君野新汰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ作者さんが知っている方(Xの相互さんなだけだが)でも商業本はありのままに感想を書くよシリーズ。
16世紀の神聖ローマ帝国(まじで世界史が分かってないので裏表紙を見るまでどこの国か忘れたまま読んでいた)、魔女の存在が信じられている時代に、被告人が魔女ではないとどうやって証明するのか? という斬新な切り口のミステリー。お知り合いだから買ったわけではなく、純粋にとても面白そうなので買った。
現代人の私からすると、「魔女なんかおるわけないやろがい」なのだが、当時は本気で信じられていたのだろうな。
神を信じ魔女を忌み嫌う村人たちのすがたはもちろん、探偵役のローゼンでさえ現代風の科学常識をふりかざすの -
Posted by ブクログ
魔女狩りと魔女裁判!!!
中世ヨーロッパの汚点!!
魔女と嫌疑をかけられた女性たちは拷問を受け、自分が魔女だと自白させられ、魔女でない事を証明する事が出来ず、多くの人々が処刑されてしまいました。
宗教の力が強すぎる場合の弊害・・・
本来であれば宗教や思想は人々の心に安らぎを【もたらす物】でなければならない筈なのに、人々に疑心暗鬼を生み出して、密告と迫害により多くの人々の命を奪ってしまった・・・
本作はその歴史を題材とした【リーガルミステリ】となっております!
法学の元大学教授のローゼンは旅の途中のとある村で魔女裁判に遭遇する!!?
魔女と疑われた女性は3人の村人を殺したと告発され -
Posted by ブクログ
ネタバレどんでん返し系。
魔女裁判の弁護をする。結構へっぽこ弁護士。
夫婦が殺された事件の後で水舎小屋の屈強な男が殺された。どちらも自然死に見えたので魔女の仕業とされ、数年前に母親が魔女として焼き殺された娘が槍玉に上がった。
夫婦は薬が毒になって死んだので領主のせいと分かったが、水舎小屋のは遺体を掘り起こすと胸に刺し傷がありそこの上から灼かれていた。へっぽこ審問官のせいにしたら先端恐怖症で死ぬ。ちゃんちゃん。
だが、先端恐怖症なのにナイフで刺せねえだろ。となり。本当は本当に魔女でした!ついでに主人公の付き人も誰にも見えてない!それと話してた魔女。ってか主人公も知らないうちに魔女じゃん!という感じ -
Posted by ブクログ
16世紀の神聖ローマ帝国、聖人信仰が根強い村を舞台に、まさに魔女裁判にかけられんとする少女を救うため、元法学部教授の青年が彼女の無実を立証しようと連続殺人の謎に挑む。
魔女や魔術、まじないを信じる村人たちを相手に、「魔女でないこと」「魔術が行使されていないこと」と、いわば"悪魔の証明"をそれらの超常の要素を抜きに論理の力のみによって示さんとする。昨今流行の特殊設定ミステリをひっくり返したような謎解きがなんとも刺激的。
ただでは終わらないのだろうなという終盤の展開も丁寧に伏線が張り巡らされており感服。これがデビュー作というから驚き。続編を読みたくもあるし、別な切り口の作品も読