鯖田豊之のレビュー一覧

  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世

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    タイトル通り、中世ヨーロッパの歴史、政治、経済、文化などを包括的かつコンパクトにまとめた一冊。高校世界史よりもう一歩踏み込みたい人にオススメしたい。

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    2017年06月25日
  • 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

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    本書は、日本人の立場で、ヨーロッパの思想的伝統を解明する試みです。食という尺度を用い、深い知識と洞察力で著された比較文化論となっています。日本のリーダたる人に読んで欲しい名著です。

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    2012年09月30日
  • 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

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    ネタバレ

    昔書かれた本なのに、おもしろい、のか、昔書かれた本だから、おもしろいのか。
    とにかくそこら辺にある本とは視点が全然違って、すごくおもしろかった。

    抜粋:
    ・パンの役割は日本の米とは違い、主食・副食ではない
    WW1, ドイツに攻められて、パリの孤立に備えて、お隣ブルゴーニュの森に、牛、豚、羊の群が籠城の用意に集められた。
    日本で籠城と言えば、昔から混め・塩・水でしょ。いくら肉好きだからって、危急存亡の時にまで、小麦じゃなかったのか?
    日本では、米は文字通り主食であって、副食がどんなに贅沢になっても、米は食べるし、足りなければ、塩でもかけて、米を詰め込む。つまりパリでは、パンの役割は日本の米とは

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    2012年09月05日
  • 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

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    食べ物の面からヨーロッパをみるという視点が斬新で興味深かった。
    身近で必要不可欠な食べ物という視点から考察を進めていて、読みやすかったし理解もしやすかった。

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    2011年07月29日
  • 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

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    最近、世界史ブームなのと、日高敏隆さんがオススメしていたので。
    一気に読んで面白かったことは面白かったけれど、なにせ書かれた年代が古いので、現在どうなっているのか、齟齬はないのかを気にしながら読んだ。
    日本と西洋(アメリカを含むヨーロッパ)の違いを、穀物中心・コメを主食にしてきた日本文化と、肉食中心・主食と副食の区別のないヨーロッパ文化を比較してきた文化論で、切り口も新鮮。
    ただ、肉食文化には人と動物の間に一線を画すことを根本に置く「断絶論理」があって、だから「人間=ヨーロッパ人種でキリスト教」からハミ出す相手に対して排除する方向に向かったが、日本人はそうではない……というところにはどうにも頷

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    2010年06月28日
  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世

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    2017/7/6
    文字を持たないゲルマン民族がどのようにしてヨーロッパの国々を形成していったかが良くわかった。ローマの影響。キリスト教の貪欲な変貌。十字軍の意義。ローマとの距離が国々のあり方を変えていく。神聖ローマ帝国(ドイツ)とローマの関係が面白かった。

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    2017年07月06日
  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世

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    これを読み出して、世界史にはまった。鯖田さんの史観は今では古いんだけど、日本から見たヨーロッパという視点がくっきりと出ていて面白かった。

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    2009年10月07日
  • 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

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    日本に宣教に来るのは、日本の食生活の面から厳しい公卿だった。
    ヨーロッパ人はキリスト教徒以外は差別していた。ヨーロッパ人が非ヨーロッパ人と恒常的に付き合うようになったのは近代以降のこと。
    カースト制度の場合はもっぱら差別意識だけが先送りし、たいした意味もなしに階層は細分化する一方である。ヨーロッパ社会の意識は他人が自分と同じでないと我慢できない一種のおせっかい精神である。だから異教徒を殺す、日本人は相手を気にしないから赦す、というか相手にしない。

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    2009年10月07日