斎藤信治のレビュー一覧

  • 死に至る病

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    翻訳されたものとはいえど、哲学者の書いた哲学書そのものである為、読み進めるにはそれなりの時間を要すると思った方がいい。哲学研究者などの専門家でもない限りは、キルケゴール哲学の解説書または入門書を読んでおけば十分なように思う。

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    2022年03月27日
  • 死に至る病

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    ・絶望とは自己を見失うこと
    ・誰にでも絶望はある
    ・絶望を超えるには、信仰すること。
    ・信仰→ 自分を信じて、自分の責任で選択していくこと。
    ・自己は人との関係の関係にある。
    ・人の生きかたは、感性的に生きるか、倫理的に生きるか
    ・感性的に生きることは外部からの影響を受けて流されるので自分を見失う
    ・倫理的に生きる事で、自分で内省しながら自分の判断で生きていく
    ・著者は現存主義。

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    2021年02月27日
  • 死に至る病

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    キェルケゴール 「死に至る病」

    絶望について論じた本。死に至る病=絶望=地獄 として、キリスト教による救済につなぐ構成


    絶望から解放されるにはキリスト教による救済しかないという結論だと偏狭さや他人任せを感じるが、フォイエルバッハ 「キリスト教の本質」のように「神が人間であり、人間が神である」として読むと、信仰の意味が自己対話的になり、主体的に絶望から脱け出す方法が見えてくる


    著者の結論
    *絶望=自己の病→自己の喪失=神との関係の喪失
    *絶望は 精神の領域=自己自身との関係 において起きる
    *絶望を通じて、神の前に現存する自己を意識することで 絶望から解放される
     
    人間は 追いつめ

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    2021年01月20日
  • 死に至る病

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    死に至る病とは何か、1ページ目をめくった瞬間に答えが出た、と思ったのにそこからが遠かった。
    最初が論文口調でいて自分の意見を世の中全てに当てはまるように話しているだけなのか、「自己自身とは自身の自己に関する関係である」云々のようにトートロジーっぽくて抽象的で何を言っているのかわからない。結論から言うと、最初の数ページは飛ばして読むでも大丈夫だった。そして絶望の類型のあたりから意味がわかってくる。
    絶望の先にある唯一の救済はキリスト教の信仰にある、という点で相容れないものはあるけれど。貴賎や行動でなく、自分に対する自分自身の認識、意識によって絶望のランク分けがされるという(解説によると実存主義の

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    2018年12月02日
  • 死に至る病

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    正直な話、もう一人翻訳者を挟みたいくらい何言ってるのかよくわからない所が多かった。
    絶望していると思っているが筆者のいう絶望に全く当てはまらないどころか絶望状態に酔ってるだけの人に対する皮肉っぷりはぶっ飛ばしててすがすがしくもある。
    要は敬虔なクリスチャンが、真に神を信じていないようなファッションクリスチャン❨牧師も含む❩に対して思ってる諸々鬱憤なんかを書いているという気もしないでもない。というのが個人的な感想。

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    2018年05月18日
  • 死に至る病

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    現代人にも通じるものがあるし、自分自身に通じるものがあって面白かった。(第一章までは辛うじて理解できた)
    筆者は人より頭が良かった分きっと生きづらかっただろうなと思う。

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    2017年09月07日
  • 死に至る病

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    自己とは何であるか、人間の精神世界の細かくも絶望的な考察。
    全編を通してキリスト教色が濃いが、特に第二編においては顕著である。

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    2013年08月02日
  • 死に至る病

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    はっきり言ってものすごく難解。
    これ研究してる人は骨が折れるだろうな・・・。
    新約聖書の”ラザロの死”について冒頭で触れ、人間の3種類の絶望とその変容、神の前における在り方を説く。
    どことなく心理学っぽい側面もあったり。

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    2012年06月08日
  • 死に至る病

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    10年ぶりの再読。
    冒頭わけわかんないけど、気にせず読み進めるとほんとおもしろい。
    死に至る病=絶望(=罪)に対して、人が取りうるのは延々と続く撤退戦。この不可避的な撤退戦それ自体が絶望でもあり、この先に信仰が存在する。
    続編的な「キリスト教の修練」では、「死に至る病」をさらに推し進めて、キリスト者としての苛烈なまでの信仰を説いていてこれも刺激的。

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    2012年04月06日
  • 死に至る病

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    とにかく難解だった。
    有限性と無限性、可能性と必然性をもとに絶望を定義しありするアプローチは面白いと感じたし、論理的に説明されていて読み込めば分からないことはなかった。
    ただ、言葉遊びみたいに持論を述べたりするのでとにかく厄介。
    最初に読んだときは絶望を禁じ得なかった。
    あくまでキリスト教が基盤になっているから、その辺の知識とか歴史的背景をもって知っていれば理解しやすかったかも。

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    2011年07月01日