作品一覧

  • 西洋音楽史
    4.5
    1巻825円 (税込)
    ギリシャ時代から二十世紀まで、雄大なる歴史を描き出した音楽史の名著。「形式」と「変容」を二大キーワードとして展開する議論は、今なお画期的かつ新鮮。クラシックファン必携の一冊。
  • 私の詩と真実
    -
    1巻330円 (税込)
    「詩人との邂逅」「神への接近」「友情と人嫌い」「シェストフ的不安」「私のピアノ修業」「わが楽歴」「フランクとマラルメ」「若い知性の抒情」「認識の詩人」「ロンドンの憂鬱」「詩と人生の循環」の十一編からなる。優れた評論家であり、また稀なエスプリの人である著者が、評論の形で描いた、二十歳代に於ける精神形成を跡づけた自画像である。昭和28年の読売文学賞を受賞した作品。
  • 日本のアウトサイダー
    -
    中原中也、萩原朔太郎、三好達治、梶井基次郎、堀辰雄、岩野泡鳴、河上肇、岡倉天心、大杉栄、内村鑑三……。明治以後の、真の意味で個性的に生きた文学者・思想家を、時の功利的実証主義に反発したアウトサイダーとしてとらえ、その事跡と苦悩を検べる中で、逆に近代日本のインサイダーを照らし出そうと意図した労作の評論。現代の人間存在と歴史に深く問いかける。新潮社文学賞。
  • アラビアン・ナイト 艶笑傑作選
    -
    1巻770円 (税込)
    原名はアラビア語でアルフ・ライラ・ワ・ライラ、千夜一夜物語と呼ばれる。ペルシアからアラビア回教圏に広まりながら、次第に数を増していった多種多様な民間説話集である。本篇は原典に忠実なマルドリュス版により、本民話集中の花ともいうべきエキゾティックな代表的恋愛物語五篇を選び、天馬空をゆく機知とともにここにあふれる官能的な肉感美を玩味していただきたいと願う。
  • 吉田松陰 武と儒による人間像
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    激動する時代のなかで、閃光を放つかのように、短き生涯を終えた吉田松陰。その透徹した志や無類の誠実さとして現れた至純の精神の成り立ちを、<武>と<儒>という原理の統一のなかに見出す。僧黙霖、橋本左内、佐久間象山、山鹿素行、山本常朝と対比されることで、松陰の俊傑ぶりや人間的魅力が浮かびあがる。史実に対し文学的想像力で肉迫した、著者晩年の代表作。野間文芸賞受賞作。
  • 日本のアウトサイダー
    3.0
    中原中也、内村鑑三などの思想と行動をアウトサイダーの名のもとに解明し、近代日本におけるインサイダーとは何かを説いた名著。〈解説〉高橋英夫

    試し読み

    フォロー
  • 吉田松陰 武と儒による人間像

    Posted by ブクログ

    河上徹太郎 「 吉田松陰 」 

    吉田松陰評伝。松陰の革命思想に影響を与えた人物と思想を考察した本


    松陰は、尊王主義の下、儒教による国家づくり(王道政治)を目指しているが、攘夷倒幕と開国佐幕の対立軸には入らない。その時その時の急務に応じて、国家存続のためには、倒幕も辞さず、開国も避けられぬ という立場か?


    司馬遼太郎 の松陰像は 純真なテロリズムや犬死に を強調しているようにも読めるが、著者の松陰像は 武士と儒教の精神の矛盾を乗り越えた革命思想家としての姿を捉えている。


    浩然の気(平生心にゆとりを持ち、いざという時に勇猛心を発揮する)という言葉が、松陰の革命思想の性格をうまく伝え

    0
    2021年05月09日
  • 西洋音楽史

    Posted by ブクログ

    文章が難解なため中盤までは理解できたが、後半はボロボロ。

    著者は現代に近づくにつれて音楽が進歩するといった進化論的な考えには懐疑的である。それは音楽に限らず、歴史を捉える上で重要な考え方だなと勉強になった。

    音楽はその時代の思想や精神と密接に関わり、創作されるものだということもよく分かる。

    クラシックを鑑賞したり、自分で実際に奏でてみたりして、まずは音楽に触れるところから学び、出直してきます、、

    0
    2020年03月18日
  • 日本のアウトサイダー

    Posted by ブクログ

    河上徹太郎 「日本のアウトサイダー」

    中原中也、岡倉天心、内村鑑三ら 異端者(アウトサイダー)から 逆説的に 日本の正統の実像を探ろうとした本。

    そもそも 中原中也、岡倉天心、内村鑑三は異端者なのか? 当時は異端者だったのだろうか?

    著者は 日本には、ヨーロッパのキリスト教のような 正統は存在せず、異端(アウトサイダー)と正統は一体としている。正統は 異端により作られるという論調


    中原中也、萩原朔太郎らは 正統に反逆し続け、岡倉天心は反逆しながら正統を取り入れ、内村鑑三は正統を追究することで 反逆者として扱われた という違いは面白い


    内村鑑三が印象に残る。日本人だからこそできる

    0
    2019年07月01日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!