灰谷魚のレビュー一覧

  • レモネードに彗星

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    文体が軽やかでシティポップを聴いているような感覚になる。けれど物語は純文学みもあって、SFなのに村上春樹を読んだような不思議な読後感。会話とか地の文に出てくる例えがめっちゃ面白い。

    一番好きだったのは『純粋個性批判』。

    主人公・私は高校時代を回想する。ひねくれていたせいで友達がいなかった。誰かの親友になりたいくせに、周囲の全ての人間を軽蔑していた。尊敬すべき人物はネットや芸能や文学やアートの世界にしか存在せず、皮肉と冷笑を繰り返しながら塞ぎ込んで過ごしていた。唯一の友達、ユカリと過ごす時間以外は。
    ユカリとあらゆるものの悪口を言い合った。二人はありとあらゆる嫌いなものが似ていた。あれもクソ

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    2025年11月01日
  • レモネードに彗星

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    ネタバレ

    「序文、あるいは未来都市の火災」俺同じ夢を何回も見るとかないなあ
    「かいぶつ が あらわれた」文体軽いな。これ筋の通ったストーリーからすげえ引き算したらできんのかな
    「純粋個性批判」あ、面白い!俺も色々おもちゃにして批判していきたいものだ
    「宇宙人がいる!」いいね!握手して思うことそれなんだ。謎に昔を思い出して答え合わせしたくなる気持ちはわかる

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    2025年10月24日
  • レモネードに彗星

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    軽くSF。ふわふわ浮揚していってり、1000万当たったり、スナイパーに狙撃されて死んだ人が生活していたりする短編集。
    私は「新しい孤独の様式」が好き。自分の価値観をないものとして振る舞う相手と生活してると、傷ついちゃうよ?と言ってあげたい。切ない。

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    2025年10月16日
  • レモネードに彗星

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    この本が好きだ。文章に惹かれてぐんぐん読んだ。
    ライトでポップな(どこかのYoutuber のセリフかも)SF短編集だった。
    「新しい孤独の様式」は寂しさがじわじわと伝わった。
    「スカートの揺れ方」はとにかく楽しかった。

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    2025年08月23日
  • レモネードに彗星

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    めちゃくちゃよかった!
    SFっていってもそんなに難しい感じでもなくスッと読めました
    あと話の順番も良かった。読後感が爽やかだった
    どの話も良さがあって素晴らしかった
    読んでよかった!楽しかったです

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    2025年07月24日
  • レモネードに彗星

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    ネタバレ

    分かり合えなさが愛おしいのはなんでなんだろう。と考える。理解しようともがくみじめさが、断絶に打ちひしがれる後ろ姿が美しいと感じるからだろうか。
    どうだろう、もっと切実なものなんじゃないか。

    私たちは互いを全て理解することは決してできない。だって自分自身の欲求すら理解できていないのに、相手に真に寄り添うことなんてどうしたら可能なんだろう。
    だから、ひとりでぼんやりとしているよりも、誰かと一緒にいる時の方が寂しい気持ちになる。
    それでも、あなたとこうして向き合っていたい。
    そんな孤独を、あまりにも瑞々しい文章で、あらゆる角度で書き出しているのがこの短編集だ。
    痛みも苦しさも後悔も、その鮮烈さを保

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    2025年07月08日
  • レモネードに彗星

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    マジのガチで傑作。青春の煌めきと童貞と断絶とシスターフッドとSFと…。ちょっと凄すぎる。文体が良すぎる。
    今すぐ読んで!!私は読めて良かった。

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    2025年07月06日
  • レモネードに彗星

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    超超超良かった……。全部良かった。全部!!!「かいぶつ が あらわれた」「宇宙人がいる!」表題作の「レモネードに彗星」、いちばん長かった「新しい孤独の様式」も最高だった。ほんとに全部良かった……。知らない理論が当たり前みたいに日常で繋がるのもいい

    会話の流れが軽くて読みやすいのもいいし、物語として特に好きなのは「新しい孤独の様式」、終わり方がとても好きなのは「かいぶつ が あらわれた」「レモネードに彗星」で、「火星と飴玉」はじれったさと名前の羅列がワクワクして良かった。このSFHPとかいうハイパーポップ、読めて良かったです。

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    2025年07月03日
  • レモネードに彗星

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    ネタバレ

    かいぶつ が あらわれた
    純粋個性批判
    新しい孤独の様式
    がかなり好きだった〜〜〜

    どこか寂しさがあるけどなんかポップ!
    新しい孤独の様式、触ってはいけない人の薬指に触れて指の正確な直径を体に刻み込もうとする描写が素敵だった。もう二度と触れることはできないから。
    やましい気持ちを隠し通してそばにいることを選んだこと。相手が自分を選んでくれたことが優ったってことだ。

