大平健のレビュー一覧

  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    物語が人を救う、って実際にあるのだとしみじみ。ただ一時の気晴らしではなく、本当の意味で人生を変えてしまった実例の数々。
    というより、物語は人を救うからこそ語り継がれている、が正しいのかも。

    「誰の心の中にも小さな主人公たちがいて、皆さんに呼び出されるのを待っています。」
    子どものころ読んだ絵本や童話の世界をもう一度訪ねたくなる。

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    2024年12月14日
  • 新訳 夢判断

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    まごう事なき名著。
    無意識、前意識、意識のモデルで、夢の生成過程を説明しているのは「無理がない」。
    過度に性的な説明に走っているとされるフロイトの理論だが、本書を読むと性的な説明になることに「無理はない」。
    とにかく、「これは科学的営為」といえる典型例だ。

    夢判断の指針となる名言の数々をいくつもメモした。

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    2023年10月15日
  • 純愛時代

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    恋愛とか純愛とか、そういうことに興味がなかったけれどこの本はもう一度病むくらい誰かを好きになることも良いのかもと、幻みたいに思わせなくもない。

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    2021年11月13日
  • 新訳 夢判断

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    コロナの自粛期間で読んだ。そういう時でもないと、こういう難解な本を読むのは難しい。『夢判断』の原著の初版は1899年に刊行。100年以上前の名著だ。それほど昔の本なのに、訳者は「この道で最も優れた本」とまで書いている。

    夢は誰もが見る身近なものだ。でも、誰もがその正体が掴めずにいる。意味不明な夢を見て、戸惑ったりする。しかし、無意味な夢は存在しないと本書にはある。無意識から湧き上がった願望が"夢の仕事"によって歪められ、夢として顕在化する。この"夢の仕事"、歪曲といったあたりがポイントだ。夢には願望が表現されるはずなのに、なぜ苦痛な夢や意味不明な夢が存

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    2020年07月17日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    著者は、聖路加国際病院精神科部長でもあります。患者の治療を目的として、童話や昔話を話します。確かに、童話や昔話は、勧善懲悪だったり、最後に愛は勝つだったり、子供を良い方向へ導くための物語です。しかし、長い間語り継がれてきたのには、それだけではない理由があるのでしょう。話す人・聞く人の心を癒すという大きな理由が。

    ここでは、『ねむりひめ』『三ねんねたろう』『幸運なハンス』『食わず女房』『ぐるんぱのようちえん』『ももたろう』『赤ずきん』『うたしまたろう』『三びきのこぶた』『いっすんぼうし』『つる女房』『ジャックと豆の木』のお話が書かれています。その中で、『三びきのこぶた』が一番印象に残りました

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    2019年02月11日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    この本は心の病を著者が「ももたろう」等の物語で解き明して治療してゆく様子がわかりやすく描かれています。なじみ深いけれど遠い物語たちが読む前と違った面を持って自分にぐっと近くなって来ます。
     かなり前の本ですが今の時代にも通じる内容です。
     訳もなくだるーい日がやたら続いたり、何となく暗い気分の続く人におススメです。
     何かが見えてハッとしたりホッとしたり出来ると思います。

    ペンネーム:猿亀

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    2017年03月01日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    2013/06/29
    精神科医である筆者が患者に昔話やおとぎ話をつかって患者の原因をわからせるというフィクション

    さまざまな人のさまざまな問題を分かりやすく教えてくれて面白い

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    2013年07月05日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    童話や昔話といった物語を心療に用いる精神科医、大平健先生エッセイ。
    もともとは看護師向け雑誌の「看護技術」(メジカルフレンド社)に連載されていたものから修正・加筆をおこなったもの。

    物語を”面接の鏡”として、そして推理として用いることによって心療を進める様子が12編。
    おおきく4章にわかれていて、それぞれの終わりにまとまった解説が加えられていて、話の解釈がさらに深められている。

    ある程度抽象化された物語の中に、”自分”を見つけ出す場面が描かれていて興味深かった。
    そういった”気付き”を物語によって引き出す過程がおもしろかった。

    僕にぴったりの物語は何かあるだろうか・・・と考えてみるのもい

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    2013年03月09日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    学生さんに教えていただいた本です。
    私は絵本好きで(蔵書600冊以上)、しかも医療面接の研究をしております。
    私にぴったりの本でした。
    臨床では絵本は使いませんが、絵本は子どもが理解できるようにシンプルで、しかも人間の本質が書かれております。
    様々な人生を生きる私たちにピッタリ当てはまる絵本が必ずあるはずです。
    そんな本に出会えたら幸せですね!

