梶原阿貴のレビュー一覧

  • 爆弾犯の娘

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    フィクションに勝るものはなしって言葉はない?
    「事実は小説より奇なり」とはまた違うかしら。

    とにかく、子ども時代の描写が生々しく、時代背景もわかりやすく映像として映る。さすが脚本家である。
    とにかく、母と祖母が個性的すぎる!

    こんな時代があったこと、そしてまた新たな社会のゆがみが家族にもたらす事実を想像する。

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    2026年05月30日
  • 爆弾犯の娘

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    ネタバレ

    筆者の逞しさを強く感じた。
    犯罪者の家族ってもっと大変で惨めなのかと思っていたけど、時代のせいか、筆者の性格か、あまりそんな印象を受けなかった。
    役者をしていた父親の心理を考えるところでは、その時演じていた役にひっぱられて爆弾犯になったのかもしれないということに、また驚いた。

    全編通して、筆者に共感する部分はところどころあれど、自分は圧倒的に被害者の立場からこの本を読んでいたことに気づく。

    特に後半の、被災した宮城県の刑務所に知り合いを尋ねるところで「巡査部長が右目と左脚を失い、通行人12人が怪我をしているが、死人は出ていないのに、罪が重すぎるのではないか」と書いてあり、めちゃくちゃ引っかかってしまった。囚人に税金が使われていることも書かれてあって、確かにそうなのかもと思ったけど、右目と左脚失った人やその家族はそうは思わないだろうな〜と。

    共感した部分も引っかかった部分も「おわりに」が良かったので読後は爽やかだった。

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    2026年05月28日
  • 爆弾犯の娘

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    重く辛い経験を、ユーモアを交えて書かれている。引き込まれて、時々笑える部分もある。著者が上手だな、工夫しているなと感じた。

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    2026年05月11日
  • 爆弾犯の娘

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    小説かと思ったら、フィクションではなく、題名のとおりの境遇の女性の自伝だった。

    70年安保の翌年、清水邦夫作、蜷川幸雄演出の舞台「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」に3番手で出演した筆者の父親梶原譲二は、劇中の役をなぞるかのように現実世界で爆弾を仕掛け、親子3人での14年間の隠遁生活の後、自首して投獄される。
    共演者には蟹江敬三、石橋蓮司、緑魔子らがいた。

    筆者は父母の跡を継ぎ役者を目指すが、その時の助けとなったのは父母の演劇仲間たち。
    高校で映画デビューし、その後もいくつかの映画に出演する。

    父親が出所して数年で家族は解散!し、一人暮らしを始めながら脚本家への道を歩き始める。

    アニメ「名探偵コナン」から始まった脚本家としてのキャリアは、その後2時間ドラマを経て映画に進出。
    多数の脚本賞を獲得した「夜明け前までバス停で」には筆者本人と父親の経験が投影されていた。

    本書の始めと終わりに出てくる、筆者が5日で脚本を書いたという「桐島です」は、父親同様組織の末端で爆弾事件に関与し、約50年に及ぶ偽名での逃亡生活に人生の大半を費やし、死の直前に捕らえられ、最期に本名を名乗った男の物語。
    監督と相談し映画の核に選んだ言葉は「やさしさを組織せよ」。
    父親の爆弾事件で桐島同様長年の隠遁生活を強いられた筆者のみが共感できる言葉だろう。

    筆者は書く。
    「5日で脚本を書いたというが、それに要した時間は5日ではなく、私の人生五十年です」

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    2026年04月20日
  • 爆弾犯の娘

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    桜木紫乃さんの『ヒロイン』の解説を読んで興味を持ったノンフィクション。
    いやぁ、これ、本当の話かぁ。
    もっと重く描かれてもよさそうな境遇なのに、ちょっと笑える場面もあったりして、わりとスイスイ読めてしまった。
    運動会の場面はちょっとグッときたな。

    服役した期間より逃亡してた期間の方が長い。
    もっと早く自首すれば良かったのにね。

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    2026年10月12日
  • 爆弾犯の娘

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    なんだかんだあっても、著者がたくましく生きてくれて良かった。学生運動の時代、もし自分が思春期だったら、どう思っただろうと関連する本などを読むたび思う

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    2026年08月21日
  • 爆弾犯の娘

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    父親が爆弾テロ事件の指名手配犯だった著者の今までの生活を語ったノンフィクション。
    全然知らなかった。
    凄い話です

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    2026年07月20日
  • 爆弾犯の娘

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    書いてないだけでしんどいことも多々あったのだろうが、
    筆致がたくましくしたたかでよかった。

    まるで犯罪者じゃないか! と憤るが、実際犯罪者なので仕方ない。

    この人だからこその重さと軽やかさ

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    2026年05月24日
  • 爆弾犯の娘

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    前半は、爆弾犯として指名手配され逃亡を続ける父をかくまいながら暮らしている少女時代の思い出が語られます。
    何か大きな事件が起こるわけではありませんし、隠れ家で息をひそめて暮さなければいけない、というわけでもありません。筆者は学校にも通っていますし、母親は外に働きに出ています。
    それでも、「普通」の過程とは異なる環境で成長したことは、父親がかつて劇団員であったことなども含めて、筆者の今の姿に大きな影響を与えているように思います。

    筆者が自身の半生を語るモノローグですが、犯罪者の娘としての「生きづらさ」に焦点を当てている作品というよりも、それとともに自身の生活に大きな影響を与えてきた舞台演劇や映画などの芸能世界に関するエピソードも多く、「加害者家族としての話」を期待して読むと少し物足りない印象を受けるかもしれません。

    ただ、親の影響で波乱万丈な少女時代を過ごし、また厳しい芸能界で生き抜いてきた筆者が「おわりに」で語る言葉は説得力がありましたし、多くの人が勇気づけられるのではないかと思います。

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    2026年05月14日
  • 爆弾犯の娘

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    ネタバレ

    わたしんちに爆弾犯が居たわけじゃないけど、もやもや池袋で暮らしたこども時代のこと、色々思い出してしまった。強く生きてたこどものころの私たちを。なんともリアルな池袋の描写、驚いたな。母親の職場で過ごした思い出や演劇との関わり、いろいろ重なる部分もあった。
    書いた方が今しあわせならいいなって心から思う。
    自分のこどもたちも!

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    2026年04月30日