枝川公一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
バーに関するエッセイ。
バーというとなんだか敷居が高く緊張する場所だが、このエッセイは、バーを身近に感じさせてくれる。
何を頼んだらよいかわからなかったり、恥ずかしかったり、自分が何を飲みたいのかを把握していなかったりで、足が遠くなるものですが、この本を読むとバーに行ってみたくなる。
単に酒をつくって飲ませてくれるところというよりも、ある意味コミュニケーションとして「カクテルを作る」ということなのだということがよく分かった。
また、バーの扉はだいたい入りづらくなっている。それはバーが異世界であるという演出。これから日常と違う世界に入るということを体験させてくれる場所。
そして、入りづら -
Posted by ブクログ
本書は『バー』という対象の中で、主にバーテンダーとカクテルに絞って書かれている。
ある意味それらがバーというもののほとんどと感じるかもしれないが、ボクなどはバーに行ってもカクテルはあまりオーダーしない。名前は知っていても、レシピまではそれほどわからない。
ただ、たとえば書くことを『ドイツのジン』やボクのフィールドとも言える『アイラモルト』などに限ったとしても、十分に一冊の本にはなる世界でもあるので、かなりざっくりとしたエッセイと言えるだろう。
本当にざっくりとした構成で、あまりまとまった感はないのだが、気軽に読めて面白いとも言える。
代表的なカクテルについてページを割いているが、単なるレ -
Posted by ブクログ
66歳の著者が、「dancyu」エッセイ連載のため、
近寄りがたかったバーに50歳から足を踏み入れ、
その後15年間続いたバー巡りの経験を元に、バーの魅力を存分に語る。
まず「第1章・バーへの心の準備」と題し、日本のバーの歴史や、照明と音など
そもそもバーとはなんぞや?についての解説が始まる。
続いて「第2章・バーに入る」では、バーテンダーという職業の人となりが紹介される。
そして「第3章・カクテルを楽しむ」でダイキリ・マーティニなどの有名カクテルの由来、
楽しみ方を知ることが出来る。
最後に「第4章・バーの時間の過ごし方」で著者の失敗談も交えながら、実際にバーで過す際のハウトゥが紹介される -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
バーの重い扉の向こうには、非日常の空間が待っている。
そこは、酒だけを売っている場所ではない。
客のひとりひとりが、バーテンダーと対面し、一期一会の時間を購い、空間に戯れる街の“秘境”である。
そこには、シキタリもあれば、オキテもある。
しかしそれらは、居心地をよくするものでこそあれ、がんじがらめの規則ではない。
これから出かける人の背中をそっと押し、行き慣れた人をさらなる一軒へ向かわせる、体験的バー案内。
[ 目次 ]
1 バーへの心の準備(バーとは? 人はなぜバーへ行くのか ほか)
2 バーに入る(初めてバーへ バーテンダーとは? ほか)
3 カクテルを楽しむ(「雄鶏の尻尾