北大路魯山人のレビュー一覧

  • 魯山人の食卓 新装版

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    魯山人。名前は聞いたことはある。星岡茶寮のこともうっすら聞いたことがある。納豆のかき混ぜる回数を大真面目に実験した人。だけど、実際に魯山人の言葉を知らずにここまできてしまった。
    というわけで、手にした本。北大路魯山人、天晴れ。食への飽くなき探究心。食に向かう真摯な姿勢、生き方。
    これからの人生で何を食べるのか。どうやって食べるのか。どう食と向き合うか。そんなことを考えさせられる本でした。

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    2025年12月16日
  • 魯山人の食卓 新装版

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    北大路魯山人『魯山人の食卓 新装版』ハルキ文庫。

    大芸術家にして稀代の美食家と言われた北大路魯山人の食のエッセイ集の新装版。

    北大路魯山人と言えば、美食倶楽部を興し、星岡茶寮という高級料亭を創り出し、一切の妥協を許さね食事を提供したことで有名である。北大路魯山人の美食家の一面をモデルにした漫画に『美味しんぼ』があるし、星岡茶寮のコンセプトなどは人気テレビ番組『料理の鉄人』に使われている。

    北大路魯山人の食を芸術の一つとしてとらえた徹底したこだわりぶりには感服する。ここまでストレートに食について語ってくれると清々しい。現代のエッセイストなどは料理店に気を遣い、褒めるだけで、不味い店など端から取り上げることは無い。魯山人は、店の名前などには媚びずに正直に正々堂々と物申す。それだけの知識と経験に裏打ちされた信念ゆえなのだろう。


    最初のエッセイ『寿司道楽の話』を読むと、かなり辛口の内容になっている。東京における戦後の寿司屋に食える寿司はなかなか少ない、材料がよくなくては上等の寿司に仕上がらない、米は福島辺りが一等、酢は米酢が一番で米に三分づきくらい色づく酢が旨い、飯の握りの大きいのは安物、などなど注文が非常に多いことに驚かされるが、それが小気味よい。そして、一切の忖度無しに実在する寿司店を名指しで批判したり、褒めたりしているところに潔さを感じる。もしも、魯山人が現代の回転寿司など見た日には卒倒するに違いない。

    昔、アメリカのテキサス州ダラスに出張に行った時、夕食で日本料理店に行った。普段は20ドルの定食がその日は10ドルということで、自分は幾つかの定食の中から刺身定食を頼んだ。刺身が山盛りにサラダも山盛り、天ぷらも三人前くらい付いて、これにご飯と味噌汁が付いた。余りのボリュームに天ぷらは食べ切れず、ドギーバッグに入れて持ち帰った。一緒に行った同僚が寿司定食を頼んだところ、自分の刺身定食の刺身部分が握り寿司に変わっただけなのには驚いた。つまりは握り寿司をおかずにご飯を食べろということなのだ。テキサス州で刺身や握り寿司というと少し驚くが、ヒューストンの港で良質の本マグロなどが水揚げされていたようだ。


    『鮪を食う話』。まぐろの一番美味いのは、三陸、岩手の宮古にある岸網ものなのだそうだ。ズバリと言い切るあたりは魯山人らしい。魯山人の時代には青森の大間のまぐろはもてはやされていなかったのだろうか。驚いたのはまぐろに大根おろしという組合せだ。刺身でも煮焼きしたまぐろでもイケるようだ。


    『いなせな縞の初鰹』。初がつおは鎌倉小坪の浜に、小舟からわずかばかり揚がるそれを第一にするそうな。なかなか注文が多い。


    『鮎の食い方』。鮎は塩焼きばかりでなく、洗いづくりにして食うことも非常なご馳走だと言う。自分も鮎の洗いづくりというか刺身を食べたことがあるが、珍味と言えば珍味であった。如何せん鮎は小さいだけに身が少なく、刺身は物足りない気がする。その辺はどうしてくれよう、魯山人。


    『鰻の話』。養殖より天然、地方の直焼きより東京の蒸焼きがよいようだ。自分は土用の丑の日に限らず鰻を食べる。養殖だろうが天然であろうが、国産だろうが中国産であろうが、兎に角、身が厚く、食べ応えのある大きい鰻を好む。最近は一匹丸々は食べ切れず、半分残して、後日、弁当にのせてもらう。


    『河豚は毒魚か』。下関のふぐの上等品にこだわる魯山人。自分は河豚の刺身、河豚の一夜干しなど何度か食べたことがあるが、さほど美味いとは思わなかった。むしろ、昔、居酒屋で鍋で食べたアラの方が遥かに美味いと思う。


    『鍋料理の話』。鍋料理の作法から調理法までこだわる魯山人。魯山人に鍋奉行をやらせたら、大変なことになるだろう。

    確か『美味しんぼ』で魯山人風すき焼きとか言って、全ての具材を同じ高さに切り、その高さひたひたに割り下を注ぐというのがあったことを思い出した。魯山人風◯◯というネーミングで料理を作り、その謂れをこじつければ、何でも成立するのではないか。全ての具材が溶けて見えなくなった魯山人風カレーとか、おかかをご飯に混ぜて握った魯山人風おにぎりとか。


