金丸弘美のレビュー一覧
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田舎をその田舎らしさをもって活性化する、各地の取り組みを紹介。それらに共通する法則は、
1.発見力
「地域の独自性=(パーソナリティー)はなにか」、をとことん考える
「よそ者」、特に都会も海外も知っている若者や女性の視点で見つめ直す
都会やよその地域を安易にまねしない
2.ものづくり力
地域の特性に合ったものを栽培し、加工する
地域の環境や豊かさを大切にする
国内外の視察で得た学びを地域特性に合うようアレンジする
商品開発には、食感度の高い女性を巻き込む
3.ブランドデザイン力
ソフトと人材の開発にお金を使う
ものづくりを核に、体験メニューで消費者を巻き込む
徹底的に「田舎」の物語を織り込ん -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「ないないづくし」にあえぐ地方の中から、都会もうらやむ活力と雇用を創出する田舎が出てきた。
地域おこしの成否は、いったいどこで決まるのか。
全国800の農山漁村をまわってきた著者が、「発見力」「ものづくり力」「ブランドデザイン力」「食文化力」「環境力」の5つの力に焦点を当てて検証する。
ふるさとに生きがいと誇りを取り戻す1冊。
[ 目次 ]
第1章 発見力―「なにもない」土地に眠る宝を探せ(海外の学生を魅了した「過疎の島」;「そのままの日本」 ほか)
第2章 ものづくり力―ビジョンを抱いて、きちんと作れ(食による地域おこしは「きちんとした」ものづくりから;間違いだらけの「特産品 -
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金丸さんが粟島に来られるってことで、読んでみました。
いろんな事例が取り上げられており、非常に勉強になりました。
食のワークショップと、「食のテキスト」作りは本当に面白そうです。
ぜひ、粟島でも取り組めたらと思います。
以下、メモです。
長崎県小値賀島「NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会」
地元の方が、家に泊まった(アメリカの)学生に、おなかがへってないかとか、お風呂はどうだいとか、また食事の世話をしてくれたりと、気にかけてくれるのが、とても喜ばれる。
地元のお母さんたちのホスピタリティの感激するらしい。
その土地に住む人々が、その土地にもともとあるものを再検討 -
Posted by ブクログ
食環境ジャーナリストとして活躍する著者が、全国800あまりの農山漁村をくまなく歩き、取材・執筆した。地域の持つ潜在力を、これまでとは逆転の発想で、最大限に発揮する。そんな「田舎力」が、都会もうらやむ活力と雇用を「ふるさと」に創出した成功例を紹介する。
各地の現場を回って見てきた著者は、農山漁村で暮らす人たちや行政の人たちと一緒に地域づくりにかかわるようになった。生産者と消費者、田舎と都会、ジャーナリストと地域おこしアドバイザーという複眼的な視点から、本書はまとめられている。
「なにもない土地に眠る宝を探す発見力」「ビジョンを抱いて、きちんと作るものづくり力」「ヒットの秘訣は地方に訊け、の -
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ネタバレ1.しばらく農業について考えてなかったので、全体を流し読みしたかったので購入しました。
2.日本の食は危機的な状況に陥っているということを読者に理解してほしいということから書かれています。遺伝子組み換えや食料自給率といった聞いたことあるワードについてざっくりと説明されており、このような危険があるということを述べています。データの真偽はともかくとしても、日本では農業について考える機会が少なくいことは確かです。テレビでもあまり取り上げられることがなく、情報規制が厳しくされています。そのため、私たちは自分から農業に対して学びに行かなくてはいけません。
この本ではすべての問題に対して浅く広く述べられ -
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主にその地方の「食」を活かして、町おこしをする。
筆者の経験からその方法が示されている。
「地産地消」とか「伝統料理」とかいっても、
「地産地消」の現状は単にその場所で栽培・消費されているだけに過ぎず、
その種はアメリカ産の改良品種だったり、調味料も化学調味料だったりと、
本当の意味で「地産地消」ではなく中途半端。
徹底してやることが大切だという筆者。
これを読んで思ったことは、
まちづくり・まちおこしは第一にいかにその地域の人を巻き込んでやる気にさせるかであって、
そのきっかけとして人間三大欲求の1つである食欲に訴えかけながら進めていくことは有効なんだろうなってこと。 -
Posted by ブクログ
主に、地域(田舎)の観光と食育についての話だった。
地域が衰退している。古い町並みは壊され、地域一帯となり何日かかけて見る場所がない。だから観光客はこない。イベントをしても一過性のもので、地域活性化に結びつかない。
「おいしい」「生産量日本一」では消費者はひきつけられない。
その課題を解決する方策を……という導入から入る。
(観光立国論を書いたデービッドアトキンソン氏と地域再生を民間から手がけ、行政のあり方の問題を指摘する木下斉氏の本の内容に似ているな、と思ったら、参考文献に彼らの本がずらりと並んでいるので、彼らの受け売りで書いている部分も大きそうだ。地域再生と日本の観光についての問題点を知り -
Posted by ブクログ
1.なぜ、農業界のブランド化が失敗しやすいのか、昔考えたことがありますが、再び考えてみようと思いました。
2.日本の農業のブランド化はあまりうまくいきません。その理由としては、供給側が消費側の事情をあまりに把握していないことが問題だと本書で述べております。例えば、POPを作るにしても「地域限定」と書いたり、「ジャムしか知らないからジャムを売る」という供給者都合で物事を判断し、事業が進んだ結果失敗してしまいます。本書では、このような歴史を簡潔に述べ、今とこれからに必要な農業のブランド化について述べています。
3.第一次産業は独特の文化が構築されている産業です。いわゆる職人気質が強すぎることと