赤根智子のレビュー一覧

  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    赤根さんの人柄を感じる本。
    トランプによる制裁とか、いまとても困難な時だと思うけれど、それに屈することなく「法の支配」の大切さを伝え続けるその強さ。それがどこから来るのか、なんとなくわかった気がする。いろんな修羅場を越えてきた人なんだな。。

    全編を通して読みやすくて面白いけれど、特に最後の方では日本のあり方について書かれていて、日本がいかに遅れているのかを痛感させられる。
    世界の主要な国々が加入しているジェノサイド条約の加入、中核犯罪に関する法律や国際刑法の整備、海外に目を向けるならば、こういうところが整備される必要がある。
    資金面だけでなくて、こういうところからの国際貢献もすごく重要だと思うんだけど、なぜ日本はやらないのでしょうね。。
    でもそんなこともこの本を読まなければ知らなかった。

    赤根さんが最後に書いてくれている、若い人たちへの期待。そこに私も期待しています。

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    2026年10月24日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    【ICCと赤根所長が示す「法の支配」】
     本書は、2023年7月27日に、ロシアが国際刑事裁判所(ICC)の日本人裁判官である赤根智子さんを指名手配したところからはじまる。第1章では、世界の犯罪事案を元に、ICCが戦争犯罪に対峙する現状を伝える。あわせて赤根所長の活動を紹介し、ICCの重要性と、加盟国が増えることによる犯罪抑止の効果を訴える。第2章では、ICCの成り立ちと歴史的経過を述べる。そのうえで、ICCの活動や機能を紹介する。第3章では、赤根所長の生い立ちとICCにかかわるまでの経過を紹介し、お茶目な一面も描く。国際刑事裁判所と日本の未来とした第4章では、日本がICCに財政的にも人的にも協力してきた経緯を示す。そして、日本の司法が国際的に評価されている証左として赤根さんが所長に推薦されたことにも触れ、ICCにおける日本政府の姿勢の重要性を指摘する。世界では「法の支配」から「力の支配」へのバックラッシュ(揺り戻し)が起きている。本書は「法の支配」の重要性を訴える。私たちも声を上げよう。

    【ICJとの違いとICCが裁く4つの犯罪】
     2度の世界大戦を通じて、オランダのハーグに国際司法裁判所(ICJ)が設置され、国連憲章に則った国家間の紛争を平和的に解決する機関がつくられた。その後、2002年に同じオランダのハーグに国際条約のローマ規程を法的根拠とした国際刑事裁判所(ICC)がつくられ、ローマ規程にある4つの中核犯罪を犯した個人を処罰の対象とし、ローマ規程の締約国125カ国で構成される。犯罪対象となるのは、ローマ規程を基本とし、ジェノサイド犯罪(集団殺害犯罪)、人道に反する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪の4つである。

    【制裁に揺れるICC、ノーベル平和賞が示した支持】
     2026年8月18日、アメリカのトランプ政権は、国際刑事裁判所(ICC)の赤根所長などに制裁を科すと発表し、世界に衝撃が走った。即座に、ICCの赤根所長の教え子たちが17万人の署名を提出し、日本政府に制裁反対を求めたが、トランプ政権の顔色をうかがう日本政府の反応は芳しくない。一方で、国際世論はICCを支持する姿勢をしめした。こうした中、ノルウェー・ノーベル委員会は2026年10月9日に、2026年のノーベル平和賞をナヴァネセム・ピレイICC元判事に授与すると発表した。ノーベル平和委員会のこの決定は、間接的ではあるがICCを支援し、赤根所長を守る強いメッセージと受け止められる。国際世論の力で、非加盟国のアメリカ、イスラエル、中国、ロシア、インドなどを牽制するとともに、加盟国が国際法に則った世界平和を進めることが重要だ。
     こうした重大な危機に、ハチドリの一滴(ひとしずく)程度かもしれないが、署名に協力し、本書を購入して読むことで、少しでも赤根所長の支えになり、国際秩序を守り、平和を守り続ける力になることを願っている。

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    2026年10月24日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    赤根さんがICCの苦境に対して日本が支援してくれると何回も書いているが、現実は積極的に何も動いていないのが悲しくて腹立たしい。日本政府が赤根さんに所長選挙に出るように要請したのに…
    あとジェノサイド条約に加入していないのはなんでなんだろう。ここはもっと深掘りして調べたい。

