金春喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
善意で敷かれた道筋の怖さ。
フィリピンからやってきた母と、二人の兄弟。
二人は中学に通う中で発達障害と診断され、高校は特別支援学校に進学する。
筆者が二人の進学について、インタビューを重ねる内に、本当に彼らが発達障害であったのか、また発達障害でなかったとして、その進路指導で良かったのかという点にスポットを当てていく。
就職して生きていく方法と考えたとき、先生たちの中に一つの進路の在り方が浮かんだことに対して、そうせざるを得ない背景を問わなければならないと思う。
そして、発達障害はいかにして判断されるのか。
誤診が多いことを説いた本も出ているけれど、ただでさえ文化的言語的に日本との繋がりの薄い二人を、適切にはかる方法だったんだろうか。
何より、この本ではあまり踏み込まれていない二人自身はどんな気持ちでいるのだろう。
彼らは確かに日本で生きるのだろうけど、自分自身の人生を生きるのだ。
国際的というと優秀なイメージが付属することも多くなった昨今だけど、見えなくされている現実があるように思う。