池田智恵のレビュー一覧

  • 長安のライチ

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    生のライチを楊貴妃が好きだという話は有名だ。でもそれにはライチの新鮮さを保ったまま南の産地から長安へ届けるというドラマがあったはずだ。それを馬伯庸が描いた。素晴らしい。主人公の頭の良さと心の素晴らしさ日本拍手。「自分が大切と思うものを守るためなら、命を投げ出しても立ち向かう」。次から次に起こる難題を必死に解決していく。難なく解決するのではなく、なんとかかんとか解決していくのがいい。
    楊国忠の「手続きというものは、弱者だけが従う規則だ」はさもありなん。しかし高をその上手の人物という設定はどうなのか。

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    2026年04月16日
  • 長安のライチ

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    長安の下級官吏・李善徳が、楊貴妃の誕生を祝う宴に合わせて、妃の大好物である「荔枝鮮(生のライチ)」を2500km離れた嶺南から届ける羽目になり、権力、官僚組織に翻弄されながらミッションを遂行する話。次々と降りかかる難題を客観的事実の集積と唯一の能力である算額で乗り越えていく。本の帯にあるようにまさに「超高速不可能任務エンタメ」。
    歴史と論理を違和感なく物語に入れ込んでおり、一気に読めた。

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    2026年04月15日
  • 長安のライチ

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    あの歴史上知らぬ人がいない楊貴妃さんが、ライチ好きだったのはわりと知られた話なのだが、そういえばライチは腐りやすく、蜜漬けならともかくどうやって生を食べたのだろう??という謎に迫った作品。
    私が清のドラマを見た時は別の方法だったし、そっちで正解なのでは?と今でも思っているが、ドラマティックさでいえば本書ほどドラマティックな運び方はない。
    それにしても、日本人でも生ライチが食べられる現代は贅沢だなぁと思う。

    李善徳は家のローンを組んだばかりだった。職場に戻ると、ライチの蜜煮を皇帝が食べたがっているので無事に取り寄せるようにとの詔勅が下る。だが詔勅には細工がしてあって、蜜煮ではなく、生ライチを取

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    2026年04月02日
  • 長安のライチ

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    念願のマイホームを長安に得た主人公が嵌められたのは実現不可能な案件。長年可もなく不可もなく、ただこのまま出る杭ともならずにローンを返すためだけの人生を思い描いていたところに舞い込んだ任務。当初楽な仕事と思っていたのに嵌められた事に気づいた時には時遅し。なんと数ヶ月後には首と胴が離れる予定が立ってしまう。
    中国の唐を舞台にした新鮮なライチを長安まで運ぶプロジェクト。唐でライチならいわずとも舞台に上がるべき役者は決まっている。しかし、そんな大物の影を感じつつも話はヒラ官吏の目線から下っ端の苦悩や切なさと共に語られて行く。実現不可能なプロジェクトを前にして家のローンと残されることになる家族を背水とし

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    2026年05月01日
  • 長安のライチ

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    中国のエンタメ作家、馬伯庸の最新作。

    あとがきを読むと、この本への訳者の強い思いが伝わってきました。

    長安の小役人、李善徳が楊貴妃の誕生日に生の茘枝を届けるという役目を担います。茘枝は3日目で味が変わるのに、産地の嶺南から長安までは2,500㎞。どう考えても不可能な状況をどう乗り越えるのか…という小説でした。

    李善徳が得意な計算を駆使し、権力と向き合いながらなんとかしようと奔走する様子が楽しめました。

    小説の最後で、今年実ったなかでいちばん大きな茘枝を食べたのは誰だったのか?
    気になる方は、ぜひこの本を読んでみてください。



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    2026年04月28日
  • 長安のライチ

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    「両京十五日」は、展開が読めなくてハラハラしながら楽しめたが、こちらはそんなに意外性もなく、たぶん映画で観た方が面白い気がする
    訳がこなれていない感じの部分も多く、ちょいちょい物語の内容以外のところで引っかかってしまった
    趙辛民の話し方とか、もう少しどうにかならなかったのかな…

    (図)

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    2026年04月07日
  • 長安のライチ

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    ネタバレ

    『両金十五日』は楽しく読めたが、エンタメというにはひたすら気の毒で辛かった。

    生のライチは冷凍ものとは全く違ってそれはそれは美味しく、一年のうちでも一瞬しか食べられないのでぜひ!
    という言葉に乗せられて、かなり前に台湾から生ライチを取り寄せたことがあったなぁ。(今は普通に流通しているのかも。)

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    2026年04月04日