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    2025年10月21日
  • レモネードに彗星

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    新しい孤独の様式がとても好きでした。現代的でそれでいて芸術的で、なのにするっと入ってくる文体で期待を軽く越える良さでした。好きな作家さんになりました。

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    2025年09月21日
  • レモネードに彗星

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    ネタバレ

    短編集7篇「新しい孤独の様式」はすこし長く中篇かな。
    どんどん浮かび上がる紀世子、壊していくかいぶつ、何にでもなれる宇宙人を捕まえて好きだった人になってもらったり、触れられない結婚やバグで現れたAIやスカートと一体化した少女など異常さに溢れている。そしてその中に漂っている寂しさ、切なさがとても愛しい。

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    2025年09月11日
  • レモネードに彗星

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    25/09/08どの短編も、文体と会話とキャラクターの造形が好き。発想力を楽しむ不思議な短編集。
    イタイ学生時代を思わせる純粋個性批判、2人とも愛おしくなってしまった新しい孤独の様式が特に好きかな…宇宙人もおもしろかったなー。

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    2025年09月09日
  • レモネードに彗星

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    せつない、ずっと夢を見てるみたい
    「新しい孤独の様式」が好きでした
    すごいいい話なんだけど、モヤモヤが残って悲しくなった笑
    他の作品も読んでみたいな

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    2025年09月06日
  • レモネードに彗星

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    ネットでみかけた
    純粋個性批判が
    めちゃくちゃ好みだったので
    嬉しがって買った本

    終わり2つの短編がなかったら
    星は5つ
    その2つが他の短編に比べると
    フツーだったので
    これが間にはさまってて
    他のが終わりにきてたら
    星は5つだった

    それでもとにかく
    純粋個性批判が
    己のティーンだった頃を
    鮮明に思い出させる傑作だった
    宇宙人も飴玉も孤独の様式も
    みんな好き
    長編書いたらどんな感じなんだろう?
    今後が気になる作家さんだ

    星はギリギリ5つに届かない4つ

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    2025年08月10日
  • レモネードに彗星

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    帯文の「あなたが今思ったよりも、全然すごいよ」という円城塔さんの言葉通りの作品。
    少し不思議でハイパーポップな短編集とありますが、読み心地としては韓国SFに近いものを感じました。(なので私の好み)
    どの作品も良かったですが、『純粋個性批判』と『新しい孤独の様式』が特に好き。
    灰谷さんの言葉のチョイスと表現方法はやや独特なものがありますが、やり過ぎ感がなく、ストーリーにもマッチしているように感じました。
    心に残るほどの重たさがないため(いい意味で)読み返したくなるような作品だと思います。

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    2025年07月13日
  • レモネードに彗星

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    ジャケット綺麗で良いですよね(笑)。ジャンルは何になるのでしょうか。超常現象や宇宙人、バーチャルAI、夢の中の世界などの非現実と現実世界をかきまぜたような、とこかつかみどころのない話。上手く咀嚼ができないけれど、表現や描写、テンポは心地よく、読んでいて面白かったです。

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    2025年11月30日
  • レモネードに彗星

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    面白いので一気に読んじゃいました。おそらく読者によって極端に好みが分かれる感じがします。ラノベ的な言葉遣いと古い文体がミックスされた絶妙なバランス感覚。
    作品によっては詩に近い感じもするほど言葉の並べ方がユニークです。
    書き下ろしの『新しい孤独の様式』が心に残りました。

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    2025年10月26日
  • レモネードに彗星

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    確かに夢の中でしか行けない場所ってあるよね。各々不思議な世界観だった。『新しい孤独の様式』と『スカートの揺れ方』が好きだった。

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    2025年10月24日
  • レモネードに彗星

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    内容といい、表現といい、新感覚の短編集。
    殆ど全編に寂しさが漂うインキャが登場する。理解しずらい話もあったけれど、「新しい孤独の様式」はキャラ設定もストーリーも秀逸。どんどんその世界に引き込ませてくれる。

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    2025年09月23日
  • レモネードに彗星

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    カクヨム発の短編集。最新のポップカルチャーみたいな話が7作納められている。短編の長さはまちまちで、10Pくらいしかないほんとに短いのもあれば、中編小説くらいのもある。

    印象に残ったのは「宇宙人がいる!」と「新しい孤独の様式」

    「宇宙人がいる!」は主人公の男性がまさに同世代だったので、気持ちがわかるところが多くて感情移入することができた。儚くノスタルジックな話。

    「新しい孤独の様式」はちょっと村田沙耶香っぽい世界観を感じる話。男女の関係性の描かれ方の最前線みたいな印象。若い世代には、ハルオとスミのような関係を望む人が多いのかもなぁ。

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    2025年09月22日