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    2012年05月18日
  • 動物がお医者さん―なぜペットはヒトを幸せにするのか―

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    わんこ本なので、手にとりました
    作者が今まで一緒に暮らして来たり、かかわってきた動物たちのお話です。
    死んでしまった犬の事を思い出しながら、
    犬ってそうだよなぁーと思いながらよみました

    この方、お医者さんなのですね
    この方の病院に行ってみたいです

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    2012年03月11日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    著者の「豊かさの精神病理」を読んで以来のファンです。症例に応じておとぎ話や童話を患者に聞かせることによって、患者自らに自分の悩みが何たるかを気付かせるという物語療法の世界を著わしたもの。誰しも「自分の物語」を持っているそうだが、私の物語って何だろう?

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    2011年07月17日
  • 動物がお医者さん―なぜペットはヒトを幸せにするのか―

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    わんこ本なので、手にとりました
    作者が今まで一緒に暮らして来たり、かかわってきた動物たちのお話です。
    死んでしまった犬の事を思い出しながら、
    犬ってそうだよなぁーと思いながらよみました

    この方、お医者さんなのですね
    この方の病院に行ってみたいです

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    2011年07月02日
  • 動物がお医者さん―なぜペットはヒトを幸せにするのか―

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    精神科医の先生の書かれた本なので、どうなのかな~と思ったのだけど、どうしてどうしてとても素敵な本でした
    精神論のような内容だとちと重いなって感じでしたが、飼われている犬や猫たちの話です。
    賢さや役割分担、人が教えてもらうことはとても多いです。
    動物を通して人としての在り方を教えてもらおうという著者の優しさあふれる内容でした

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    2011年03月07日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    まさに傑作である。
    豊富な臨床経験を持つ筆者が、面接の経験の中から「物語」を引き合いに出して当事者に自ら考えさせる道筋を開ける。まさに精神医療の理想の姿ではなかろうか。

    DSM偏重、投薬治療偏重の流れの中で、このような、型にとらわれない心理療法的手段が取れる実地医家は多くはないはずである。本書は、そんな貴重な存在である著者の経験を垣間見ることができる、大変有用な一書である。

    一般書として出てはいるが、すべての実地医家に一読をおすすめしたい。

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    2010年08月27日
  • 純愛時代

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    新人類が誕生して以来、若者の恋愛観に変化が起きた。
    若者はメディアから得たイメージ・概念に自分を当てはめて
    自分の経験を理解する傾向があり、自身で概念を生成できない。
    むしろ自分をイメージ・概念にあわせようとする傾向がある。
    テレビ・漫画で見たような恋愛に憧れを抱き実現しようとする一方、
    それにそぐわないと「これは偽者」だと退けてしまう。
    自分の抱くイメージ・概念でひとつのシナリオを脳内で構築し、
    そのシナリオ通りに進む恋愛こそ「本当の恋愛」と認識する。

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    2009年10月04日
  • 純愛時代

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    授業の課題図書。面白かったー。アナタノコトガスキダカラーな純愛じゃなくて、純粋に愛を見つめてみよう的な話。ためになるっていうよりは、面白い。

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    2009年10月04日
  • 新訳 夢判断

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    夢の例が多すぎて途中挫折しそうになったが、話のテンポはよかったし、分かりやすい訳だったので、なんとか読み切った。
    夢が奥底に眠る望みを叶えようとしている、とか、無意識、前意識、意識の働きとか、どう証明するんだ?と思いつつ心当たりがあるところもあって、考えることが多かった。
    古典を読んだという達成感はすごい。フロイトの別作品や他の心理学者の著作にも挑戦してみたい。

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    2025年07月13日
  • 新訳 夢判断

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    (現実も含めて)「主観」で捉えた現象に対して、さらに「主観的に意味づけをする」とはどういうことか? フロイトは何にどのような意味づけをしたのか、という「夢」とは別のあたりがけっこうおもしろい。

    そもそも「意味を求める」とはどういうことか?「なぜ意味がある」と感じるのか、いうのも読んでてたのしい。

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    2019年10月07日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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     昔々あるところに...。子供のころ、さんざん聞かされたフレーズだ。
     その昔話、童話、民話、おとぎ話が精神医療に用いられてるとしたら、意外に思うだろうか。

     精神を病んだ人が医者に「あなたの病気はこうで、原因はあーです」と言われても、素直に受け入れるほどの心の余裕はないだろう。

     そこで、物語療法では誰もが聞いたことのある物語を使う。
     あなたの状況は、この物語にそっくりではないでしょうか。突然に物語の話を出された患者は驚き、自身の状況を物語に当てはめて納得する。

     子供のころに聞いた物語が、大人にも必要な時がある。
     昔々あるところに...。このフレーズが今の社会にも途絶えず子供たち

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    2015年12月10日
  • 診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界―

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    中々面白いし、含蓄がある。
    人の心の悩みと言うものは、他人には分かりにくいものですが、それが童話になぞらえて上手に説明されています。
    それが、中々タメになりそうな感じなのがまた良いです。

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    2015年10月12日