主人公の学生時代の友人とのやりとり、現在直面している事件、がかわるがわる書かれている。学生時代に起こった事件が現在の殺人につながっていて、ストーリーはいいのだが、現在起きている殺人事件について詳細がはっきりしない。いつどんなふうに仕掛けたのか、どうやって毒を用意したのか、階段から人が落ちたのに誰も音を聞いていないというのも不思議な気がする。
よく見るサスペンスで犯人が終わる寸前で事件のあらましをベラベラしゃべるのも違和感があるが、無ければ無いで、腑に落ちないところも出てくるものなのだなと。少し消化不良気味だ。