「妖怪学」の先生である著者が、(たぶん自身の専門とはちょっとずれた)西洋の妖怪について記述したエッセイ風の本。
    ギリシャ神話の怪物とかドラキュラとかのおもしろ話もよかったのだけど、個人的にはもうちょっとマニアックなものを取り上げてほしかったなあという思いも。

    とはいえこういう「異界のもの」を論じるってのは僕の嗜好にぴったり合う。
    同じ著者のちゃんとした論考も読んでみたい。

    0
    2013年03月24日
  • 悪魔という救い

    Posted by ブクログ

    悪魔というテーマというよりは、エクソシスト作品の紹介という感じ。もっとエクソシストや悪魔に対する考え方が具体的にかかれているかと思ったけど、「〜なのだろうか」「〜なのかもしれない」という文体ばかり。結局なんなんだ!てなる。
    それぞれの作品に対する考察は面白いけれど、内容としてはストーリーの解説と豆知識という感じ。
    がっつり悪魔やエクソシストについて知りたいという場合には向いてないかも

    0
    2012年09月16日
  • 悪魔という救い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    信者11億のカトリックの世界では、どうして「悪魔祓い」という摩訶不思議な儀式が、生き続けているのだろうか。
    解くカギは、「癒し」であり、「救い」であった!
    そして、その知恵は、現代日本の閉塞感打破につながっていく。
    「悪魔祓い」の、日本初の学術的入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 悪魔祓いが今さらなぜ?―闇にひかれる人々
    第2章 不可知なものへのまなざし―『エミリー・ローズ』のメッセージ
    第3章 悪魔の存在証明―『エクソシスト』の衝撃
    第4章 神の愛の勝利―『尼僧ヨアンナ』の真実
    第5章 教会の公式見解―悪魔祓いと悪魔の正体
    第6章 エクソシスト・イエス―聖書が語る悪魔祓い
    第7章

    0
    2011年06月05日
  • 悪魔という救い

    Posted by ブクログ

    宗教について学んでみたくなった。

    信仰の立場からではなく
    理性的な面から。

    この新書は初めてというくらい夢中になって読めた。
    リアルな描写にのめりこんだ。

    ただ、最後のまとめ方がなんかあっさり。
    前半が最高だったために、もっと心に迫る結論を期待してしまった。

    まあ、こういうまとめ型だよな、って感じで少し残念。

    エクソシスト見なきゃ

    0
    2009年10月04日
  • 悪魔という救い

    Posted by ブクログ

    2008/3
    キリスト教における悪魔という存在はどんなものか。日本でも狐に憑かれるなどという言葉もあるが、宗教的側面から人の心の問題に触れている。

    0
    2009年10月04日