河上徹太郎のレビュー一覧

  • 吉田松陰 武と儒による人間像
    河上徹太郎 「 吉田松陰 」 

    吉田松陰評伝。松陰の革命思想に影響を与えた人物と思想を考察した本


    松陰は、尊王主義の下、儒教による国家づくり(王道政治)を目指しているが、攘夷倒幕と開国佐幕の対立軸には入らない。その時その時の急務に応じて、国家存続のためには、倒幕も辞さず、開国も避けられぬ と...続きを読む
  • 西洋音楽史
    文章が難解なため中盤までは理解できたが、後半はボロボロ。

    著者は現代に近づくにつれて音楽が進歩するといった進化論的な考えには懐疑的である。それは音楽に限らず、歴史を捉える上で重要な考え方だなと勉強になった。

    音楽はその時代の思想や精神と密接に関わり、創作されるものだということもよく分かる。

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  • 日本のアウトサイダー
    河上徹太郎 「日本のアウトサイダー」

    中原中也、岡倉天心、内村鑑三ら 異端者(アウトサイダー)から 逆説的に 日本の正統の実像を探ろうとした本。

    そもそも 中原中也、岡倉天心、内村鑑三は異端者なのか? 当時は異端者だったのだろうか?

    著者は 日本には、ヨーロッパのキリスト教のような 正統は存...続きを読む