土屋恵一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
能の大成者・世阿弥は、マーケティングの天才でもあり、彼が残した『花伝書』は優れた戦術書だった!
「男時・女時」「目前心後」「離見の見」などのキーワードから、現代ビジネスにも通じる人生の智恵を伝授する。
[ 目次 ]
第1章 世阿弥の人生戦略論(リスト時代の「初心」;チャンスをつかむ力こそ、「時節感当」;勝負の波を読む「男時・女時」 ほか)
第2章 世阿弥の創造性(「旅」の発見―境界を越える方法;能は情報カプセル―「名所教え」;能は「夢」のカプセルのなかにある―夢幻能 ほか)
第3章 人生のシステム 世阿弥の人生論(幼年期;少年期前期;少年期後期 ほか)
[ POP ]
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Posted by ブクログ
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▼ 100文字感想 ▼
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マーケティングや商売の本によく出てくるのが、世阿弥
の花伝書。なるほど、マーケットの把握の仕方、消費者
のニーズへの応え方、など、世阿弥の考えは今の社会
に通じる。というか、人って室町から変わってないの!?
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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Posted by ブクログ
能と世阿弥にかんする著者の評論を収録しています。
著者は、面や声、装束について、もっぱら現象学的な立場からの批評を展開するとともに、テクスト論的な視点もとりいれて能の物語構造にかんする分析をおこなっています。歴史的な立場からの議論ではないものの、各演目についての印象批評にとどまるものではなく、能にかんする美学的な考察と呼ぶことのできる内容だと感じました。
とくに観世寿夫とジャン・ルイ・バローの競演についての分析では、身体へと閉じられてしまうバローのパフォーマンスと、空間へと広がる観世寿夫の演技を対比的に論じており、能における身体と舞台空間とのつながりについて興味深い思索が見られます。 -
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Posted by ブクログ
学生時代の国語の授業で見せられた能があまりにも退屈だったので、50歳を超えてしまった今までずっと敬遠していたのですが、NHKの「100分 de 名著」で「風姿花伝」を取り上げたのを見ると、世阿弥は実にいいことを言っているんだと感心し、とりあえず「100分 de 名著」での解説の土屋氏の本を読んでみることにしました。
当然ながらNHKの番組内容と結構かぶっていますが、なかなかおもしろかったです。ここでの「処世術」というのは、一般的なニュアンスの「その場しのぎ」ではなく、むしろ人間としてかっこいい「生き方」「老い方」といった感じ。著者は「処世術」の方が「人生論」より的確と考えてこのタイトルにしたそ -
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Posted by ブクログ
P-4
◆世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に対応する時の方法であり、
試練を乗り越えていく戦略のことである。
つまり、「初心」を忘れるなというのは、第一には、人生の試練の時に、
どうやってその試練を乗り越えていったのかという戦略を忘れるなということなのだ。
P-5
◆世阿弥は「初心」には、三つの「初心」があるといっている。
言い換えれば、三つの試練の時があると言っている。
最初の初心は、若い時の初心である。次に、人生のそれぞれの時にまた初心がある。
そして最後に老後の初心がある。世阿弥はいう、「老後の初心忘るべからず」。
若い時の「初心」を忘れてはならないのは、若い時の失敗や試練を