犬丸幸平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他国の歴史でこんなに面白い小説を書いて良いのだろうか?
舞台は北京の紫禁城。
主人公である一条豪は清国の最後の皇帝、愛新覚羅溥儀に水墨画を教えるという事で、城に招かれる、
しかし、それはある密命の為の口実であり、一条豪は
謀略蠢く紫禁城へと飛び込む事となっていく。。。。
まず、皇帝の溥儀が明君すぎる。
最初は傍若無人と言われていたが、思いやりを友情を知り、配下の事を慮る慈悲深いトップに変わっていく。
第1章の幸福と破滅をもたらす水墨画の話。最後の溥儀の対応が素晴らしい。
でも、第2章の画竜点睛の話が1番好きだ。溥儀の思いが素晴らしすぎて想像を超えてきた。思慮深すぎる。
そして、3章から -
Posted by ブクログ
清朝最後の皇帝…愛新覚羅溥儀。
映画「ラストエンペラー」の数々のシーンが頭の中をよぎります…弁髪を揺らして走る少年の溥儀…ネズミを可愛がる姿…特にラストシーンが今でも鮮明です。
かつて暮らした紫禁城を観光客に紛れて訪れる老いた溥儀。玉座の下から取り出した虫籠を少年に渡して「かつて皇帝だった」ことをそっと教えるも…少年が振り返ると彼の姿はなかった…
愛新覚羅家の歴史はこの物語りでは語られていないけれど、まさに歴史に翻弄された溥儀や弟の溥傑、そしてその家族の物語りは、また、別の話し。。。
ミステリーという意味ではそこまでではないかな、と正直思ったけれど、この時代、そしてここにスポットを当てた -
Posted by ブクログ
紫禁城で起こる謎を、ラストエンペラーこと溥儀と、日本人青年絵師・剛が協力して解決していく話。
特別驚くようなトリックではないのだけど、謎解きをしていく過程で2人の友情が育まれていく様子が微笑ましい。
正直なところ、もっと各登場人物を掘り下げて欲しかったなという想いはある。
というのも、どの登場人物も魅力的なキャラクターなので。
時代の流れなどは史実に基づいていて、紫禁城での溥儀や太監が置かれている状況、満州国の成り立ち、宦官とは、、、などなど歴史の勉強にもなった。
あの後、溥儀がどんな想いで生き抜いていったのかを想像すると感慨深いものがある。
溥儀は剛以外の部下たちには、全ての発言を肯定され