竹居智久のレビュー一覧
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NHK朝ドラモデル日清食品創始者安藤百福の孫の挑戦を描いた本。
幼稚舎からの慶應出身のボンボン、三代目。
小学校の卒業式で先生から「お前は会社をつぶす」と言われたのがばねになっていると。
なんて先生だ。売り家と唐様で書く三代目 と言いたかっただけか?
ねたみか?叱咤激励か?
結果として三代目はこれに奮起し、卒業後3年間祖父のカバン持ちを経て社長になり、
現状維持が蔓延していた会社に新風をまき起こす。クリエイターとして。
二代目のCEOが宣言した「日清食品をぶっつぶせ」を体現すべく活動。
ラーメンだけの会社にカレーメシを売り出す。
斬新なCMを作りばずったと思えばまた新しい試みに切り替える。 -
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M!LKの「イイじゃん」パロディ等、いまSNSでバズってるそんな時節を捉え、他とは違う尖ったCMを連発している日清。気になっていた企業からタイムリーに発売された本書。そんな日清のカルチャー風土、スピード感の源泉を覗き見ることができる内容だった。
日清では3代目社長の安藤徳隆氏が日清の全社戦略はもちろん、各商品のSNSでのコミュニケーションプランまで社員との定例を設定しディスカッションを行い、全てを決定・判断している。この規模の企業で社員と社長の距離が近いことにまず驚く。また社長は、経営者であり、マーケター、クリエイターの顔も持つ、加えて、枠にはまらないアイデアマンでもあり、どこかに偏っている -
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ネタバレどんな事でも自分で「デザインする」という意識・視点にとても学びを感じました。
特に4章の『原点と拡張』はとても面白かった。
食堂の改修ひとつをとってみても、従業員の意識を変えるための仕掛けを施した食堂にする。
それは会社の方向性に沿った形になるように従業員をデザインするようなイメージ。
一石二鳥はなく三鳥にも四鳥にもするような考え方。
自分は仕事をどのようにデザインしようとしているのか、どのようにデザインすればもっと仕事が面白くなるのかと考えるよいきっかけになった。
他にも「あのcmはそんな意図があったんだ」「カップヌードルミュージアムのオリジナルカップヌードルって工夫があったんだ」とい -
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ネタバレ自分の仕事を楽しめる会社
事業や商品にとどまらず、会社という組織やそれを構成する人の考え方もデザインしていく。これが安藤徳隆流経営の根幹にある。
社員が日々、成長を感じられる会社にしたい。日々の仕事で自分は成長できるというマインドセットを持てる雰囲気にしたい。その思いはとても強いです。
じゃないと続かない。だって仕事って普通は面白くないですよね。創業者(安藤百福氏)は「仕事を戯れ化せよ」と言いましたが、やっぱり自分の仕事を楽しめる会社にしなくちゃいけない。
仕事を楽しめるとはどういうことかというと、成長を感じられるかどうかだと思うんです。「あれもダメ、これもダメ」じゃなくて、「それ、面白いから -
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日清食品、なんとなく大企業病にかかっていそうな企業の一つだと思い込んでいたが、、。
挑戦する風土が、築きつつある。
ユニークさを軸にしたブランディングが上手い。
創業経営者徳隆氏がクリエイティブ・デザイン経営を上手く体現している。
インスタントラーメン、即席麺市場のパイオニア・フロントランナーでありながら、そのポジションに甘んじることなく、次の壮大なビジョン(最適化栄養食)も描けているし、実際にその事業も成果が出て、成長している。
業績は良いが、株価(直近の海外アメリカ動向)では冴えない推移をたどっている。それでも長期で見れば、注目の企業ではないだろうか?! -
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・消費者が好きなものを食べていたら、自然に健康になっていく未来
・「なぜそういう判断をしたのか」という過程を見せることが社員たちの成長につながる
・日清食品のユニークさの一つは、人の食欲に寄り添うことです。健康のために食欲をセーブできるのは、本当に意思が強い一部の人だけでしょう、僕達は人に行動変容を求めない。「今のままでいい」といって、中身だけ変えてあげる。これはものすごいイノベーションだと思います。
・会社が生み出すことができる価値や会社が戦う部隊がどんどん大きくなるようにデザインする。それが社長、経営者の仕事だと思っています
・ジョブズは」「コンピューターに何ができるのか」ではなく、「コン -
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最近、日清のCMが攻めたモノが多いなあと思っていたので、どういう意図なのかなと気になっていたのと、装丁のデザインがおしゃれなのとあって手に取った。
3代目である安藤徳隆氏の、日清食品がこれからも日清食品であり続けるための覚悟やビジョン、ブランド力を維持することの大事さ、大変さがよくわかった。また、彼がとても経営を楽しんでいる感じが、とても好感を持てたし、面白い会社だなと思った。
注力製品である完全メシについても、設計思想がすごく面白いなと思ったし、今度食べてみたいなと思った。
ひとつ気になったのは、徳隆氏が鞄持ちを経験した後の、今の肩書きに至るまでの、途上の部分の経歴や社内での活躍につい