大変学びの多い一冊である。
韓国最高記録専門家である著者が説く「記録」とは、単なる備忘録ではない。それは、自分の人生を主導的に生きるための**「思考の整理術」**
”記録をすれば、意志が明確になり、コミュニケーションが円滑化し、意見を集めて行動した結果をお互いに確認し合うことが可能となる”
ー記録管理により得られるものー
1,説明責任を果たせる
記録を参照することで、後からでも事実を追える。
2,記録の過程で曖昧な部分が明確になる
自分が理解できない部分は正しく記録ができない。つまり、記録の過程で曖昧な部分が明確になる
ーメモと記録の違いー
メモ→体系的に整理→記録
これはクッキング(食材→調理→料理)と同じであると気がつく。日々書くメモはただの食材であり、活用できる形に整理しないと腐っていってしまう。
また、これは情報学における「DIKWモデル」に通じる考え方である。
データ(Data);対象を観測計測することで得られるもの
情報(Information);データを加工することで得られる事実
知識(Knowledge);情報に洞察や考察を加えることで得られる知
知恵(Wisdom);知識を抽象化させることで広範囲に活用できる形にした智
メモとは情報であり、それを整理(要約、分類)することで記録として知識が得られる。つまり記録を取るというのは、抽象度の低い情報から抽象度の高い本質的な知識を得ようとする行為である。
ー思考力ー
思考力とは「一つのテーマについて考え抜く力」
そもそも人の思考手順(一つのテーマを長期間にわたり考える時)
1,側頭連合野から前頭葉に長期記憶を引き出す
2,前頭葉において短期記憶と合体させ体系化
この作業はとても大変でかなりの粘り強さが必要。この負荷の高い作業を支えるのが「記録」という外部装置である。
ー日常の棚卸しー
・多忙な毎日を過ごしているのになぜ忙しいのかわからない。
・毎日頑張っているのに暮らしが良くなっている気がしない。
・平凡な日々をぼんやりと過ごしており虚しさを感じる。
↓
日常の些細な出来事を記録することで、人生の真の意味を見つけられる。
ー内省ー
内省とは「自分を知る、自分の望みを知るための手法」
・人生マップをマインドマップ形式で描く
・自分史を書く
子供の頃の好き嫌いを知ることで簡単に自分自身を見つけられるかも、
ーNext Bookー
記録の重要性とマインドセットを学んだら、次はより具体的な「技法」を深めたい。
次は『メモの魔力』前田祐二著 を読みたい。