マルクス・アウレーリウスのレビュー一覧

  • 自省録
    思想はエピクテトスの影響を受けていると言われている通り、自由意志を以って悪徳を排除せよという主張が繰り返される。本書では指導理性という用語が頻繁に使われている。エピクテトスのような冗長な表現は少なく大変読みやすい。
    皇帝としては内政・外政ともに超多忙で、ストレスも相当なものだったはず。エピクロス派で...続きを読む
  • 自省録
    まだ途中だが、太古の人間が考えていることを、本という形で現代まで語り継がれていることが改めて有り難く思った。
  • 自省録
    ・今ある事実にだけ目を向ける。事実をどう捉え行動するかは自分次第。
    ・自分にコントロールできないことは干渉しない。気に食わない人がいても強制しようとするのでなく、自分の正義に従って行動する(指導理性)。人に期待しない。
    ・着飾らない。見栄を張らない。努力のアピールをしない。
    ・常に理性的に思考する。...続きを読む
  • 自省録
    読む前は、明君と讃えられる皇帝が書き残した事だから私には共感できないかもと思っていた。

    読み始めると、皇帝ってこんなに自分を鼓舞していたの??と驚いた。「俺はできる!俺は皇帝!宇宙の一部!やればできる!」という勢いを感じる。
    部下の謀反や妻の死など大変だったんだな。比べられるものではないが、彼と日...続きを読む
  • 自省録
    マルクス・アウレーリウスの思想が綴られた本。
    マルクスの深い思索が読み取れるが、一方でその思想の根底で「悩みすぎないこと、考えすぎないこと」が大切にされていると感じる。色々な人と接したかと思えば、暇があればスマホをいじり、常に外との関わりに晒されている身にとっては、こうした思考や感情のデトックスを促...続きを読む
  • 自省録

    マルクス・アウレリウス帝

    ・マルクス・アウレリウス帝(ローマ帝国最後の五賢帝)のパルティア戦役→勝利→
    帰還兵たちが新感染症(天然痘か麻疹と言われている)をローマに持ち込んだ=『アントニヌスの疫病』→
    6000万人のローマ帝国で、1000万人の人が死亡→急激な人口減少→ローマの経済力の減退→
    国家の安全保障に揺らぎ→ゲルマン...続きを読む
  • 自省録
    死に対する想念というか諦念というか、巻末の分かりやすい解説に、ストア哲学の考え方が色濃く反映されているようですが、これくらい俯瞰して奮い立たせなければならなかった境遇に思いを馳せてしまいます。
    また、絶えず自らを叱咤し、ときに嘆き、自らに語りかける様が、とても深く心を打ちます。
  • 自省録
    古代ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの自著として伝わる書物の日本語訳。
    彼には哲人皇帝の呼び名があり、軍事にはそれほど縁のない方だったようだ。

    しかし、彼の治世には突発的な災害、疫病や時代の変化が表面化した北方戦争の勃発などが起こり、家庭では次々と子どもが亡くなり、また恐らく公...続きを読む
  • 自省録
    ローマ帝国の五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスが心の在り方、物事に対する姿勢を綴ったもの。哲学者的な側面もあるが上に立つものの心構えを学ぶ上で非常に勉強になった。何度も読み返したい作品です。
  • 自省録
    「神が賞め給うであろうことのみおこない、神の与え給うものをことごとく受け入れる一なんという素晴らしい能力を人間はもっていることであろう。」

    そのまま、ありのままを受け入れるような清々しい感覚がある。実にその通り。
  • 自省録
    岩波文庫を読むのは2冊目
    「読みやすい」というレビューが多く見られたので購入
    (読みやすかったけど、内容が理解できるかは別でした)
    (もっとたくさん古典を読みます)

    非常に納得する項目と、全く意味が分からない項目があったが
    総じてこれから先、何度も読み返す本だということは分かった
    (どこから読み始...続きを読む
  • 自省録
    第16代ローマ皇帝であり、ストア派の哲学者であるマルクス・アウレーリウスが自身のために書いた文章をまとめたもの。

    怠け者な私にとっては、さすがにストイックすぎるわ〜と思う部分もあったけど、読んでいるとなぜか心が落ち着く感覚があって、ゆっくりじっくり読んだ。

    特に印象に残ったのは、人が持っているも...続きを読む
  • 自省録
    【理想とは異なる人生だったとしても】

    史上稀にみる哲人皇帝だったとされる、ローマのマルクス・アウレーリウスが、自身の生き方に関する思いを、ひとり内省しながら書き留めた手記。

    巻末に収録された訳者の神谷美恵子さんの解説が素晴らしくて、そこにマルクスは平和を好んだにもかかわらず、生涯の多くの時間を戦...続きを読む
  • 自省録
    哲学は素晴らしい、どれをとっても本質的なことばかりだ。自省の大切さがよく分かる一冊だが、やっぱり行動しないと何も変わらない。
  • 自省録
    『ミステリと言う勿れ』の影響で購入。翻訳は分かりやすい。たまにパラパラと眺めてみるとよいフレーズが見つかったりする。
  • 自省録
     読み始めたときは「あぁそうだ。ほんとにそうだ」「んーんわかる!これからはそれを意識して生きていこうかな」などと思いながら、現れる金言の数々に目を開かれつつ、何本も線を引いていた。これらの全てを、自分が遵守できたならば、どのような人格になれるのかなどと夢見心地に思ったりもした。
     しかしずっと読んで...続きを読む
  • 自省録
    ミステリという勿れでこの作品が出てきたので気になって読んでみました。流石にこの本全てを実行するのは難しいですが、意識してみます。最初が短文が多く理解するのが難しいですが、後半は比較的読みやすくなります。
  • 自省録
    2000年近く前の哲学者が書いた本と思いながら読んでも当時の生活や教育などは想像すらできない。けれどもここに書かれた悩みをみれば、人間の本質はあまり変わらないのかなとも思う。
    以下、印象的な二文。
    ・変化することは物事にとって悪いことではない。同様に変化の結果として存続することは物事にとって善いこと...続きを読む
  • 自省録
    皇帝も様々なことで悩んでいた!
    君が常に自然ということ。自然の一部ということ。
    人間と器の関係は、職人と斧、もの書きとペンのようなもの。
    魅力的なダンス、舞踏、格闘、それらは分解すると大したことではない→人生にも応用出来る。
  • 自省録
    論語とかと違ってひたすら自分自身に語りかける

    ●学問の心

    一人の哲学者はシャツなしで暮らし、一人は書物なしで、もう一人は半裸でいる。彼はいう「私はパンを持っていない、しかし理性に対する忠誠を守っている。」私はいう「私は学問から生活の資を得ていない、しかし理性に対する忠誠を守っている。