河上徹太郎の一覧
「河上徹太郎」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー
-
河上徹太郎 「 吉田松陰 」
吉田松陰評伝。松陰の革命思想に影響を与えた人物と思想を考察した本
松陰は、尊王主義の下、儒教による国家づくり(王道政治)を目指しているが、攘夷倒幕と開国佐幕の対立軸には入らない。その時その時の急務に応じて、国家存続のためには、倒幕も辞さず、開国も避けられぬ と
...続きを読むいう立場か?
司馬遼太郎 の松陰像は 純真なテロリズムや犬死に を強調しているようにも読めるが、著者の松陰像は 武士と儒教の精神の矛盾を乗り越えた革命思想家としての姿を捉えている。
浩然の気(平生心にゆとりを持ち、いざという時に勇猛心を発揮する)という言葉が、松陰の革命思想の性格をうまく伝えている
Posted by ブクログ
-
文章が難解なため中盤までは理解できたが、後半はボロボロ。
著者は現代に近づくにつれて音楽が進歩するといった進化論的な考えには懐疑的である。それは音楽に限らず、歴史を捉える上で重要な考え方だなと勉強になった。
音楽はその時代の思想や精神と密接に関わり、創作されるものだということもよく分かる。
ク
...続きを読むラシックを鑑賞したり、自分で実際に奏でてみたりして、まずは音楽に触れるところから学び、出直してきます、、
Posted by ブクログ
-
河上徹太郎 「日本のアウトサイダー」
中原中也、岡倉天心、内村鑑三ら 異端者(アウトサイダー)から 逆説的に 日本の正統の実像を探ろうとした本。
そもそも 中原中也、岡倉天心、内村鑑三は異端者なのか? 当時は異端者だったのだろうか?
著者は 日本には、ヨーロッパのキリスト教のような 正統は存
...続きを読む在せず、異端(アウトサイダー)と正統は一体としている。正統は 異端により作られるという論調
中原中也、萩原朔太郎らは 正統に反逆し続け、岡倉天心は反逆しながら正統を取り入れ、内村鑑三は正統を追究することで 反逆者として扱われた という違いは面白い
内村鑑三が印象に残る。日本人だからこそできるキリスト教の正統とは何か、教会主義との違いは何か 興味を持った
著者の結論
*正統(インサイダー)とは 正統主義、オーソドクシーであり、自分の中にあるもの。伝統(過去にあって 自分の外に繋がるもの)とは違う
*異端(アウトサイダー)と正統は 一体→正統とは〜次々に新しい養分を摂り、新しい世界を眺めて、重心を失わず動いていく
アウトサイダー
*何としても真実が知らされなければならぬという信念により言動する人、異端、幻を見る人
*常識社会への批判精神(オーソドクシーの訂正)
日本のアウトサイダー
*実証主義の反動である ニヒル、懐疑が アウトサイダーの在り方
*アウトサイダーがそのままインサイダーになる〜最も反逆的な詩人が正規の伝統を作り、岡倉天心が狩野派の骨法を墨守し、内村鑑三が無教会主義に拠る
中原中也
*敵なるインサイダー=現実の生命のおおらかな流れを遮断して生きる大正期のリアリスト
萩原朔太郎
*敵なるインサイダー=自然主義文学〜西洋を模倣せよと言いながら伝統の中に屏息する自然主義
*大正文学の反俗性に寄与
岡倉天心
*正統性を異端主義に取り入れた〜内側から働くアウトサイダー
内村鑑三
*日本人の心を持ち、キリスト教の信仰は正統を目指した〜態度が正統性ゆえに迫害かれた アウトサイダー
Posted by ブクログ
河上徹太郎のレビューをもっと見る