河上徹太郎の作品一覧
「河上徹太郎」の「アラビアン・ナイト 艶笑傑作選」「西洋音楽史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
河上徹太郎 「 吉田松陰 」
吉田松陰評伝。松陰の革命思想に影響を与えた人物と思想を考察した本
松陰は、尊王主義の下、儒教による国家づくり(王道政治)を目指しているが、攘夷倒幕と開国佐幕の対立軸には入らない。その時その時の急務に応じて、国家存続のためには、倒幕も辞さず、開国も避けられぬ という立場か?
司馬遼太郎 の松陰像は 純真なテロリズムや犬死に を強調しているようにも読めるが、著者の松陰像は 武士と儒教の精神の矛盾を乗り越えた革命思想家としての姿を捉えている。
浩然の気(平生心にゆとりを持ち、いざという時に勇猛心を発揮する)という言葉が、松陰の革命思想の性格をうまく伝え
Posted by ブクログ
河上徹太郎 「日本のアウトサイダー」
中原中也、岡倉天心、内村鑑三ら 異端者(アウトサイダー)から 逆説的に 日本の正統の実像を探ろうとした本。
そもそも 中原中也、岡倉天心、内村鑑三は異端者なのか? 当時は異端者だったのだろうか?
著者は 日本には、ヨーロッパのキリスト教のような 正統は存在せず、異端(アウトサイダー)と正統は一体としている。正統は 異端により作られるという論調
中原中也、萩原朔太郎らは 正統に反逆し続け、岡倉天心は反逆しながら正統を取り入れ、内村鑑三は正統を追究することで 反逆者として扱われた という違いは面白い
内村鑑三が印象に残る。日本人だからこそできる