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    2026年10月23日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    ネタバレ

    クソ面白い
    面白すぎて1日で読んだ
    今のとこ今年読んだ本でナンバーワンだな
    文章も分かりやすいし内容もすごい
    日本語分かるなら読んで損はないというか得しかない
    本来、赤根氏による本文がメインのはずなのだが、編集部作成のコラムもガチでビビりますよ。なんでおまけのはずのコラムが40ページくらいあんだよとビビりながら読んだ
    忙しい人向けに強いて言うなら、3章以降はやや内容が薄いので、プロローグからコラムまで読むといいと思う。ガチです

    しかし法律ってやつは厳格に運用されるし論理立ってるし、なかなか面白いなあ、と
    ケニアの副大統領が逮捕されたのに判決が出なくてその後大統領になってるってマジかよとビビる
    いや、厳密にやってんだなあ。一番厳密にやんなきゃいけない機関だろうし
    私のような素人にはここに連れて来られる時点でクロなんだろうと思ってしまうけど

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    2026年10月14日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    たった1年ちょっと前は法の支配が日本の当たり前だったとは信じられない。今、赤根さんがこの本を書くとして日本のことをどう書くだろうか

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    2026年10月13日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    P173
    加害者が有罪になって罰せられたからといって、被害者が事件の前の状態に戻れるわけではありません。
    でも、きちんと処分が下されることで、被害者の気持ちの中で一定の区切りがついて、前を向くきっかけになるかもしれない。悲しみや怒りが完全には消えなくても、本人の中でどこか納得がいくのではないか。
    「正義を貫く」ことの意義は、特にここにあると私は思っています

    数多の複雑な事件を担当なさった赤根さんがこう言い切ってくれる頼もしさ。
    むしろ様々な事情が絡み合う中でもこれだけ法を信じて進めるからこそICCの所長にまで上り詰めたのだと感じた。
    そんな中での制裁のニュースに思わず涙が出た。
    絶対に赤根さんを支持します。

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    2026年10月12日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    法の支配を守り抜くために日本ができることについて事細やかに書きつつ、スーパーウーマンに見える赤根所長の人柄もよくわかる。

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    2026年10月11日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    ICC(国際刑事裁判所)の赤根所長の著書、ということで、トランプからの制裁、というニュースでよく見かけるようになり、読みました。

    日本が法治国家であるということが国際的には全く当たり前でない、ということは改めて思い知らされた気がします。
    その上で、政治的な立場からICCを守りきれていない日本の立場に苛立ちも覚えつつ、だからこそ、政治と司法は分かれていないといけないのだとも思いました。

    昨今の多くの人が抱える不安、法の支配から力の支配に戻りつつある現在の国際関係で、必死に法の秩序を守ろうとする赤根所長の訴えはとても切実であり、一人一人が考えなければいけないことだと思います。

    一方で、赤根所長の他人を尊ぶことを常に考えた文章の書き方がとても素敵で、ご本人の人生についてもとても興味深く読ませていただきました。

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    2026年10月10日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    ICC赤根所長へのアメリカからの制裁のニュースで初めて知った。応援のためと思って買って読んでみたけど、そもそもICCとは?戦争犯罪とは?から始まって赤根さんの考え方やここまでの道のり・半生まで書かれていて読み物として普通におもしろかった。上へ!上へ!という上昇志向というよりも実直に、少し消極的にという感じの仕事への姿勢に少し親近感を覚えるほどw
    また途中本書のコラムとしてICCがこれまで対応してきた案件の背景と結果についての章もあって、こういう機関が世界にあって実際に動いていることが知れて良かったと思う。

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    2026年10月05日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    全く疎い分野で、知らないことばかりだった。
    今、国内でも世界的にも力の強いものがの声が大きい流れになっていることに、どうしたら良いのかと思うばかり。ICCは、特に国際的に弱い立場の国、人にとって拠り所になる唯一の存在なのでは、と思った。

