梶原阿貴のレビュー一覧

  • 爆弾犯の娘

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    物々しいタイトルとは裏腹に作者のやさしさが詰まった作品。
    家族との関係を軸に印象的なエピソードとともに作者のこれまでの人生を追体験していく構成かつ情景や音や匂いも伝わってくるような文章で没入感が高い読書ができた。
    特異な人生を送っているしそれによる不自由も感じているけれど暗さがなく真正面から本音で語っているので気負うことなく読むことができた。

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    2025年12月30日
  • 爆弾犯の娘

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    フィクションと思って手に取ったら、本当の爆弾犯の娘の話だった。表現や洞察に新奇さはないが、極めて特殊な半生を送ってきた人の話なので、興味深く読むことができた。作者の母親がとてもおおらかで愛情深く、働かない隠遁する犯罪者を15年も支え続けて明るい家庭を維持し続けるつわ者で、当時の常識に囚われた娘の発言に「つまらない人間になってしまった」と言うような、自由な精神の持ち主だ。彼が犯行を犯す前に長く付き合っていたわけでもないのに、愛情か共感か責任感か、何を支えに苦難の道を選んだのかが娘の視点から描かれた本からは十分に理解できなかった。でも、『桐島です』の脚本に言及したこの本の最後の締めの言葉はものすご

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    2025年12月17日
  • 爆弾犯の娘

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    生まれた時から逃亡犯を匿う家庭で育つ体験は稀有だろう。稀有な体験は長く著者の記憶に残り、飽きさせない筆致が魅力。
    つまり、類稀な家庭で育った文筆家の自伝なので面白いに決まってる。

    父の奇妙な潜伏生活を母が支えるが、その全貌を娘には伝えない。娘の口から全貌が世間に露呈することを避けるためだろう。
    秘密の露呈は家庭の破局を招く。小学生が秘密の全貌を知ることは破局を招く可能性を高めることは利発な娘もわかっていて、家庭と父の奇妙さを母に問いただすことを避け、家庭と父らの秘密保持に協力する。しかし、解明されない奇妙な家庭と父へのわだかまりは鬱積していく。

    父が潜伏を終え服役したが、意思疎通が不十分に

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    2025年11月13日
  • 爆弾犯の娘

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    やっぱりエピソードは無敵ですね。ということを改めて感じた一冊を読みました。本を書くのは初めてとのことですが、さすがは俳優、脚本家さん。上等博覧会とのダジャレが口癖のド派手なおばあちゃんや、超ポジティブなお母さんなど、個性的なキャラが登場。もとつまと呼ばれるとの思わず笑ってしまったり、前のめりになったりする話がちょいちょい散りばめられています。そしてラストはやさしさを組織するとの超インパクトのあるワード。著者の梶原阿貴さんが脚本した映画も見てみようと思います!舞台が好きな方におすすめな一冊です。#爆弾犯の娘 #梶原阿貴

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    2025年11月03日
  • 爆弾犯の娘

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    ネタバレ

     めちゃくちゃ面白い。文章も構成もすごく巧みでうならされる。作者は池袋のご出身で『桜の園』にも出演しており、歳も近くて見てきた文化が近い。お父さんと夜の公園でリレーの練習をしている場面が素晴らしい。逃亡生活をしている時が読んでいてとても楽しい。お父さんが自首をしてからは作者も無邪気にしていられない歳になり、全体的に暗い。

     お父さんもお母さんもおばあちゃんもキャラ立ちがすごい。

     漫画家の高橋ツトムさんが度々登場する。どう知り合ったのかは触れていないのだけど元暴走族の総長だったとは驚いた。

     『桐島です』見たい。

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    2025年10月31日
  • 爆弾犯の娘

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    実際に爆弾犯の娘であった、女優・脚本家である著者による自身の半生記。

    こちらから見ると、とんでもなく壮絶な幼少期を送り、爆弾犯である父親の自首、服役後の人生も波瀾万丈にもかかわらず、文体は明るく、ご家族が一々キャラが立っていて、どんどん本に引き込まれる。とにかく楽しい。

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    2025年10月09日
  • 爆弾犯の娘

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    爆弾犯の娘である著者の自叙伝。逃亡潜伏期間の小学生時代の描写は、筆者と同世代として懐かしさを覚えた。特殊な環境の中、たくましく育つ筆者の姿に感動した。

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    2025年08月31日
  • 爆弾犯の娘

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    とんでもなく面白い!ネトフリで映像化希望!
    今回の本では描かれていない部分の続編も書いて欲しいなと強く思いました。確かに今年一番の面白さかもしれない。

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    2025年08月19日
  • 爆弾犯の娘

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    凄いものを読んでしまった、と思った。
    自分が生きて、見てきた世界とは全く違う人生。
    作者が伝えたい思いがとても心に残った。

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    2025年08月18日
  • 爆弾犯の娘

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    吉田豪が絶賛していたので読んだ。追い立てられて物事を達成するのは「逃亡犯」の血ゆえか。振り切っても追いかけてくる「あいつ」。何気にどうかしている周囲や著者の姿が映画的だ。こんなご時世だからこそ「やさしさを組織せよ」の言葉が沁みる。

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    2025年07月07日
  • 爆弾犯の娘

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    面白かった。
    自分を知っていて、潔い。
    俯瞰で自分を見たり、深く思考している人生がよく書かれている。
    爆弾犯の娘から始まった人生をそのまま消化するのではなく、父親とは別の形で「何者か」になっていく人生の様を見せつけられ、痺れた。

