ジャック・ケルアックのレビュー一覧

  • オン・ザ・ロード

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    文体が好き!面白かった!
    私は涙出るくらいいい本だと思った。実際この本読んでて涙が出ることはなかったけど、読み終わってから振り返ると感極まる感じ。

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    2025年07月18日
  • オン・ザ・ロード

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    読書というより小説というよりひとつの人生だった。天使の若さの暴発を、そばにいて体験したのだ。

    と書きつつ、第二部まではなにを読まされてるの?と退屈で仕方ない。だってここは2025年の日本で、舞台は1940〜50年代の遥か広大なアメリカ。若さゆえに金に女にここじゃないどこかにとピョンピョン飛び回るディーン像が想像でも立ち上がらず、ただひたすらに言動がころころ変わってついていけない。なんなら主人公パートしか読めない。

    なんでこんなに分厚いの?と思って読み進めると、時折り登場する、人生への世界への鋭い洞察。そこに興味をもち後半に入ってくると、驚くことに前半の退屈さが繋がってくる。若さには前後なん

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    2025年06月13日
  • オン・ザ・ロード

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    大学生の時に読んだ本。
    前半の熱量がすごい。引き込まれる。
    中盤では、主人公が社会の窮屈さに段々と追い詰められる様子が描かれる。この辺は少し退屈になるが最後の旅における解放感が全てを帳消しにしてくれた。
    若い内に読みましょう。

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    2024年09月03日
  • オン・ザ・ロード

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    佐野元春のインタビューに影響受けてバロウズだのギンズバーグだのを読み漁って、ビートジェネレーションなるものに憧れていた昔を思い出した。

    いけないことをすることがカッコよくて自慢だった時代。今更この本に感情移入することはなかったけど、時に無茶をする勢いだけは失いたくないもんだ。

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    2024年08月18日
  • オン・ザ・ロード

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    ここではないどこかへの郷愁。
    狂おしいほどの衝動。
    10代の頃に読んでおきたかった。全ての原点はここにあった。最高でした。

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    2022年08月18日
  • オン・ザ・ロード

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    現状から逃げてしまいたいと思うとき、衝動的にページを開きたくなる本。それで何かが解決するわけでも、即効性のある解決策が載っているわけでも、ないのだけれど、自由に触れたいと思うとき本棚にこの本があって助かったと思うことが何度もあったように思う。大好きです、メキシコの夜の描写がとくにすき。

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    2022年08月07日
  • オン・ザ・ロード

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    旅とは、人生とは、何かを再認識する一冊。

    物理的な旅をすることだけでなく、旅をしたあとにも続く人生、他人の価値観、変わりゆく時代、全てを内包している。

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    2021年11月27日
  • オン・ザ・ロード

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    凄まじい重量感。

    物語に大きな起伏があるわけでなく、ただの紀行文とも言える作品だが、その言葉選びのセンスと全編を包む疾走感が読後の満足感を引き立てる。

    どうしようか。今日はどこかに行こうかな。そう思える不思議な小説。

    映画、音楽共にビート文学から影響を受けた作品が大大好きなので読めて嬉しい。

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    2021年01月14日
  • オン・ザ・ロード

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    最高だったっ…!
    冒頭の10ページほどでもう好きになってしまっていた。

    要約の合間に描写がはさまれてるような感じなのに退屈さを感じないのは、文体がリズミカルなだけでなくて、語彙センスがずば抜けてるからなんだろう。

    ディーンの父親は最後まで見つからず、サルはディーンを置き去りにした。おそらく、ここでディーン父は何かのメタファーであろう。
    たしか1890年だかにフロンティアはなくなったとの宣言があったはずだが、ディーン父が産まれたのはもしかしたらその前後の年なのもしれない。であれば、ディーン父の不在はフロンティアの消滅を表してるのであり、かつてのアメリカのメタファーである。サルの旅が西へと向か

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    2021年02月08日
  • オン・ザ・ロード

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    超名作「路上」を青山南さん新訳で読む。
    読みやすさは圧倒的にこっちがいい。旧訳は言葉の選択とかがどうしても古くて、ちょっと読みづらいねんなぁ。

    この歳になって読むとディーンの行動が若いころほど、かっこよく思えない。なんのかんの言いながら、こいつは結局、落ち着きのないダメ人間でしかないねんなぁ。

    アメリカ大陸を、ヒッチハイクやおんぼろ車にのって、思いのままに縦横無尽にかけめぐる旅、ゆく先々で酒とドラッグとセックスで大騒ぎし、時には目の前の情景に圧倒されて…、

    そういう当時のビート族スタイルにあこがれる気持ちが、俺の中にあったことは間違いないのだが、今となっては「そんなこともあったけど、今は

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    2020年05月28日
  • オン・ザ・ロード

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    ちょっとばかりぶっ飛んだお兄さんとその友達、という設定。しかし大人になってもぶっ飛び続けるのは難しく、最終的には友達にも裏切られるという、なんだかさみしい結末。
    なんだけど、いやそれは昔を振り返れば何ごとも楽しい思い出ってな雰囲気だから淋しげであって、ぶっちゃけ若い頃のお兄さんはけっこう酷い有様なので、致し方なしとも言えるわけで。そして主人公が一番うまく立ち回ってる感じもしなくもなく。
    ともかく中盤のお兄ちゃんの無茶苦茶っぷりが、言葉の濁流となって流れ込む感じが最初の頃は勢いがあるけど、段々と慣れるのか、衰えていく感じがこれまた儚い。