    「裁判が行われ、その犯罪に責任のある者が罰せられたからといって、彼ら・彼女ら(事件の被害者たち)の悲しみ、苦しみが消えてなくなるわけではない。しかし、自分たちの被害が放置されることなく、しかるべき扱いを受けるということは被害者やその家族にとって極めて重要です。人間の尊厳を守るために、私たちはこれからも活動を続けていかなくてはならない。」(p116)

    そうだ、脅かされているのは人間の尊厳だ。

    防衛費に膨大なお金をかけるよりも、法整備を進めたり、外交に力を入れたりすることにより、世界のみんなが気持ちよく生きていけるようになれば、と平和を祈らずにいられない。

    コラム「ICCが捜査・訴追した事案」は、知らない事柄も多く、とても勉強になった。

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    2026年10月04日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    バラバラな土地に生きていて、色んな価値観や利害関係がある、そんな多種多様なメンバーで世界をやっていかなきゃならないんだから、最低限、法っていうルールは全員で守っていかなきゃね、って思う。
    赤根さんの人間らしいところも書かれていて、よけいに、法の支配を守るという信念の強さに美しさを感じた。人間がやるべき仕事をやっているな、って尊敬する。

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    2026年10月03日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    面白かった。国際刑事裁判所所長による本。iccがなにか、どういうミッションを帯びているか、課題は何か、ということが書かれている。法の支配は当たり前の概念だが、一部の国にとっては恣意的な運用がされていたり、国際社会では蔑ろにされていたり、直面している課題はたくさん。それでもこの概念を普遍的にする必要があり、その辺がクリアに書かれている。法に限らず、国際社会で活躍したい人にはオススメ。

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    2026年09月27日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    ICCについて、恥ずかしながらこれまで全く知らなかった。「力の支配ではなく、法の支配を」「公正・公平に」という理念を知り、国際社会において法が果たしている役割の大きさを実感した。何百年、何千年と力の支配によって虐げられた被害者は数知れない。
    一方で、日本はICCに多くの資金を拠出しているものの、政治的には慎重な姿勢を取り続けていることを知り、少しがっかりした。平和な日本に暮らしていると、平和や法の支配が当たり前に存在しているように感じてしまうけれど、それを守るために世界で何が起きているのか、自分はあまりにも知らなかったのだと思う。いわゆる平和ボケというものを、自分自身のこととして痛感した。

    また印象に残ったのが、日本の若者についての言葉だった。「日本の若者は内向きだ」と言われがちだけれど、機会や知識を与えれば、世界に目を向けて情熱を持って挑戦する若者はたくさんいるという。(大学で勤められていた経験や公園等で実際に肌で感じられていた。)若者に意欲がないのではなく、意欲を向ける機会が十分に与えられていないだけなのかもしれない。

    そして、赤根さん自身が「女性初の○○」とされることについて、日本の女性の職位の低さに忸怩たる思いがあると語っていたことも印象に残った。「女性初」が特別なニュースにならないくらい、女性がさまざまな立場にいることが当たり前になってほしい。

    ICCという一つのテーマから、国際社会、法の支配、日本の外交、若者、女性の社会進出まで、恥ずかしながら、自分の知らなかった世界が一気に広がった本だった。
    もっと自分の視野を広げたいな。日本国内だけで物事を見るのではなく、世界で何が起きていて、その中で日本がどんな立場にいるのかを、もう少し知るように今から行動を変えたい。

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    2026年09月26日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    恥ずかしながら、ニュースで耳にするまでICCの存在やその所長が日本人女性であることさえ存じ上げず、なぜこのような国際的に重要度の高い機関に対し、大国アメリカが制裁を加えたのか理解したく本書を手に取りました。
    ICCは法の下に平等に戦争犯罪を裁くことで、世界に平和と秩序をもたらす存在であるのに、しばしば政治的経済的問題が複雑に絡み合い、干渉を受けてしまうということが起きているのかなと理解しました。

    私は法に携わるような仕事はしておりませんが、一市民として、ICCの活動を支援する立場でいたいと思います。現在、アメリカ・ロシア・中国などの大国は加盟国ではないものの、このような機関が存在しないとミドルパワー以下は強者の論理に平伏すことになります。赤根さんや、ICC職員の方々のように人として高い倫理観を持って正しいことを行いたいと感じました。

