金丸弘美のレビュー一覧
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田舎力シリーズ
地域活性において代表的な成功例を紹介しつつ、その例から法則性を見出し、紹介している。
もう10年も前の本になるので、細かい部分の変化はあると思うが、地域活性化という点について、何が必要なのかという視点を培う基盤にすることはできると思う。
いくつかの成功例を読んで思ったことは、何事も真似ではいけない。参考にしても、その地域に合った物に昇華させなければいけない。そして中心人物も、将来を見据えた考えと、人を集めるコミュニケーション力と、何より現状をどうにかしないといけないという強い思いを持っていないといけないということ。これは地域活性に限った話ではないが… -
Posted by ブクログ
ネタバレ食文化を中心に、
地方の山間地や離島、過疎地など、
とかく貧しく生きづらいように思われがちな田舎であっても、
豊かな生活をおくるための行動、
つまり、その逆転劇の間近な例を紹介しつつ、
田舎が自立・発展していくための5つの法則を教えてくれる本です。
5つの法則とは、
発見力、
ものづくり力、
ブランドデザイン力、
食文化力、
環境力の五つ。
もうちょっと詳しく言うと、
自分の住む田舎はすべてにおいて都会に劣っている、
などと卑屈にならずに、
「これ、いいんじゃない?」とう部分を、
都会の価値観とはまた別の視点から見つけていく発見力。
生産→加工→販売までやっていく第六次産業で、
生産物 -
Posted by ブクログ
著者は食環境ジャーナリストの金丸弘美氏。
ゆずで有名な高知県馬路村や、三重県のモクモク手作りファームなど、地方の強みを生かして、食のブランドを作った成功例を紹介している。
地方分権時代に入り、地方が地方で強くなっていかなければならない時代。地域ブランディングに悩んでいるところも少なくない。B級グルメのような食によるブランディングは、しきいは低いが、それだけでは成功しないのではないか。
地元の農家と連携する、地元の特産を磨き上げる、地元に利益を還元するといった本質的な取り組みがともなっていなければ、成功しないのではないか。仮にいっとき成功したとしても、継続は難しいのではないか。 -
Posted by ブクログ
この本は主に農と食に重点をおいた地域力の本である。内容は元気のある田舎の成功事例を元気いっぱいに熱く語っていて読みやすい。1.「発見力」では、海外の若者が感動した「そのまま」の五島列島の暮らしを紹介している。2007年,people to peopleという学生大使の交流事業で48プログラム中、1位に評価されたそうだ。現代の若者にはヨーロッパ旅行などの経験から、「本当の田舎はかっこいい」という認識をもつ人も増えているようだ。2.「ものづくり力」では大分県日田の野菜をあげており、3.「ブランド力」では高知県馬路村の柚子、三重県伊賀市の畜産「もくもくファーム」などが紹介され、4.「食文化力」ではイ