カルステン・ヘンのレビュー一覧

  • 本と歩く人

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    シャシャがとにかく可愛い!
    老人と少女、本を待つ人達。シャシャと届けられる本によって縛るものから解放させていく。本離れが進み、ネット販売によって書店がなくなっていく現代のおとぎ話。

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    2026年03月13日
  • 本と歩く人

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     72歳の老書店員・カールは、数冊の本をリュックに詰め、歩いて顧客に届けることが日課。そこに9歳の少女・シャシャが登場し、配達の相棒となることで、日常や人との関係性が変化していきます。

     何と言っても、老人と少女凸凹コンビの会話の掛け合いが愉しく、微笑ましい限りです。毎日が閉じた世界で完結した暮らしのカールは、本の中だけで生きているような堅物です。一方のシャシャは現実的で、本好きだし利発で、少々小生意気です。

     加えてカールの顧客たちも、一癖も二癖もある人物ばかりで、カールと本を楽しみにしつつ、やはり閉じた世界で暮らしていたのですが…
     シャシャの存在が、カールと顧客たちの狭い世界の殻を破るきっかけとなります。

     物語はどんどん楽しい方向へ進むかと思いきや、カールが書店を解雇され、シャシャの父親の介入で暗転していきます。この窮地を救うのが、やはりシャシャの機転を利かせたアイディアと行動でした。この辺は読んでのお楽しみです。

     終盤の好転に至る描写の都合の良さ、海外文学特有の言い回しやウィットの伝わりにくさも若干ありましたが、単なるメルヘンチックでは片付けられない内容の深さを感じました。
     
     緑の背景に、ベンチに座る"本と歩く人"(カール)とシャシャの切り抜きの絵が何とも味わい深く、一目惚れでした。著者はカルステン・ヘン、ドイツでベストセラーとなり映画化もされたそう。表紙はそのワンシーン?
     改めて、本と物語が人に与える影響や書店の役割の大きさを、噛み締めさせてくれる好書でした。

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    2025年12月18日
  • 本と歩く人

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    歩いて本を配達するふたりの珍道中と、曲者揃いの客たちとの交流はほのぼの。日常につきまとうあれこれに縛られ苦しんでいたカールと顧客達が、その世界を破って現実世界と新たな接点を得ていく過程には勇気を貰えた。シャシャのこまっしゃくれた感じが可愛い♪読後感もはほのぼのとしたものに包まれていてとても良かった。

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    2025年12月09日
  • 本と歩く人

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    カールは老練な書店員。お客さん希望の本を見繕って毎日届けている。やがてカールには、9歳の利発な女の子シャシャがお供をし始める。お陰でお客さんもカールも幸せに…

    ところがある日突然カールは書店をクビになり、シャシャも姿を見せなくなってしまった

    ドイツの小さな街で「本と歩く人」と呼ばれる老人と本が好きな少女が繰り広げるメルヘン。
    シャシャの利発さは、赤毛のアンのアンを思い出させてくれました
    本の大切さ、人とのつながりの大事さ、人間の生き甲斐、いろいろなことを考えさせてくれる一冊でした

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    2025年12月04日
  • 本と歩く人

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    ネタバレ

    本を愛する気持ちはよくわかるので、そういう意味では読んでいる間幸せだった。
    老人(大人)と子どもという組み合わせは元々好みだけれど、本書では子どもに引っかき回されるハラハラ感を存分に味わえた。人は完璧ではないからこそ、出会いによって良くも悪くも変化がもたらされるのだろう。シャシャのパワーと個性が炸裂、その結果の大暴走も終わりよければすべてよし。
    本を通して人々が繋がって助け合っていく流れが良かった。カールが街にとって必要な人だったのだとわかって切なくなった。きっと人の存在によって街は街として機能するのだと思う。
    人物描写に少し違和感があり、途中からストーリーに集中しきれない部分があった。特に、ザビーネがこんなに心ないことをする人間に育つだろうかと思う。
    グスタフとカールは今でも毎週会うほどの間柄だ。ザビーネは仕事では考え方が合わないにせよ、カールが父と付き合いを続けてくれること自体はありがたいと思うはずだ。
    ザビーネが物語上悪者にされすぎている気がして不満だった。

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    2026年10月08日
  • 本と歩く人

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    本の知識があり、自分をよく知ってくれている人の手で選ばれ届けられる本とはどんなものなのだろう。あるならこのサービス欲しい。

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    2026年05月06日
  • 本と歩く人

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    本を配達するカールと小学生のシャシャとの交流の中で、カールも配達されるお客もシャシャも救われていく。
    何きっかけでも踏み込む勇気について考えさせられた。

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    2026年03月05日
  • 本と歩く人

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    一人ひとりの顧客にぴったりの本を配達して歩くカール。しかし代替わりした本屋の店主は、カールのやり方に批判的である。そんなカールに、シャシャという女の子が付いて回るようになる。

    全体の三分の二くらいまでは、おもしろくかつ興味深く読んだ。だが後半、結末に向かうあたりから、ちょっと陳腐な感じがしてきて残念だった。
    取り上げられた本の書誌が、参考として載っていたら良かったのにな。

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    2026年03月03日
  • 本と歩く人

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    2024年の映画化を前提に作られたかのよう!
    本を配達することを生業とするカール老人と、9歳のおしゃまなシャシャの登場による開かれた物語。本の配達を待つ人物たちには、みなカール老人によってどこがで読んだ小説の登場人物にちなんだあだ名がつけられている。カール老人は大人だから、家から出ずに本を所望する相手のリクエストに応じた本を配達し続けてきた。でもシャシャは違う。自分の目で見たことを確かに信じ、カール老人の隣りでひとりで突き進む。

    老人と少女(あるいは少年)という組み合わせで人々の人生に影響をもたらしていく、という物語は普遍のものだが、本作はその期待を裏切らない。そしてその裏切りは本作には絶対に必要ない。本が好きな人に読んで欲しいけど、それ以上に、隠しておきたい悩みやコンプレックスのある人にこそ届いて欲しいかもしれない。尼僧のシスターフッドったら!ああ映画で観たいな〜!

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    2026年02月22日
  • 本と歩く人

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    ネタバレ

    温かい、いい話だった。
    読んでよかった。
    本好きな人に読んで欲しい本。

    シャシャが可愛くて癒されました。

    朗読者の人も、本と原稿を勝手に入れ替えられてて、もしかしたら怒るかもしれないな〜と思ったけど優しい人で良かったし、カールのことを信用していたんだと考えました。

    修道女の顧客がエフィの家を訪れたとき、エフィがすんなり家を出ていったのにビックリしました。何か通づるものがあったのでしょうが、、それにしても急な決心がつくような心の変化があったのをもう少し掘り下げて書いてもらえたら嬉しかった。

    カールから渡された本を読んであの凶暴なお父さんがコロッと心を入れ替えるかな〜??と疑問でした。
    そこをもう少し詳しく心の変化を書いてもらえたら良かったなと思いました。

    小突かれながらも、本を渡すカールが好きでした!!
    本当にカールは本が心から好きなんだと伝わってきて嬉しかった。

    たまに文章が変で、意味が繋がらない文になっていたりするのが気になりました。

    カールはシャシャにおじさんと呼ばれていたけど、
    余裕でおじいちゃんでは、、?と思いました。

    訳者のあとがきで、肝心を肝腎と書かれているのが気になりました。

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    2026年01月17日