マキアヴェリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023/10/14 読破
大企業の役員に、組織の作り方について相談したところ、この本を読めと教えて頂きました。押忍。
一言:組織の理想的在り方・崩壊した事例集
イタリアでの歴史を踏まえた失敗談・成功談集
要点:金言が多くありました。組織作りを経験した後に読むと非常に共感できました。失敗例から、組織作りを再考したいというきっかけになる本でした。
印象に残ったこと
・運命は女神
運命は女性のようで、与えられるものではなく、自分から手に入れにいくもの。必ず貰えるわけではないが、挑戦しないとそもそも手に入る権利はない。
・事実よりも、相手にどう伝わるか
人間、起きた事実はどうでも良くて -
Posted by ブクログ
新版であるためかまだ理解の後押しをしてくれているが、正直なところまだまだ捉え切れていないところが多々ある。しかし自分に理解できないからと言って、評価を下げるべきではなくそれ故に本来は何度も読み返すべき類の本であろう。
まずイタリア、フィレンツェ共和国というあまり馴染みのなく、またその書かれた1513年時代のヨーロッパの時代背景も認識していないところから捉え切れない理由があろう。
しかしそれでもマキアヴェリにより、歴史上の君主から紐解き、ほぼ同時代の人物をも体系的に見つめ、具体性があるためか、非常に納得いき、現代においても十二分に読めて通用する。
人間はもともと邪なものとする性悪説的なと -
Posted by ブクログ
経済学や思想はその時代背景を元に考慮しなければならない 。セットで使わないと意味がない。これを前提にレビューを書きます。
時代背景としては、マキャベリの時代は戦乱や汚職、詐称、王様国家の時代です。
①武力を持たない他国の軍事力を頼りにしている国は必ず滅ぶということです 。
なんのかんの武力がないとなめられます。 現在の核保有国の発言力を見れば分かるでしょう。 武力のあるものが進んで武力のない者に従うことはありえないのです。自然界を見れば分かるでしょう。 自然の法則に逆らうことはできません。 宇宙物理学の法則に従って宇宙は動いています。 いくら人間が理想的な国際法や道徳や経済理論を作っても -
Posted by ブクログ
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他
マネジメントの勉強している人からすすめられ、
会社経営(仕事)はすなわち家庭マネジメントにもつながるもの、との思いで読みました。
結果、「なにこれ、ラノベじゃん」というけしからん感想をいだくにいたりました。
名君暴君の名前があげられるたびに、いろいろな作品のキャラクタービジュアルに脳内変換。ゲームオブスローンズ。
これで悪役令嬢とか転生してきた聖女とか出てくれば完璧。
本文よりメモ〜
民衆が愛するのは、彼らがかってにそうするのである。
だが、恐れられるというのは、君主がわざと、そうさせた -
Posted by ブクログ
人間というものを批判的に分析し、君主の王道を説く本。西洋史に明るくないため、理解不足は否めないが、各国の君主たちの成功・失敗などの実例から学ぶことができた。
「恩恵はよりよく人に味わってもらうように、小出しにやらなくてはならない」「加害行為は一気にやってしまわなくてはならない」…長時間かけた行為が自分のイメージ付けに繋がるのであれば、どうしても悪事に手を染めなければならないときは、一気に片付ける必要がある。反対に、良いことは少しずつ時間をかけて行う必要がある。
「人間は、手にとって触れるよりも、目で見たことだけで判断してしまう」…自分が深く関われる存在はごく一部。多くの人にとってみれば、君 -
Posted by ブクログ
初めてこういう作品に足を踏み入れた。つまらないと分かっていつつ教養を得たかったのと、世界史で高校生の時からよく出現する作品であったこと、大学でも哲学や歴史の授業で取り上げられてかなり詳しく話があったことから読んでみた。正直、かなり難しくて、そこまで分厚くはないが理解することが難しくて1ページに費やす時間は普段の5倍にも及んだ。世界史選択だったのでまだ読みやすかったかなとは思う。君主とはどうあるべきかということをひたすら様々な視点から論じている作品だが、感心させられることもあればそれは人としてどうなのかと思うようなこともあった。当時のヨーロッパと言えばルネッサンス期であり特にイタリアは混乱の時代