梶原阿貴のレビュー一覧

  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    半分くらいまで小説だと思い読み進めていて、『当時の雰囲気を上手に表現するなー』くらいだったんだけど、ようやく『え、もしかして実話?』と気づいて、とても驚いた。

    虚構を演じた家族で育った著者が、父と同じ役者になっていく様子や、脚本家という物語を生む立場に着地していることに、人生の選択の不思議を感じた。

    なかなか同じような経験をする人はいないと思うけど、犯罪者の肉親をもつ子どもたちを勵ます言葉には、著者しか書きえない強さがあって、関係のない自分も、勢いでなんだかとても励まされた。

    0
    2026年06月02日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    父は指名手配された爆弾犯だった。
    脚本家として活躍する筆者が振り返る生い立ち。世間一般の家庭と違うことに少しずつ気づいていく少女時代の池袋。やがて、父と同じ役者の道を志す。
    運動会のリレーの前日のエピソードを除き、父娘はうまく会話ができない。双方の立場が、娘を持ちまた筆者と同世代の自分には分かる。
    同世代同じ山手線沿線の出身ということもあり、ファミコン、アイドル歌手から祭の露店などその時代の同じ空気を吸った人にしか分からないものが描かれている。
    そのまま小説でも通じそうな壮絶なノンフィクション。

    0
    2026年04月09日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    スピード感が凄くて読みやすかった。
    異常な日常にも人は順応してしまうのね
    差し入れ屋ってパチンコの景品交換みたいなイメージ…
    お父さんの許せない感じもありありと想像できる
    置屋のお祖母さん最高

    0
    2026年02月23日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、爆弾事件被疑者の子供による実話。生活に制約はあるし親に対する不信や嫌悪もある。それでも全般を明るさと滑稽さが漂っているので、読んでてとても楽しい。

    0
    2026年01月18日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    物々しいタイトルとは裏腹に作者のやさしさが詰まった作品。
    家族との関係を軸に印象的なエピソードとともに作者のこれまでの人生を追体験していく構成かつ情景や音や匂いも伝わってくるような文章で没入感が高い読書ができた。
    特異な人生を送っているしそれによる不自由も感じているけれど暗さがなく真正面から本音で語っているので気負うことなく読むことができた。

    0
    2025年12月30日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    とても面白かった(面白かったという表現は適切か⁉︎)。
    「爆弾犯の娘」としての生活部分ももちろんのこと、芸能界に入られて、脚本家になられてからも、(知っているけど)知らない世界を垣間見られるようで興味深かった。
    話題になっているから読んだのだが、映画「夜明けまでバス停で」の脚本家だというのも大きかった。あの映画はとても好きだなと思っていたので。ちょっと唐突な爆弾エピソード(でもそこがまたとても良かった)が「爆弾犯の娘」によって書かれたのかということを知り、納得して、絶対に読みたいと思った。

    0
    2026年06月13日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    父の存在をひた隠しにして暮らしていた子供時代が、意外にも明るく、昭和感が懐かしくおもしろかった
    都内の公立小学校ってこんないろいろな事情を抱えた子供が多かったのか~
    靴のない父の
    「おかえり、僕もさっき戻ったとこなんだ」
    「お仕事お疲れさまでした。すぐご飯にするね」
    この茶番w
    リレーの練習の際に現れた真新しい靴を見た時の衝撃w
    学校行ってる間に引っ越し完了してた話とかくさや事件とかとにかくエピソードが特殊でこんなこと言っちゃナンだが面白かった
    殺人事件に巻き込まれた時なんかよくあんな対応で許されたよなぁ昭和だよなぁ
    中学入学を機に急にいなくなった時はちょっと涙した
    それから今に至るまでの長い

    0
    2026年06月11日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    こんな人生ってあるんだね。
    事情があって諦めたことが沢山あるけど
    諦めたと言ってても、まだ引きずっていたりする自分も確かにいる。
    『どんな環境に生まれても、努力次第で人生は切り拓ける。ということでは断じてありません。』
    うまくいかないこと全部を『自分のせい』だと思わずに、適度に親のせいにしたり、他人のせいにしたり、社会のせいにして生きましょう。そして自分に余裕ができた時には、社会全体をみんなで変えていきましょう。やさしさを組織していきましょう。
    この本文が胸にささります。

    0
    2026年06月03日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すげー内容
    考えられない内容
    あの桐島の指名手配写真の隣の写真の人を父親に持つ著者
    その著者が桐島の映画の脚本を書く
    映画でも嘘のような現実
    櫻の園も何度も観た映画だし
    イッキ読み

    0
    2026年06月01日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    フィクションに勝るものはなしって言葉はない?
    「事実は小説より奇なり」とはまた違うかしら。

    とにかく、子ども時代の描写が生々しく、時代背景もわかりやすく映像として映る。さすが脚本家である。
    とにかく、母と祖母が個性的すぎる!

