村田聡一郎のレビュー一覧
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SAP DX統括の村田聡一郎氏によるブルーカラー改善手法のTPSがどうしてホワイトカラーに通用しないのかの分析本。ものを取り扱うブルーカラーは日本でも現場力が強いが、情報を取り扱うバックオフィスとしてのホワイトカラーは日本において改善努力・システム化をしてこなかったために競争力が失われたと分析する。ホワイトカラーの生産性は組織内でやり取りされる情報が付加価値を生むか、具体的には①適切な相手に渡っているか、②相手がその意味を理解してアクションをとるか、③そのアクションが経済的・社会的価値を生むか、の①②③テストに通って初めて成果として意味を生むのであり、そのためには④適切なタイミングで情報が提供
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私はまだ部門長や経営者には程遠い存在であるものの、自部門の状況と重ねながら読み、筆者と同様に怒りが込み上げてきた。多くの日本企業が問題に抱える「グレーゾーン業務」や、ソフトウェア導入等で定型化できるはずなのに人力に頼り切っている業務などが、自部門にはびこっていると感じた。
部分最適のためのカイゼンは自分の中で心がけていたかもしれないが、「全体最適」という点でカイゼンを意識しなければならない。
本書の最後で、みなさんの上長にも本書を読んでもらって考えあってほしいとあったが、本当にそうしようと思った。
みんなでこの本を読み、日本全体で生産性を向上させましょう! -
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組織の生産性を向上させるための取り組み方がわかる。
組織にムダな業務がたくさん残っていると感じている管理職におすすめ。
【概要】
●定型業務と非定型業務
●グレーゾーン業務
●部分最適と全体最適
●ムダな業務とは
●BPR2.0
【感想】
●組織の生産性を向上させるためにはホワイトカラーの業務を見直す必要があると理解した。そのためにはムダな仕事について上位職者が「やめていい」と言う必要がある。
●日本型BPR2.0として変革の仕組み化について7つの方策が書かれていて、とても勉強になった。特に、変革は専任組織が必要であるという点とグレーゾーン業務をやめさせるという点だ。
●一方で、全体最適を -
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生産性を上げるのは部分最適ではなく、全体最適。ホワイトカラーは価値のある情報を提供し、運用する仕事。
低い生産性は、古い文化の浸透により、全体プロセスに対して盲目になってしまったことで生じる。改善の方法は、会社全体の組織をそれぞれ縦で置き、横軸での繋がりを持たせる為の軸を作ること。そして、その軸の芯として、経営方針を掲げ、コストを費やすか減らすか明確な基準を持たせること。
私が所属する会社でも資産の統合管理システムが課題となっている。属人化も進み、人材がいなくなったら瓦解する、掘っ立て小屋状態だ。今日、企業がTOPの下に経営コンサルタントやデータアナリストを起き、ワンファクトで経営を行う -
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・「生産性をあげる→定型業務を人からはがす→定型業務はソフトウェア化する。」という話し。生産性を上げるところからスタートすると標準化の話しは通じる。
・SAPにもユーザー現場を分かってる人がいるじゃないと思ったら村田さんだった。以前話した時は、確かに腑に落ちることが多かった。これが、SAP製品紹介のときには反映されない。わざと欧米でやったことは日本人には紹介しないのか。「ザ・ゴール」を翻訳しなかったように。
・JTCあるある。過去のプロセスやルールがそのままになっている。上位職者への過度なサービス。波風を立てないことを重視した根回し(既存業務の既得権益化)。
・上司を喜ばすためだけのホウレンソ -
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ネタバレ本の要約
【概要】
(誰が書いた、概要)
SAPジャパンというERPソフトウェアの開発・コンサル会社のディレクターの方
(読むきっかけ)
私が社労士法人に勤めており、お客様にバックオフィス改善提案をしていく必要性を感じた。
その中で、バックオフィスの改善における現状や問題点を勉強したいと思っていた中で本書と出会った。
(活かしたい内容 ※2点程)
・自分の業務の棚卸をしてみて、それが『社内価値』か『顧客価値』か棚卸をしてみて、できる限り『顧客価値』の仕事を増やすようにする。
・無形の情報やサービスを特性を意識して仕事をする。
その取り組みの積み重ねが『顧客価値』提供に繋がっていく。
(感 -
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ネタバレ感想
・素直に面白かった。この手の経営目線の本で一度も寝ずに読みきれたのは初めてだった。
・自分も1ホワイトカラーとして定型業務やグレーゾーン業務に大半を費やしていることを痛感した。
→これと同等かそれ以上のことが日本中のホワイトカラーに起こっているにも関わらずメスが入っていない。この現状に、素人ながら強い当事者意識を持った。
・ERPを売ってみたいと思った。全従業員の幸福に、根本的にアプローチできる製品だと思ったからだ。
→BPRの肝=経営者向けの製品かと勝手に捉え、全従業員の幸せには寄与できないと考えていた。
→実際は、ブルーカラー領域で名を馳せた「ジャストインタイム」「自働化」「人間 -
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なぜデジタルなのか? 監修SAPジャパン
1.デジタルの特徴、強み
①記録
②劣化しない、疲労しない
言い方を変えれば、再現性さらに記録活用で発展性ある仕組みができるということ。
2.コマツに学ぶスピード戦略
①コマツのビジネスモデルの転換
周知の事実である。
ハード/1,000万円の建築土木機械の販売から、サービス/建築土木現場が喜ぶ機械の利活用への転換である。
②データ活用でアフタービジネス拡大へ
具体的には、ハード/センサー経由で機械の稼働データを収集、メンテ必要時期を検知、故障前にリペアするという具合である。
③驚くは、仕込みの徹底
①、②のビジネス。顧客には安全、安心だから -
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序章 日本型経営の「勝利の方程式」がなぜ通用しなくなったのか
1章 コマツ LANDLOG
2章 第4次産業革命の本質は「デジタル・イノベーション」
3章 「デジタル」と「フィジカル」の違い
4章 日本の現実は「2.5」
5章 デジタル・プラットフォーマーの時代
6章 デザイン思考で顧客の「真の欲求」を見極める
7章 ケーススタディ:大企業システム構築の新常識
8章 企業システム構築の新常識
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・デジタルの対義語はフィジカル
・デジタルとフィジカルのコスト構造の違い
・デジタルの5大特徴
①差分コストゼロ
②無制限
③時差ゼロ(リアルタイム)
④記録・分配・