菊池聡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
多国籍学校ならではの多くの課題を、今日もにぎやか!のタイトルでとても前向きに語られている。
多様性について考えさせてくれる。
言葉の問題では、日本語の習得レベルの違いだけが問題かと思いきや、その先に自国の言葉を忘れ、自分の親ともコミュニケーションが不足するという問題には驚いた。
アイデンティティを育むことの大切さ。
自分のルーツを知ること(失わないこと)は、自己肯定の一歩だと感じた。
日本の人口が減って、国を支えるためには、多様性は避けられない。急速に発展したシンガポールを知ること、多様性の歴史の長いアメリカなどを知ることは、これからの日本人に求められる知識なんだろうと感じた。
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Posted by ブクログ
無意識の情報処理システムが、意識に上らないうちに様々な情報を整理している。意識に登っているのは、実際に間隔に入ってくる情報のほんの一部にすぎない。その無意識の情報システムによって、情報にバイアスがかかり、人間は実際よりも「ポジティブ」な自己認識を持つようにできている。
しかし、民族によって、社会に適合する自己認識に違いがあり、日本人は、アメリカ人に比べると、比較的に低い自己認識を持つ傾向がある(これが人種による違いなのか、生まれ育った社会によるものなのかについては著者は書いていない)。しかし、それは、「ポジティブ」な自己認識を持つという機能が低いのではなく、社会が評価する人間像が異なるので、そ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
本書は「だまし」をテーマにした本ですが、詐欺に合わない方法を教えるとか、他人の心を読んで誰かをだます技術を伝授する本ではありません。
人は無意識のうちに自分に都合よく情報を歪めて認識しているのです。
例えば、騒々しいパーティ会場で誰かに声をかけられたときに、知人の声だけは耳に飛び込んでくるとか、自分の失敗はさまざまな要因が加わって、仕方がなかったと思ってしまうことはないでしょうか?
これこそ、自分に都合よく情報を歪めて認識する「自分だまし」なのです。
この「自分だまし」を正しく理解し、上手にコントロールできれば、公私にわたり物事がうまく運べるようになるのです。
[ 目次 ]
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