    『一癖あるどじょう』。柳川鍋の謂れから、どじょうの調理法まで語る魯山人。自分も昔、料亭のような日本料理店で柳川鍋を食べたことがあるが、さほど美味いとは思わなかった。さらに昔、田舎の方で田んぼの脇の用水路で採れたどじょうをご馳走になったこともある。


    『夜寒に火を囲んで懐かしい雑炊』。魯山人の雑炊は粥を炊くことから始まるという。しかも、余り物の汁に冷やご飯を投入するのではなく、わざわざ雑炊を作るというのだから恐れ入る。

    普通の家庭の雑炊は鍋料理のシメに余っていた冷やご飯を余った鍋に投入するとか、味噌汁に余った冷やご飯を投入するという感じだろう。

    我が家では大量にストックしている気仙沼の石渡商店のレトルトのふかひれスープに冷やご飯を投入して雑炊にすることが多いが、簡単で間違いが無く、美味い。

    牡蠣雑炊、納豆雑炊、餅雑炊、猪肉雑炊、鳥肉雑炊、なめこ雑炊、蟹雑炊、焼き魚の雑炊など様々な雑炊が紹介される。納豆雑炊の納豆は水戸の小粒納豆なそうだ。自分は納豆は大粒に限ると思っている。そう言えば、以前、魯山人の推奨する納豆の混ぜ方を実践する調理器具を見たことがある。魯山人推奨の納豆の混ぜ方は、タレを入れる前に400回だか混ぜて、少し間を置いてタレを入れて300回だかかき混ぜるといった感じだったと思う。


    『塩昆布の茶漬け』。安物の実用茶漬けではなく、趣味の茶漬けを語る。茶漬けって、実用的で安いものだろう。趣味の茶漬けって何だ。茶室でお抹茶を頂くように茶漬けを食べるのだろうか。


    『鮪の茶漬け』。茶漬けの御飯のこだわりから、お茶の出し方、まぐろの種類にお茶漬けの作り方と微に入り細に入り指定される。鮭茶漬けは食べるが、まぐろの茶漬けなんぞ食べることはないと思う。


    『鱧・穴子・鰻の茶漬け』。わざわざ茶漬けを作ろうとしない限り、鱧や穴子、鰻なんぞは使わない。せいぜい鰻は、ひつまぶしの最後に頂くお茶漬けくらいだ。鱧も穴子も鰻も、産地により美味しい食べ方が異なるようだ。


    『車蝦の茶漬け』。まずは一般庶民には良い車蝦が手に入らない。仮に手に入っても茶漬けにするだろうか。魯山人は江戸前の車蝦を醬油と酒で佃煮にして、茶漬けにするのだとか。


    『京都のごりの茶漬け』。ごりは名前だけは知っているが、食べたことも見たことも無い。高級なごりを生醤油で佃煮にして茶漬けにするという。


    『日本料理の基礎観念』。またまた魯山人の辛口が始まる。汽車の弁当や旅館の料理は不味くて閉口すると言うのだ。西洋料理や中国料理は拵え方が簡単だからいくらかは食べれると言う。そして、魯山人の考えるところの日本料理の基礎が、心構え、材料の選定の仕方、出汁の取り方、器の選び方などいちいち細かく語られる。

    確かに日本料理は繊細で、材料や僅かな加減でだいぶ味が変わるだろう。一般庶民は出された物をなるだけ残さぬように頂き、それがたまたま美味かったり、不味かったりと、その時々の味を楽しめば良いのではないかと思う。


    『魯山人料理語録』。魯山人の残した様々な言葉。同意出来るものもあれば、およそ希望や願望と取れるものもある。

    自分は全く好き嫌いが無いので、国内でも、タイでも、中国でも、アメリカでも食べる物に困ったことが無い。タイに出張した時、同僚は生水は危険だと言って、生野菜は生水で洗っているからと食べるのを控え、歯磨きにもミネラルウォーターを使うほど慎重を期していたが、ざるそばで腹を壊したのには笑った。ざるそばだって生水で洗っているだろう。自分は生野菜であろうが、ざるそばであろうが食べても特に問題無かった。

    本体価格600円
    ★★★★★

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    2025年09月20日
  • お米の話

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    「美味しい」では無く「美味い」

    板前の修行時代に親方から「美味いメシ」を炊け!と指導された。「美味しいご飯」と言うと「上品ぶってんじゃねぇ!」と怒られた。
    今考えると、ご飯とおかずを含めて「ご飯」、白米だけを「メシ」と言うつもりだったのかなぁ・・・


    ご飯ひとつで語り合える、そんな世の中がいつまでも続きますように。

    #タメになる #深い

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    2025年08月23日
  • 若鮎について

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    鮎は美味いという話

    稚魚はまだ鮎になってなくて、鮎になったら何でも美味いという話

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    2013年09月06日
  • 尋常一様

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    多分、魯山人は性格に難あり

    玄関に「玄関」と書く話。
    多分達筆。
    粋人だと泣いて喜ぶと思うんだけど

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    2013年09月06日
  • 鍋料理の話

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    タレって何?

