フウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何という思い切りの良さ!
ヨルダンの素晴らしく美しい本屋に一目惚れして熱烈なメールを送り、本屋のスタッフとして住み込みで働いた一ヶ月の日記。
声が出るくらい面白い…!
自由な店長、個性豊かな同僚たち、同じようにこの本屋に一目惚れしてイタリアからきた同い年の同期、ラウラ…
死海に行ってプカプカ浮かび、熱湯とぬるいお湯で温泉を作り、壺を全部割ってしまって呆然とし、でも弁償は受け取ってもらえずさらに呆然…(このエピソードがぶっ飛んでて好き)
遺跡に行ってヒッチハイクをし、綺麗な星空を見上げて、さらに綺麗なものを隣の親友に見る。
うん、素晴らしい✨
面白かった! -
Posted by ブクログ
とある選書サービスで選書してもらった本。
海外を旅したり、そこで暮らしたりする本、学生の時は大好きでよく読んでいた。本の影響を受けて実際にバックパッカーしてみたり、楽しかったなぁ。社会人になってから、地に足つけて生きることの心地よさを知ってしまった。そのうち次第に海外への漠然とした憧れも落ち着いてきて、いつのまにかこういうジャンルを手に取らなくなっていた。
今回選書サービスでは、事前に読書に関するアンケートがある。その中の興味のあるジャンルで「旅」にチェックを入れたから、この本が選定されたのかもしれない。
とにかく選書のおかげでこの本に出会うことができた。著者フウさんの鬼の行動力とちょっとしたできごとも面白がることのできる視点、そして軽妙な語り口で、気づいたら一気に読み終えてしまった。
色んなエピソードの中でも、特に◯×△の記号感覚の違いの話が好き。著者は本屋併設のカフェを任されており、接客のほか、軽食やお菓子なども作っている。ある日食材の管理のために、簡単な在庫管理表をつくった。十分に在庫がある場合は◯、在庫少が△、在庫なしが×。ヨルダン人の店長はナイスアイデア!と言って目を輝かせたが、フランスやイタリア出身の同僚たちはハテナ顔。記号の意味がピンと来ていないのだ。直感的に理解するための記号なのに、そうでないなら意味がない。結局◯×△管理は不採用となった。
当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと分かった瞬間って面白い。誰かの当たり前に合わせるのもいいけど、そこからみんなの当たり前を新しく作っていくことができたら素敵だなって思う。
フウさんは、日本で生きていると自然と意識してしまう枠にとらわれない生き方をしていると思う。だって、いくらその本屋に一目惚れしたからと言って、行ったこともない馴染みのない国の本屋に住み込みで働こうと思わない。
でもヨルダンの本屋にいる多国籍な仲間たちは、みんなフウさんと同じくその本屋を気に入って、それぞれの国から単身で集まってきている。
だからか、そこではフウさんの生き方がスタンダードに見える。日本では特別だと思っていたことがここヨルダンの本屋では当たり前で、日本で当たり前とされていることが特別なものに見える。
「普通」や「当たり前」ってなんだろう。その場所それぞれに異なる「普通」や「当たり前」があるんだろう。色んな場所に行って、いろんな「普通」をたくさん自分の中に集められたら、人生がもっと気楽で面白くなりそう。海外に行くと価値観が変わると言う話をよく聞くけれど、こういうことなのかも。私も日本を飛び出したくなってきた!
学生時代、海外そのものにワクワクしていたあの頃の気持ちが蘇ってきた。早くここを飛び出して旅に出なくちゃ!っていう今思うとよく分からない謎の衝動も思い出した。
社会人になって、すっかり忘れていた学生時代の私の心を思い出させてくれた本でした。
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読んでみた。実に面白かった。ネットで見つけたヨルダンの本屋にそこで住み込みで働かせてくれと連絡し、本当に働きに行ってしまった女子学生の手記である。文章も上手いし、行動力あるし、画才もあるし、英語力もそこそこありそうである。
件のヨルダンの本屋が面白いし、そこに集う人たちも多国籍でまた面白い。イタリア人のラウラとの女子会のような付き合いもまた良い。ヨルダンでの体験記でありながら、人間として自分はどうあるべきなのかという自問自答が必ず背景にあり、学ぶべき時は学びまた、能力を発揮できる時はしっかり発揮しているので読んでいて心地よい。似たような本にたかのてるこさんの旅行エッセイがあるが、たかのさんの本以上に好感が持てた。次回作もあれば読みたい。 -
Posted by ブクログ
ヨルダンの本屋さんにメールで突撃して雇用の約束をもぎ取り、早速行って住んでみた話。なんか、力強くてびっくりする!!行動力がすごい。
ヨルダンは中東の国。公用語はアラブ語だが英語も通用する。フレンドリーな国民性で、首都アンマンはカフェやマーケットで賑わっている。その国の本屋に雇ってもらった。
ヨルダンへ。そういえば本屋がないよね、作っちゃえって気合いでできた本屋さんなので、まずは仕分けから。何語なのか、ジャンルは何か。そのうえカフェも併設していて、6人も注文が入るとおおわらわ。アラブ人は時刻もテキトーな上に、予約があっても来るとは限らないテキトーさ。ラストオーダーという概念がないので、部屋のベッドでくつろいでいるときに注文が来たりする。
ヨルダンではナンをペラペラにしたようなやつに、様々なディップをつけて食べる。とても美味しい。イスラエル料理もほぼ同じなので、日本で食べれる方に行ってください。
晩御飯は誰か作る気になった人が作るし、洗い物する気になった人が洗う。だからいつ出てくるかわからない。あとアラブでは金土がお休み。世界遺産まで見学に行って、帰りはヒッチハイクで帰ってきたり、死海にぷかぷか浮いたりする。 -
Posted by ブクログ
今まで読んだ海外滞在エッセイ(勝手に分類してしまってすみません)のなかで圧倒的におもしろく、活力に溢れ、人間のあたたかさに心が救われる素晴らしい本でした。こんなに素晴らしい本屋さんでも、著者のフウさんが思い切って行動し、こうやって本にしてくれていなければわたしが知ることは無かったのだろうと思うと感謝を覚えます。自分の人生に置き換えてみると、やはり日本以外の文化に触れる機会というのは、ハードルは高くとも多ければ多いほど良く、積極的に設けていく必要を感じました。人生一度きりですから、宇宙船地球号の乗組員としてたくさんの船員と触れ合いたいものです。素晴らしい本でした、また読み返します。