峰月響介のレビュー一覧
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ネタバレ実際の店舗も数回行ったことがあるので舞台が鮮明に浮かぶ。ところが、舞台が珈琲店という固定観念で買うとよい意味で裏切られる作品だ。ちょうどひとつ前に土屋うさぎさんの『謎の香りはパン屋から』を読んでいたのでなおさら笑
インターネットが絡む現代的なテーマが扱われ、かなり重めなテイストである。人間の綺麗じゃないところまで描かれ、そういった点では人間感情の描写がとてもリアリティを感じる。推理部分は樫原がサクサク進めてくれて爽快だった。
本作品でさらっと出てきた「忘れられる権利」(他人に知られたくない自身の過去に関する情報の削除・消去等を求める権利。)は初めて知ったが、とても興味深い。 -
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ミステリーカフェ「謎屋珈琲店」を舞台にしたミステリ。ちょいイヤミス気味なのはおいといて、実際の店舗運営の苦労とか経営のお話だとかノンフィクションを含むお仕事小説も結構な文量を割いているようにも感じました。
読んでいてちょっとぎこちなさが至る所にあるのは初小説だからでしょうが、なんというか、ミステリなんだし最終的な犯人と真相があってそれがだんだんと明らかになっていくわけで。その過程でちょっとずつ手がかりとなるものが(ミスリード含めて)提示されていくわけなんですが、その出し方が雑。ここでそれを出しちゃうのか!?みたいなのが結構多くて。あと実は過去にこんな話が・・みたいなのも必要以上に暗いというか -
Posted by ブクログ
金沢と東京に実店舗があるというミステリをコンセプトとするカフェ「謎屋珈琲店」を舞台にした連作推理小説。作者がそのカフェのオーナーで、物語の主人公でもある。
タイトルからして謎解きを楽しみにして読んだんだけど、かなりの部分をカフェ経営のノウハウ的な部分が占めて、経営に興味があるならいざ知らず一体何を読まされてるんだかって感じ。
謎もカフェで出されるパズル的な軽いものから、悪意に満ちた復讐までなかなか重いものだった。
こんなに癖強のアルバイトを何人も抱えるのはごめんだわ〜。
HSPだというオーナーの内面描写も鼻につくし、全体的に読後感が悪い。友人の樫原さんだけが好感が持てたかな〜。
でも根津の -
Posted by ブクログ
読み終わって何となく釈然としない気がするのは何故だろう。何かが不足しているような気がしたが、少し置いてみると逆に欲張り過ぎで、焦点が絞り込めないからか、とも思ったり。設定は良くできているし、テーマも現代的でそれはアリだと思うのだが、おそらく登場人物の誰にも共感できないからかとも思う。語り手である店長の有り様が殊更に強調されていて、なおかつ矯正すべきものとされているところがやっぱり引っ掛かるのかなぁ?途中で出題されるクイズ?謎解き?はシンプルで良くできているので、実店舗には行ってみたい気もするが、こういう描かれ方をしていると、ちょっと腰が引けてしまう。
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Posted by ブクログ
ネタバレカフェが舞台なら多分“ほのぼの系”だな、と思っていた。
とんでもない。
SNSの炎上、HSPの生きづらさ、マルチ商法の罠など扱うテーマは意外とシリアス。
心の柔い部分を刺激するような真相も用意されており、読んでいて少し胸が痛くなった。
一方で、カフェ経営のノウハウやマーケティングの手法を分かりやすく説明する場面があったりする。
こういう『ミステリー』『人間ドラマ』『経営指南』『自己啓発』と一つのジャンルに留まらないところは面白いなと思った。
実在の珈琲店が舞台というのも良いよね。
謎解き云々ではなく、純粋にこの店のメニューが気になる。