    美味しんぼの海原さんが鍋料理対決で料理出す前に言った話

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    2013年09月06日
  • 残肴の処理

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    いいの?

    船場吉兆はこれを客に出すからダメだった

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    2013年09月06日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    料理は五感で楽しむものであり、その場の空気や器も味の一部だと、言葉ではわかっていても、この人に言われると深い。
    料理の本ではあるけれど、これは何も料理に限った話ではなく、すべての職業に、生き方に置き換えることができる話だ。読む価値がある。

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    2010年03月16日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    NHKのドラマを見て興味が湧き購入。美味しい料理とは何かをここまで確固たる知識と経験と自信をもって語れる人がいた事にまず驚きます。
    日本料理は引き算と言われますが、素材の良さを最優先に考え、それを最大限活かすという彼の料理哲学は正にそれを体現している様で、更に食器や盛り方まで徹底的にこだわる姿からは日本料理の奥深さや崇高さを感じられます。
    半世紀以上前に書かれた物なので情報には古さもありますが、食材大国=料理王国のこの日本において、料理とは本来こういうものだとハッキリ書かれている本書は、ある意味で歴史的な遺産であり、他の芸術作品と同等に後世に残すべき書物では無いかと思います。
    料理は芸術と言い、器まで自作し、名誉や権威には全く興味を示さず、生涯を通じて貫いたその純粋で正直で自由な生き方も含めてお見事!と拍手を送りたくなりました。

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    2026年09月01日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    魯山人の、美食に対するこだわりが凝縮されている。食のプロや海外料理への批判は物ともせず、和食礼賛。今は食べられなくなった食品や、料理屋も多いが、残っているなら、試してみたい。

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    2019年02月17日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    北大路魯山人の名前は知っていたが、氏の人となりをこの著書で初めて知ることができた。かつて星岡茶寮を主宰していて、食だけでなく、陶器・絵画まで広い興味と高い技術で、美を追求した傑物ということだろう。美味しんぼの海原雄山のモデルそのものだろう。ただ、まだ雄山の方が人間らしさがあるように感じるのは私だけではないだろう。物事を捉える視座は高いが、人に対する思いやりには欠けているのだろう。それこそが、同氏が心身ともに健康で生きることができた根源でもあるのだろう。そういうえば、美味しんぼに岡星という料理屋が出てくるが、その出所もここにあったんだと気付く。もう少し、魯山人氏のことを知りたくなった書籍であった。

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    2016年08月15日
  • 料理の第一歩

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    魯山人の料理本を読んで。

    以前から魯山人の料理本を探していたのだが、今回のの様に無料で読めるのは大変うれしいことだ。読むのが楽しみである。読書感はまた後で書いてみよう。

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    2013年11月12日
  • 弦斎の鮎

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    相変わらずの個人攻撃

    鮎はわたが命はわかった

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    2013年09月18日
  • 鮎の名所

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    この人は岐阜と高知に恨みでも?

    鮎ぐらい自分で釣れ

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    2013年09月18日
  • インチキ鮎

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    先生まさかの名指し批判

    まあ、でも商業的な事も少しは認めてるみたい

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    2013年09月16日
  • 雑煮

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    まあ、雑煮の話

    後半が海苔の話

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    2013年09月16日
  • 一癖あるどじょう

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    どじょうの話

    あれ?家庭で割けないのに家庭の味なの?

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    2013年09月16日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    魯山人に対しては規格外れの巨人、異能の人という印象があります。料理に関しても世間の評判や権威を一切気にかけず、自分の舌、感性のみを頼りにする姿勢が貫かれ、気持ちがイイです。

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    2010年10月05日
  • 春夏秋冬 料理王国

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    時代を感じる。時代背景が今と違うから、ちょっとした譬え話が卑猥だったり。

    視覚、嗅覚も含めた美食家だったのだと感じられるエッセイの数々。批判的なのも、様々な料理を食し、感動もすればその反対もありの多くの経験があって、極上を知っているからこそ。
    鮎への想い・こだわりが伝わってくる。山椒魚って食べられるんだ…。琥珀揚、食べてみたいな。ジビエが食べたくなってきた…。

    井の中の蛙になり、知ったつもりにならず、謙虚に。自分の好きな食事、味を知る。
    美味しいモノ、感動する食事空間を楽しんでいこう。

    冷蔵冷凍技術、運送技術の発展に感謝。

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    2025年11月18日
  • 握り寿司の名人

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    いっぺん、食べてみたいわ

    北大路魯山人といえば、粗暴で辛口の印象が強いが、褒めるところはきっちり褒めるのは流石です。
    一流は一流を知るのか?
    いっぺん、こんな寿司を食べてみたいね。

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    2022年06月06日