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    2026年09月23日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    2026年8月18日、アメリカのトランプ政権が、国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長と、検察局のアブドゥライェ・セエ上級公判弁護士の2人を、新たに制裁の対象に指定すると発表してから、SNSで「この本を買って読んだ」という人を良く見かけるようになり、気になっていた本。

    本書は「語り下ろしの本」だと買ってから知った。本人の言葉そのままを期待している人にとっては、もしかしたら少し期待はずれの本なのかもしれない。しかし、国際刑事裁判所(ICC)という組織について、全く知らない私からすれば、この本は良い意味で熱が入りすぎておらず、要点がかいつまんであってとても読みやすかった。編集部が作成したという「コラム ICCが捜査・訴追した事案」など、本文の内容を補填する資料が間に挟み込まれているのも良い。「語り下ろし」という形の本を私は今回初めて読んだけれど、入門書としてはとても良い形態の一つなのかもしれない。

    2026年8月18日にアメリカからの制裁が大きく報じられたのを機に話題になったこの本の初版は2025年5月20日。一時、どこの本屋でも売り切れになってしまい、私が買えたのは2026年9月5日の第5刷の版のものだった。

    冒頭は2023年夏、当時ICCの裁判官だった著者が、日本へ一時帰国していた際、NHKの速報で自身がロシアから指名手配されたということを知ったという話から始まる。そこから、自分の仕事がどういうものかについて、戦争犯罪とは何を指すのか、国際刑事裁判所の成り立ち・その存在意義、自分の生い立ちから現在の社会への問題提起、未来への希望などが綴られている。

    >法律の専門書のような硬い内容とするつもりはありません。そのため法律的にはやや不正確な部分も残ってしまうかもしれないと思います。
    (赤根智子・著『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』p.27~p.28)

    著者自身がこのように書いているように、とても取っつきやすい内容の本となっていた。

    しかし、ロシアから直接スパイが送り込まれてきたり、さらにはアメリカからの厳しい制裁で電子システムが思うように使用できず、限りある人的資源が紙での書類仕事に忙殺されたりしているという現状だとさらっと書かれているのを読むと、自分の日常とはあまりにも違っていて目を見張ってしまう。国際刑事裁判所がそんな風に常に存続の危機にさらされている場所だとは全く知らなかった。

    日々のニュースを聞いていると今もジワジワと状況は悪くなっている部分があるのかもしれない。先日、国連では深刻な資金不足に見舞われていて、ボロボロのイスに座っているというニュースを耳にした。自国の景気が悪い時に国際秩序に使える予算は無いと、強国がどんどん国連機関から足抜けをしている風潮を感じている。ICCもまたそうした流れの中で支えを失いつつある。

    このような小さい話に落とし込んでいいものか、すこし気が引けるけれど、ふだん払っている町内会費に意味があるのかと問いたくなることはある。しかし、実際にそれが「役に立ったな」と実感するのは災害等の有事に私が見舞われた時だろう。

    政治的意図に左右されない公正な裁判が虐殺の抑止力となること。国際秩序に貢献するということは、あきらめることなく、地道な活動を続けることがまず第一歩なのだと思った。私は国際秩序に貢献できるようなスキルを何も持ち合わせていないけれど、せめてそういう世論の一端を担っていたいな、と思わせる一冊だった。

    様々な困難に対する赤根さんの不屈で前向きな姿勢にも大いに励まされる本でもある。内容的に高校生ぐらいの学生さんにもおすすめできる一冊なのではないかと思う。

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    2026年09月23日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    応援も込めて★4。

    最初に思ったのは、赤根さんはどうしてこの本を書いたのかな、という疑問。自己顕示欲があるタイプでも、裁判官、もしくはICC所長という責務の傍ら執筆に時間を割こうと考えるタイプの人にも思えなかったからだ。
    読み終えてその理由が分かった。ICC所長として、ICC存続のために、赤根さんはICCを一般の人に、日本人に、もっと知ってもらいたいと考えている。その意味と重要性を。
    今世界は法の秩序から力の支配へ再度移行しているように見える。その流れを止め、法による秩序を守るべく、赤根さんは多くの人たちの力を必要としている。その活動の一環なのだ。

