ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか――日本型BPR2.0

ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか――日本型BPR2.0

1,760円 (税込)

8pt

【内容紹介】
工場は少人数で回せるようになったのに、売上に比例して事務職員が増え続けなくてはならないのは、なぜなのか。
複数の関連会社のシステムが個別に管理され、情報一元化のために膨大な労力を割かなくてはいけないのはなぜなのか――?

ブルーカラーの現場では生産性アップが進んでいるにもかかわらず、ホワイトカラー業務の生産性は、思うように改善されていない。
なぜ、日本企業のホワイトカラー業務は効率が悪く、生産性が低いのか。
その理由は、多くの人(主に経営者)が、「ホワイトカラーの生産性を高める方法」を知らないことにある。

ブルーカラー業務に求められるのは、一定の品質のモノを大量に生み出すことであり、業務の一部を自動化するなどして、生産性が劇的にアップした。
ところがホワイトカラー業務では、そうはいかない……。

本書ではホワイトカラー業務の特性を読み解きながら、生産性が低い理由と、そこから脱却するための手法、そして、組織全体を成長させ、変革させるためのアプローチを解説する。

「食い入るように読みました。まさに書かれている通りのことが弊社内でも起きている」
「現場のカイゼンでは改善できないこともある、と常々感じてきたのでモヤモヤが晴れた」
「失われた25年とは管理職が自己の能力向上を怠り、忖度がはびこり、若手の成長のボトルネックになってきた期間」
「ワンファクト・ワンプレイス・リアルタイムこそが要だと実感した」
「DXという言葉の中に埋まっている本質を見せていただいたように感じられた」
などなど、反響続々!!


※本書では、ブルーカラーとホワイトカラーは単なる職種の違いとして表記しており、どちらかが上で、どちらかが下だという見方はしていない。

【著者紹介】
[著]村田聡一郎(むらた・そういちろう)
SAPジャパン株式会社 カスタマー・アドバイザリー統括本部 コーポレート・トランスフォーメーションディレクター
1969年神奈川県生まれ。外資系IT企業、スタートアップを経て、2011年SAPジャパン入社。顧客の企業変革(コーポレート・トランスフォーメーション)に伴走する。著書『Why Digital Matters?“なぜ”デジタルなのか』(プレジデント社)、寄稿「ヒトではなく、電子を走らせろ。電子は疲れない」(『一橋ビジネスレビュー』2020年秋号所収)など。海外事例にも精通し、DXやカイゼンをテーマにした講演多数。COO養成塾 事務局長。白山工業株式会社 社外取締役。「合い積みネット」共同創業者。米国Rice UniversityにてMBA取得。

【目次抜粋】
Chapter 1 生産性のカギは「人間性の尊重」
Chapter 2 日本の置かれた現状
Chapter 3 ホワイトカラーの生産性革命とは
Chapter 4 部分最適vs全体最適
Chapter 5 ホワイトカラー業務の本質
Chapter 6 現場主導のカイゼンによる生産性アップの限界
Chapter 7 日本型BPR 2.0=変革の仕組み化

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ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか――日本型BPR2.0 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    SAP DX統括の村田聡一郎氏によるブルーカラー改善手法のTPSがどうしてホワイトカラーに通用しないのかの分析本。ものを取り扱うブルーカラーは日本でも現場力が強いが、情報を取り扱うバックオフィスとしてのホワイトカラーは日本において改善努力・システム化をしてこなかったために競争力が失われたと分析する。

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    私はまだ部門長や経営者には程遠い存在であるものの、自部門の状況と重ねながら読み、筆者と同様に怒りが込み上げてきた。多くの日本企業が問題に抱える「グレーゾーン業務」や、ソフトウェア導入等で定型化できるはずなのに人力に頼り切っている業務などが、自部門にはびこっていると感じた。
    部分最適のためのカイゼンは

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    現代のホワイトカラーの実態が浮き彫りにされており、「まさにその通り」と唸りたくなるエピソードばかりで読み応え十分。いよいよ本格的なデジタル時代の到来により、ホワイトカラーの生産性問題にメスが入る。まずは自らの行動を変えていきたい。

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    組織の生産性を向上させるための取り組み方がわかる。
    組織にムダな業務がたくさん残っていると感じている管理職におすすめ。

    【概要】
    ●定型業務と非定型業務
    ●グレーゾーン業務
    ●部分最適と全体最適
    ●ムダな業務とは
    ●BPR2.0

    【感想】
    ●組織の生産性を向上させるためにはホワイトカラーの業務を

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    労働生産性 = 利益 ÷ 人数

    分母は工数じゃない。人数!
    なぜ人数なのかという説明はないが、おそらくトヨタ生産方式でそのように定義しているからだと思われる。

    とにかく人数。それが大事。QCDのうちQとDを保ちながら人数を減らさないといけない。
    そのためにできることは沢山ある。

    何度も言うけど

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    生産性を上げるのは部分最適ではなく、全体最適。ホワイトカラーは価値のある情報を提供し、運用する仕事。

    低い生産性は、古い文化の浸透により、全体プロセスに対して盲目になってしまったことで生じる。改善の方法は、会社全体の組織をそれぞれ縦で置き、横軸での繋がりを持たせる為の軸を作ること。そして、その軸

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    ・「生産性をあげる→定型業務を人からはがす→定型業務はソフトウェア化する。」という話し。生産性を上げるところからスタートすると標準化の話しは通じる。
    ・SAPにもユーザー現場を分かってる人がいるじゃないと思ったら村田さんだった。以前話した時は、確かに腑に落ちることが多かった。これが、SAP製品紹介の

    0
    2024年11月01日

    Posted by ブクログ

    これはチームの人に紹介しておこう。
    日本の労働時間の長さと給与水準の低さ・・・やばいですね。

    非効率を非効率のままにして、人海戦術でどうにか乗り切ろうとするの、大野耐一さんのいう「人間性の尊重」に反するというの、ほんとにその通りだと思う。同時に読んでいた『アジャイルワークの教科書』の著者もこの人間

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    日本の大手企業と呼ばれるような会社に勤めているビジネスパーソンには、必ず読んで欲しい1冊。
    大企業病と揶揄されるような問題について、なぜそのような問題が生じているか、構造的にわかりやすく解説されている。
    また、最終章で書かれているような変革を、日本の大手企業それぞれが取り組まない限り、日本は世界から

    0
    2024年07月08日

    Posted by ブクログ

    働き方が間違っているのではなく、働かせ方が間違っている、という指摘に激しく同意したい。この本を読むと、日々の非条理、惰性から生まれる漫然とした周りの態度を思い出し、怒りが込み上げた。それが決して間違いではないとわかる。
    それだけ改善の余地は大きいということだし、それに取り組む業務改革担当(専任)はや

    0
    2025年07月29日

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