    こんな時代があったこと、そしてまた新たな社会のゆがみが家族にもたらす事実を想像する。

    0
    2026年05月30日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆者の逞しさを強く感じた。
    犯罪者の家族ってもっと大変で惨めなのかと思っていたけど、時代のせいか、筆者の性格か、あまりそんな印象を受けなかった。
    役者をしていた父親の心理を考えるところでは、その時演じていた役にひっぱられて爆弾犯になったのかもしれないということに、また驚いた。

    全編通して、筆者に共感する部分はところどころあれど、自分は圧倒的に被害者の立場からこの本を読んでいたことに気づく。

    特に後半の、被災した宮城県の刑務所に知り合いを尋ねるところで「巡査部長が右目と左脚を失い、通行人12人が怪我をしているが、死人は出ていないのに、罪が重すぎるのではないか」と書いてあり、めちゃくちゃ引っか

    0
    2026年05月28日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    重く辛い経験を、ユーモアを交えて書かれている。引き込まれて、時々笑える部分もある。著者が上手だな、工夫しているなと感じた。

    0
    2026年05月11日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    小説かと思ったら、フィクションではなく、題名のとおりの境遇の女性の自伝だった。

    70年安保の翌年、清水邦夫作、蜷川幸雄演出の舞台「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」に3番手で出演した筆者の父親梶原譲二は、劇中の役をなぞるかのように現実世界で爆弾を仕掛け、親子3人での14年間の隠遁生活の後、自首して投獄される。
    共演者には蟹江敬三、石橋蓮司、緑魔子らがいた。

    筆者は父母の跡を継ぎ役者を目指すが、その時の助けとなったのは父母の演劇仲間たち。
    高校で映画デビューし、その後もいくつかの映画に出演する。

    父親が出所して数年で家族は解散!し、一人暮らしを始めながら脚本家への道を歩き始める。

    アニメ「名

    0
    2026年04月20日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    犯罪者にさん付けとか少し思考に偏りを感じますが、この生活環境でよく自分を諦めず脚本家として成功されて、最後の章は特に読み応えがありました。

    0
    2026年04月16日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    2026.4.13
    小説だと思って読んでみたら、まさか実話だなんて。
    父親が犯罪者で一緒に14年逃亡生活をし、その後脚本家になるまでの人生。
    梶原さんは犯罪者の子どもに生まれてしまったのに卑屈になったり負の感情に飲まれることなく強く生きていて素晴らしかった。生まれてくる環境は選べないけど、適度に力を抜いて努力をすれば報われるんだなぁ。

    0
    2026年04月13日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    まずタイトルにひかれ読み始めた
    本です。
    大変衝撃的な展開で昭和の時代を
    知りたい人にはおすすめの本です。
    どんな環境に生まれても努力次第で
    人生は切り開ける。
    この本を読んでそのような事を
    感じました。

    0
    2026年02月28日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    前情報も見ずに読み始めてからドキュメンタリーであることに驚いた。
    著者のことも知らず、もちろん爆弾犯のことも知らなかったが、父親のことを認識せずに一緒に暮らしていた(隠れていた)小学生の頃の気持ちとは…想像もできなかった。
    恨みを書き綴るばかりではなかったことが、読みながら嫌な気持ちにはならなかった理由だろうと思う。
    けっして卑屈にはならずに投げやりにもならず、並々ならぬ強さを感じたのは、梶原阿貴でこの本を書いていることからもわかる。
    だからこそ、演劇の世界に飛び込み脚本家として成功しているのだろうと思った。




    0
    2026年02月24日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    派出所に張り出してある指名手配犯の写真。
    その中の1人が自分の父親だった。
    両親との3人暮らしながら、常に父親はひっそりと息を潜めて暮らしている。ある日、その父親が指名手配されていると知る娘の心情をノンフィクションでつづる。
    夫を隠して生活する母親、それなりに孫を気遣う祖母、そして何より娘のことを思う父親。
    世間を正そうとした、いわゆる「過激派」と呼ばれる人たちの苦悩や、彼らに翻弄される周りの人々の生活が興味深い。

    0
    2026年02月17日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    純粋に、面白かった

    失礼ながら梶原阿貴さんのことも、爆弾事件の事も存じ上げず、逃亡していた父親の名前を聞いてもピンとこなかった

    爆弾犯の娘として生きてきた過去が、とてもリアルにコミカルに綴られている
    本人は壮絶な思いをして暮らしてきただろうから、笑ってはいけないのだが、笑えるポイントが多くて文才のある方だなぁと

    一緒に暮らしている父の名前も知らず、転々と住処を変え、成長するにつれ疑問は多くとも明かされないままの小学生時代

    そして中高生となり、役者を目指し様々な人々と出会う

    出てくる著名人の方々にも驚き、何より同世代なので昭和の駄菓子屋の話や、チェッカーズ、尾崎豊、リバーフェニックスな

    0
    2026年01月28日
  • 爆弾犯の娘

    Posted by ブクログ

    逃走中の爆弾犯の娘である筆者が、幼い頃母と2人で父親を匿いながら暮らしていた頃の話から、父親の出頭、服役と自身の俳優、そして脚本家へと歩みを進める時期の話、そして今に至るまでの話が時にユーモアを交えつつ語られる。母や父、祖母への筆者による遠慮ない心からの発言などは悲哀もありつつ切れ味抜群だが、父が爆弾犯であるということの計り知れない不安ややりきれなさは想像を絶するものがある。あとがきに筆者のこれまでの長い道のりの思いが凝縮されているような気がした。

    0
    2025年12月30日