    文章は、語尾が敬体と常体がミックスしているというあまり見ない型。出版社による推敲があまり入らなかったのか、これも味という判断なのか。ただ筆者である赤根さんの人柄が感じられる文体であるのは確かだと思う。基本は丁寧でありながら、些細な統一性よりは中身を重要視しているような、そんな印象。
    文章は率直で無駄な装飾や演出がなく、おそらく嘘はないんだろうなと思わせ、とても好感が持てる。

    内容はICCの活動や意味について、また自らの生い立ちについて。人によってはこの二つのテーマは分けた方が良いと考える人もいるかもしれない。でも私にはこのミックス具合も赤根さんらしいように感じる。
    ミックスといってもICCの活動内容は十分に説明され、国連裁判所と混同していた私のような人間にもわかりやすい。世界の最後の良心としての重要性も、読んだ人にはしっかりと伝わる。

    とても優秀な経歴で、行動力があり自分の信念には確信を持つ強さがありながら、「英語はあまり得意ではない」や「人前で話すのは得意ではない」など自己評価は謙虚。とても人間くさい。そして素敵な人なんだろうな、と思わせる。
    ぜひアメリカの嫌がらせや日本政府の頼りなさに負けず、頑張ってほしい。

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    2026年10月24日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    知性、正義感、倫理観を兼ね備えた日本人
    覇権争いが激しくなる米中に挟まれている日本にとって世界秩序や法の支配はもっとも重要なもののひとつ。そこで奮闘する日本人がいるのは誇らしいし、国益そのものではないか。
    日本政府の対応が恥ずかしすぎる

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    2026年10月24日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    国際法と照らし合わせたり、起訴不起訴の証拠を集めたり、政治的干渉に屈せず対処したりという異常な大変さなんだろうなぁと感じた。それを自賛なくさらっと書いているあたりもすごい

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    2026年10月21日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    今まさに渦中の人である、赤根智子さんの著書。
    彼女がいかにしてICCの所長になったのかと、ICCとはどんな組織か、法の支配の重要性などについて書かれている。

    自身の来歴について書かれた章では、内心がかなり正直に綴られている。
    「英語は苦手」「検事にはなんとなくなった」「本当は所長になる気はなかった」
    など、それ書いて平気……?って思うようなことも素直に書かれている。

    しかしその正直な人柄が、逆に信頼を感じさせてくれた。

    彼女は決してエリートでも、天才でもない。
    だが立派な信念と、泥臭い根性を持っている。


    また、ICCの存続の危機についての指摘は、極めて重い。

    ・一度ICCを潰してしまったら、このような国際裁判所は二度と作れないだろう。
    ・もしICCが無くなったら、『戦争で勝った国が負けた国を裁く』状態へと逆戻りするかもしれない。
    ・『法の支配』は、お題目のように口で唱えているだけでは駄目だ。守り抜く意思がないと、脆くも崩れ去る。

    これらの言葉は、きちんと受け止めるべきだ。


    本書は一年前に書かれた本だが、すでにアメリカから制裁が課されることについて予言している。
    そして今、それが現実になっている。

    アメリカの横暴な振る舞いがニュースで連日のように報道される今、絶対に読んでおくべき一冊だ。

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    2026年10月16日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    先の戦争で犠牲となった多くの人々や、あの時代を生き抜いた先人の悲しみや絶望のうえに今の時代がある。法の支配はそういう犠牲を経て得られた考え方であり、力だと思う。戦争を引き起こす政治権力を、野放しにしてはいけない。だからこそのICCなのだと理解した。日本には中核犯罪に対する法律が無いと知った。平和憲法をもつ国だからなのだろうとおもった。
    著者が言うように、法の支配の体現者になるには、圧倒的なパワーが必要だと考える、なぜならそうでないものを法の下に従わせる必要があるためだ。日本のような平和憲法のあるくにでは難しいようにもおもう。が、平和憲法のある日本が平和りに最先端科学を駆使してハード面、ソフト面でパワーをもたねば、かつてアメリカが担ってくれていた数年前のような平和な世界は訪れないのかもしれないと鳥肌が立った。。
    こんなことか頭をよぎった、北斗の拳のなかにでてきた、無抵抗村長、強者に迎合し生きのびようとしたが、、、

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    2026年10月15日