広河隆一のレビュー一覧
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一体幾ら殺したら気が済むのだろうか。幾らミサイルを撃ち込めば気が済むのだろうか。日々流れるイスラエル軍による攻撃やガザに対する弾圧を見ていると、イスラエルという国の恐ろしさを感じるだけでなく、その相手方としてのパレスチナやイランの報復活動(これも正当化できない平和への挑戦に違いないが)を引き起こしている恨みの深さを感じざるを得ない。だがこれもニュース報道という捻じ曲げらた、そして表面的な情報源だけに頼った誤った感覚なのかもしれない。真実はとてもじゃないが複雑な歴史と実際のそこに暮らす人々や政治の思惑、宗教的な側面や経済的な面など、あらゆるものの中からしか見つける事はできず、遥か遠いアジアの端か
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チェルノブイリ事故の直後から継続的に取材を続け、「チェルノブイリ子ども基金」の代表も務めた筆者が、福島第一原発事故から二ヶ月後の時点でまとめた1冊。第二章〜第六章は、絶版となった広川の著書『チェルノブイリの真実』(講談社)の一部を抜粋、加筆したもの。当時のソ連政府当局――とくに医療グループ――の対応が、2011年の東京の政府の言動や発想と似すぎていて、腹立たしくなる。広河の言う通り、かれらは「チェルノブイリ事故から、「都合の悪いことは隠す」ということしか学ばなかった」のだ。
チェルノブイリ事故の結果、ロシア・ウクライナ・ベラルーシで起きたことは、まず間違いなく南東北と北関東で起きるだろう -
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この本は50回以上にわたってチェルノブイリ原発事故被災地の取材を重ねた著者が描く「フクシマ元年」の未来です。読み進めるたびに戦慄を覚えますが、テレビでいっていることがいかにウソがおおいのかわかります。
まさか自分が中学・高校時代に原子力爆弾の映像や核戦争後の地球、なんてものを見ていたことや、NHKスペシャルでチェルノブイリ原発事故のことを特集していた番組を見ていたことがこういう形で役に立つとは思っていませんでした。多分、この記事を書いている現在でも、原発事故が起こった福島の第一原子力発電所では今も「死を覚悟して」まさに作業員が文字通り「人柱」となって復旧作業に勤しんでいるはずです。そしてこ -
Posted by ブクログ
そもそも何でここまでこじれたのか理解し難い中東問題。
お勉強のつもりで読み始めた。しっかりとではないが、アウトラインは分かった。
本書は、パレスチナよりの視点で書かれてるが、この問題については、完全なる中立はあり得ない。
そもそも、大国による国境線の勝手な線引きに問題を発するいじょう、ゆ本来はその国々が責任を持つべきだと思う。
また、テロには武力をのアメリカの姿勢はイスラエルを正当化するのに利するだけというのも、よく理解できた。
喧嘩には、お互いに理屈があるだろうから、今度は、イスラエルの立場で書かれたものを読みたい。
とりあえず、同じ新書の「イスラエル」を読んでみる。