…重い。いまさらだが。いくらページをめくっても絶望感しかない。
イスラエル建国時から今に至るまで、パレスチナの地で何が起こったか。
ニュースの裏側で、イスラエルの歴史には決して書かれることのない「本当のこと」とは何なのか。いずれにしてもパレスチナの地で実際に血で血をぬぐうようなテロ、報復、報復の報復
...続きを読むが今まで繰り返されてきたことに変わりはない。
ナチスの迫害よりユダヤ人への同情があつまりイスラエルの建国が国連で承認された。(実際のところは欧米諸国が自国の利益を計るため、というのが大きいのだろうけれど)
イスラエルは法律によって公然とパレスチナ人の土地を没収、迫害を加える。彼らの言い分はこうだ。
「私たちが「安全」を考えなかったとき、誰かが私たちの身体から石けんをつくったのだ」
歴史が証明しているように、当然これからも起きるであろうユダヤ人迫害のときに備えて団結したユダヤ人国家を作ること…。
しかしイスラエルとパレスチナの武力の圧倒的な差にくわえて、ここに書かれている「報復」はいかにもやりすぎだった。
「自爆テロ」そうニュースで聞くたびに馬鹿なことだと思ってきた。
しかし近代的な武器で武装し(同時にアメリカはこの地を過去のブラジルのように兵器試用に利用した)、土地隔離政策・検閲によって自由に移動すらできないパレスチナ人にとってはもはや捨て身の自爆しか抵抗の余地は残されていないのだった。それほどまでに追いつめられた結果だということを、ぼくは知らなかった。
ひとつの選択の誤りがボタンの掛け違えのように後でどんどん大きくなって、もはや取り返しのつかないことになる…そういう恐ろしさをとても感じる。
「占領は外国勢力による支配を意味する。
外国勢力による支配は、抵抗運動を生む。
抵抗運動は、それへの弾圧を生む。
弾圧はテロを生み出す。
テロの犠牲者は、ほとんど罪のない人々だ。
占領地を抱えることは、私たちを殺人者の国民に変える。
ただちに占領地から撤退せよ!」