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    2025年07月19日
  • オン・ザ・ロード

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    まず文章がいい!面白い。でも後半になるにつれてだんだんと興味がなくなっていった。
    一番文章がいいなと思ったのが最初の10〜20ページ目ぐらい。これ以降その勢いはあまり感じられなかった。
    アメリカの地名がたくさん出てきたので、アメリカの地理に詳しかったらもっと楽しめたんだろうなーと思いながら読む。これがイギリスならなーとか思ってたけど、イギリスにこんなにもロマン溢れる大陸ロードあるわけないない笑。

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    2025年04月23日
  • オン・ザ・ロード

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    ネタバレ

    主人公の作家・サルと親友ディーンはアメリカ大陸をヒッチハイクや自分の車で東西(最後はメキシコ)に行ったり来たり、道中はほぼ酒、盗み、ドラッグ、セックス、しかない。

    盗んだバイクで走りだしてずっと走り続けたらこうなった、みたいな…(汗

    「あらゆる文化に決定的な影響を与えた伝説の書」(裏表紙)だそうですが今だと迷惑系ユーチューバーっぽいかな。文章や構成も、めちゃくちゃなスピードで車で走った!いい女がいた!走り去った!目的地に着いた!という繰り返しで動画っぽい。

    「旅がしたい」と思って手に取りましたが衝撃的でした。女性がモノ扱いというか、心を通わせるとかないんかーい、みたいな。でも自分にとって

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    2025年02月07日
  • オン・ザ・ロード

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    正直言うと、いったい、いつになったら読み終えるものかと途方に暮れてしまった。おそらく僕自身、読むことで、読みながらにして日常生活の隙間から見える“旅路の果て”へと意識を向けていたかのような、読書の最中というものは少なからず意識は“飛ぶ”ものだと思うけれど、今回のそれは、いかにも広大な旅路の眺めだった。
    ちょっと言い過ぎかな。呑まれ過ぎかな。

    “ロード”をして即ち人生に擬えることは、きっと安易で、有りがちなことで、すでに数多の言葉にて語り尽くされているだろうことは想像に難くない。時代とか世代とか、今を生きる僕らは、いつでもそれらの真っ只中にいて、気付かないこともたくさんあると思うけれど、気付か

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    2025年01月26日
  • オン・ザ・ロード

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    Deadとかジャムっぽさあるな〜って思ったけどジャズか。たしかにジャズだ。

    ビートジェネレーションの解像度が上がったと同時に興味深さも深まった。惹かれる要素が多いなか現代に多くを落とし込むことはなかなか難しい。ただこのスピリットを秘めているかどうかでも変わると信じる。

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    2024年07月04日
  • オン・ザ・ロード

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    面白いのだけれど、かつて勃興したカウンターカルチャーについて知る「古き良きバイブル」になってしまった感は否めない。

    スピード感があり生命力迸る文体は魅力的であるが、諸刃の剣であり、読み手のテンションによっては「関係ないことを止め処なく言ってんなよ」となる。

    とはいえ、社会に対する逸脱の姿勢を、放浪ならではの煌びやかさを伴いながら描ききったことは、これからも何かに閉じ込められている私たちに勇気を与えつづけてくれるのだと思う。

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    2024年04月03日
  • オン・ザ・ロード

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    友人ディーンに振り回されながら、3度の横断と1度の縦断でアメリカ大陸を移動しまくる主人公サル・パラダイス。

    時速100km超で移動しまくり、各地でしょーもないことをしまくります。
    そんな彼らも、また成長の途上(オン・ザ・ロード)なのであるのだな〜とサクサク読めてしまいます。

    "パパとママと温かい家庭"という白人中心の『大きなアメリカ』物語を斜に捉えた『ビートニク』の旗手ケルアックのポスト冷戦時代を感じる疾走感と青春感あふれる一冊。
    ヒッピー文化、反戦、ラブ&ピースなどの時代文化背景を理解しながら読むとより上手く理解できると思います。

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    2024年11月23日
  • オン・ザ・ロード

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    最高な表現と剽軽な若者たち。
    以下よかった表現。

    まるでアメリカが裸身を洗っているような、ムッと鼻をつくきつい匂いがした

    とうもろこしの匂いが夜露のように溢れていた

    ありとあらゆる寂しい音を聞きながら割れ目の走った高い天井

    疲れ切った朝の甘美さの中でセックスをした

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    2023年01月07日
  • オン・ザ・ロード

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    若い頃に一度読んだが、歳を取って改めて読むと、旅そのものへの憧れよりも、このディーンに対するサルを愛情、友情、憧れを強く感じる。
    ディーンの人間の原石のような魅力に振り回される。

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    2022年05月26日
  • オン・ザ・ロード

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    その名は知っていてもこれまで読んでいなかったケルアックの「路上」をようやく読み終えた。自動車で何度もアメリカを東から西へ、また西から東へ往復しながら、段々崩壊していく友人との旅の途上の話。それでも定着した作家が、戦争がやっと終わってまだ共産主義が色褪せていないころに、これまでと全く違う手触りの若者の生き方がありえることを示したのがこの小説だと思った。

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    2021年10月16日