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    2025年07月03日
  • 爆弾犯の娘

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    逃走中の爆弾犯の娘である筆者が、幼い頃母と2人で父親を匿いながら暮らしていた頃の話から、父親の出頭、服役と自身の俳優、そして脚本家へと歩みを進める時期の話、そして今に至るまでの話が時にユーモアを交えつつ語られる。母や父、祖母への筆者による遠慮ない心からの発言などは悲哀もありつつ切れ味抜群だが、父が爆弾犯であるということの計り知れない不安ややりきれなさは想像を絶するものがある。あとがきに筆者のこれまでの長い道のりの思いが凝縮されているような気がした。

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    2025年12月30日
  • 爆弾犯の娘

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    その時代のこと、けっこう興味あり色々見たり読んだりしてますが、実体験としての眼差しがフラットで良かった。知らないこと教えてもらえる読書も映画もドラマも、なかったら人生は余りに長い。と言えてしまうぐらい自分が薄いのかも知れない。

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    2025年12月29日
  • 爆弾犯の娘

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    ネタバレ

    ノンフィクの自伝。

    母子家庭だが家に謎の男の人がいる。12歳の小学生だが、物心ついた時からそんな感じ。名前もわからない。
    鍵は母だけが持っており、家を出る時は男は部屋にいて、子は母の手芸屋に帰り、手芸屋から家に帰ると「おかえり、僕も今帰ったとこなんだ」「ただいま、お仕事お疲れ様」というやり取りが行われるが靴もないしトイレは流さないし電気も付けない。
    稀に引っ越しを行う。友達を家に呼ぶことは禁止だし、警察署の前を通ることも禁止だし、音楽の教科書の君が代のページは破り捨てられるし、生年を昭和で答えるのは禁止。

    家から出るのを見たことがなかったけど、リレーの練習に深夜公園で付き合ってくれたり、山

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    2025年12月21日
  • 爆弾犯の娘

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    働きもせずに家にいる男は、一体何者なのか?なぜ引越しばかりしなくてはいけないのか?という少女の視点から前半は始まる。
    父親が爆弾犯で、自分達は逃走しているとわかるが、前半は子供視点なので暗くなく、むしろユーモアに包まれた日常として描かれている。(ノーパン喫茶の前で皆んなで踊るとこは笑ってしまう笑)

    途中、リバーフェニックス主演「旅立ちの時」を映画館で観て作者が「これ、私の話じゃん」と思うシーンがある。
    「旅立ちの時」は1970年代ヴェトナム戦争反対の爆弾組織「ウェザーマン」がモデル。その「ウェザーマン」の家族が逃走しながら暮らしているのだが、リバーフェニックスはその暮らしに疲れているだ。

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    2026年01月03日
  • 爆弾犯の娘

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    強烈なドキュメンタリー。
    題名のまんま。「あんた」の娘の自叙伝。

    「明日の朝、私たちがいなくなっていても一人で強く生きていってね」
    大変なことが起こった時にしか見てはいけないと渡されたお守りの中身に、こんなことが書かれていたら泣くしかない。まだ小学生だよ。事情もわからぬまま。

    ただ梶原さんは、泣いたってしょうがないよ、とどこか客観的で、でも怒りを持ちながら、立ち回って生きていく。「あんた」と同じ役者として。

    彼女とは同世代だ。歳を重ね、今充実の時なのかしら。学生時代の生活エリアがニアミスしている。必ず西武線のどこかですれ違っている気がした。
    今まで存じ上げませんでしたが、今後も大活躍され

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    2025年11月21日
  • 爆弾犯の娘

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    梶原阿貴さんの衝撃的な人生を描いた本作。
    やられました。面白過ぎると言えば不謹慎に思われるかもしれないがフィクションでは得られない圧倒的なリアルがこの本には描かれている
    1970年代〜1990年年代好きな方には深く刺さる描写や時代背景の移り変わりが1人の少女の視点で描かれているのも良かった。

    狂おしくも愛しい
    ある家族のお話。

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    2025年11月20日
  • 爆弾犯の娘

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    父親は爆弾犯。いきなりハードモードであるが、語り口はポップで読み易い。そこは脚本家が故のスキルなのだと思われる。
    夜の公園でリレー練習、くさや事件などハートウォーミングなエピソードの数々にニンマリすれば、映画好きとしては、コンプラ無視が当たり前だった頃の日本映画界をブッた斬る下りに唸った。

    しかし、少女が成長すると共にダークサイドな一面が顔を覗かせ、家族という呪縛の解像度が高くなるわけで、やはりハードである。強烈。

    物語の〆には、数奇な人生を体験してきた作者だからこその説得力ある文章にグッとくる。
    無理だと思ったら無理をしない。環境や社会を言い訳にしても良い。やさしさを組織せよ。傑作です。

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    2025年11月19日
  • 爆弾犯の娘

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    爆笑問題のジャンクから流入。面白い。後書きが味わい深い。逃亡犯の種明かしネタとかディテイルがもっと知りたくなった。

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    2025年10月15日
  • 爆弾犯の娘

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    小説だと思ってました。ごめんなさい。
    なんというか、、壮絶な半生…という軽い言葉で感想としたら失礼だろうと思いました。

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    2025年10月13日