宮川俊彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マンガなので「子供がこの本を読んで自力で読書感想文を書けるようになる」ことを親としては期待してしまいますが、残念ながらそんなに甘くはないです。
マンガの間にある説明(解説)を読んでその内容を理解して使いこなせるようになることを本書では期待してます。従い、小学校低学年にはハードルが高い気がします。「本書を大人が読んで子供に教える」という感じになるでしょう。
というか、本書は、大人が読んでもとても勉強になるレベルの内容になってます。そもそも読書感想文の書き方なんて、学校で習ってないのですから。「この本を読んで、親は自信を持って子供に教えることができるようになる」かと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(子どもはどんなときに死への一線を越えるか?)……死にたいという意志を持つことは、逆説的に生へのあくなき渇望の表れと言える。厳密には死にたくないという言葉の叫びが根底には流れていると考えられる。
(「思った事をそのまま語ってはならないとは?」)……人がそれをやってしまったら溜めがなくなり、自らの内における緊張感とバランスがなくなっていってしまう。
(「いじめ=犯罪」は危険?)……何がいじめか、なぜいじめるか、どこに境界線を引き、どこまでが許容範囲であり、どこまでが犯罪かということを捉えきれないままに結論だけが、求められ、理念的正解だけを希求していくような構造が、子どものこの未成熟な社会現場の中 -
Posted by ブクログ
論文作成のノウハウ本、とは一線を画す啓蒙書。サンプルとして挙げている論文例と著者の分析を読むと、論文一つからここまで多くのことが読み取れるのか、と驚くばかりである。私も昇格試験に取り組んだ経験があるため、自分の論文なら『評価以前』として分析すらしてもらえないだろうと、恐れすら感じた。
自分の書いていた論文を省みるに、まずは体裁ばかりに気をとられ、また挙げている課題もそれに対する解決策も、手垢のついた凡庸なものであり、提言性のカケラもなかったと、恥ずかしくなるばかりであった。
著者の分析を読むと、文章表現を磨くことも大切だが、常に想像力を持って仕事に真摯に取り組むことこそが、良い論文を書く近道 -
Posted by ブクログ
著者は、国語作文教育研究所所長。小中学生を中心に100万人に及び作文を分析し指導、学校教育における文章力向上「作文教育」を提唱している。
論文試験では、状況認識・現状分析・問題意識・問題点の抽出・問題点の吟味や考察・指針や展望の提示・これまでの方針の検証・現場にそくした具体論といった一連の要素を自分なりに書き表すことが求められている。
本書の構成は以下の6つから成る。
①論文でサバイバル
②論文分析の視点
③昇進昇格論文の実態
④クビになる論文、昇進見送りの論文
⑤論文試験8つのチェックポイント
⑥実際に書いてみよう
ブログとも作文とも違う論文。
ルール等わかっていないと、書くことさえ出