塩出浩之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごく、読み入ってしまった、、、!
小説のように映像が浮かんでくる。
私たち、処分された側の、思いや意思を世に出して頂いたこと、たくさん調べて頂いたこと感謝します。
琉球王国の一部であることはアイデンティティでもある。
これまで、琉球最後の王様が、琉球処分で東京に連れて行かれて悲劇な人生を送ったと教えられ、それを納得して歴史事件として捉えていたけど、
この本で、さらにその奥を除き見ることができた気がする、、、!!!
あと、グラントの部分、講義でやったな〜と懐かしい気持ちになったりもしたし、、、
心の中の思い出や、頭の中の映像がドラマティックに動いた時間でした。
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Posted by ブクログ
沖縄を日本の領土と確定した、琉球処分という言葉については、以前より知っていたが、その背景、日本政府、沖縄の人々の考え、清国の関わり方等についてはあまり考えた事はなかった。
沖縄が日本(薩摩藩)と清国に対して両属関係にあったと言うことについては理解していたが、その様々な関わり方については、何も知らなかったことを痛感させられる。
本書を読んで思い出したのは、30数年前、北京の故宮を観光で訪れたとき、大和殿の巨大な建物に驚いたこと、その2・3年後に沖縄の首里城を訪れた時、(この首里城は、先年消失した前の首里城である)これは北京の大和殿の縮小版だ、なんと雰囲気が似ていることかと驚いたものである。この時 -
Posted by ブクログ
ネタバレ琉球処分について、日本側の視点だけではなく、琉球王家が所蔵していた「尚家文書」を活用して琉球の視点からも詳述していく。
琉球処分とは、日本が琉球王国を滅ぼし、植民地化する過程であった。清と日本に両属していたとはいえ、それは当時の東アジアでは特別なことではなく、琉球王国は日本や清とは異なる一つの国家であった。したがって、琉球処分は日本の国内問題ではなく、東アジアおよび西洋列強、ロシアをも巻き込んだ事象になっていった。
日本がどれだけ過酷なことを強いたかが明らかになる。そして、琉球がどれだけそれに抵抗したか。結局、琉球は日本ではなかった。「琉球処分以後の沖縄は、大和人が沖縄人の上に立つ植民 -
Posted by ブクログ
●琉球が、明治政府による「主権国家の論理」によって併合されていく過程と抵抗を活写した歴史書。
●琉球処分とは何か、沖縄問題にどう繋がるのかを学ぶために読む。→沖縄の歴史について触れることができた。
●沖縄が日本の一部となった「琉球処分」。本書は、この歴史的転換点を、当時の国際情勢と琉球自体の抵抗という重層的な視点から描き出す。かつての琉球は、中国(清)と日本(薩摩・幕府)の双方に服属する「両属」という立場で国家を維持していた。しかし、明治維新を経て西洋のルールを内面化した日本政府は、この曖昧な状態を「不条理」と断じ、警察・軍事力を背景に強引な併合へと突き進む。日本が主権国家として認められるため