井上勝生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史はドラマではなく、
主人公や英雄が物語を紡いでいくのではない、ということ。
それぞれの側面から見れば愚かな事であったり
誠の行いであったり。
きれいな美しいだけの歴史はこの世界には無く、
それぞれの命や血や呪詛や正義や願いの流れなんだろうな、と。
新政府のやった事を否定したり賛成したりする前に、
もっと詳しく歴史を知らないとなあ、と思った。
この歴史書は側面だけでは見え方が偏りますよ、
と、言ってるようにも思う。
でも、前から少〜し思ってた事は、新政府って、
「侵略」を断行し過ぎてる、でしたが、
あながち間違ってなさそうな気もする。
あれほど日本各地で一揆が起こっているのだし。
あとも -
Posted by ブクログ
明治維新は、全くの革命ではない。江戸時代末期の経済の発展があればこそ、その後の貿易の発展があった。民衆からの訴え、合議制度の発達、一揆などにより、民主主義への地ならしがされていた。当時の幕府の外交は国力、軍事力、経済力、国際情勢を踏まえた現実的な判断であった。海外情報をオランダや中国経由で的確に把握していたことも驚きである。維新期の様々な戦乱は攘夷派・開国派の複雑な政治的駆け引きによって巻き起こされたものである。明治政府の政策は必ずしも素晴らしいものばかりでなく、民衆や貴族・士族(華族)に大きな負担を強いるものであり、多数の大規模一揆が発生している。これまでの「江戸時代=暗黒」「明治時代=開明