石田五郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
昔の名作の復刊シリーズです。
大して厚くもない文庫の割りには泣かせる値段です(財布痛。涙)
1970年代に岡山の天文台で副所長をしていた著者の一年間の日記です。日記の形式を取っていますが、単なる記録だけではなくてコラム的な内容も多々あります(笑)
技術も情報量も現代とは比べ物にならない時代の話なんですが、何と言うか星に対する情熱が感じられて良いです(笑)この時代の天文台の日常も淡々と書かれていながら興味深いです。
山の上の天文台に住み込んで毎夜毎夜天候に左右され、ガラスの乾板に一つの星を写すのも大変な当時の天文台の様子が伺えます。マメ知識っぽいコラムの日も読んでて楽しいです(笑)
日 -
Posted by ブクログ
岡山天体物理観測所で副所長を務めた著者の、星との対話を綴った日記。
アヴォカドさんよりお薦めしてもらった本です。
この画像を見てもわかるように、表紙がとっても綺麗。
しかしこの本、もともとは筑摩書房より昭和47年に発行されたのを、中央公論新社が2004年に文庫にしたもの。
だから、この本で書かれている「当時」は昭和40年代。私が生まれる20年も前のことなのだ。
当たり前だが、星の観測は夜に行われる。
夜を徹して星の観測が行われることもあるというのだから、天体に関してはさっぱりの私は驚いてしまった。
時には、2日3日連続して徹夜することもあるという。
しかし、それを描く石田さんの筆はあくま