青山ヱリのレビュー一覧
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ネタバレ39歳女性由鶴が主人公の「大阪城は5センチ」。
そのスピンオフのような、アラサー君・宇治の「ゼログラムの花束」。
独身である由鶴が、風俗サービスのセラピストである年下の男性・宇治との関わりを中心に、扱うテーマはとても現実的であると感じました。
そしてその切実さも関西のノリに飲み込ませているところに、一段と現実味と親しさを感じる。とくに第二話とか、真面目に書いたらなかなかのないような気がするけれど、一種ネタになっててそのトーンに安心するというか。
実際、日々ずっと切実に真摯に生き続けているわけではなくて、物事や現実との距離は近づいたり少し離れたりしている。気分にもよる。
そんなふうに、真面目と不真面目の間のバリエーションがいろいろ混ざっているような発言模様や語りがあって、楽しめる。… -
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リッカとヨウの最初の関係がよかった。二人の心が皆には見えないところで繋がってる感じ。
室井さんは素敵な上司であり、仲間であり、リッカが仕事で成長していく様子を感じるのが嬉しい。
ネオンちゃんの子ども不思議パワーが、リッカも読者もホッとさせてくれる。よかったと呟きたくなる。
物語の最初と最後と、お仕事場面は、とってもテンポ良く、キラキラした感じで好き。
リッカとヨウの関係は、まだちょっと上手く共感できなくて、とても重くて苦しかった。
二人ともわがままだなぁと思う場面があって、ありえないよって思う。…けど、現実にヒトはわがままな生き物だから、ほんとはあるあるなのかもしれないなとも思う。 -
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中学のときの友達は、ちょっと特別なのかもしれない。
思春期という…大人でもなくて、だけど子どもと言うのはちょっと違っていて…。
その中学時代を過ごした藤原六花と舘村曜は、友達よりも恋愛っぽい感じがして…。
2人は、一緒に卒業することなく、曜は転校してしまいその後は音信不通となり、それぞれの地で大人になるのだが、30歳で一緒に暮らすことになるという…。
中学のときの曜と大人になってからの曜とは違う雰囲気を感じた。
六花はどう感じたのだろうか…
変わらないでい続けるという誠意です。
それは仕事のことであり、もしかしたら曜を思う六花の本音かなと思った。
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ネタバレ柔らかな春の大阪、京都を舞台に、本当の幸せってなんなのかを前編後編で異なる主人公の目線で見つけていく物語です。
婚活市場や、アラサー以降の大人の会話の中には
良かれ悪かれポジショントークが繰り広げられています。
持っているから幸せ 持たないから不幸 の
象徴のように、家庭環境、配偶者の有無、持ち家の有無はこびり付いた偏見の中で議論されています。
年齢を理由に持てなくなったと感じるものに思いをはせるのに、卑屈になる必要はなく、ただ求め、ただ願うだけでもいいんだと感じました。
その立場に立ったことがないのに、同じように感情移入させるのが上手で、没頭して読めました。 -
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ネタバレSNSの読書アカウントで紹介されていて気になって読んだ本。
『片想いの相手と3月で会えなくなる』というあらすじからもう少し違うものを想像していたので、ちょっとうぅ〜んだったかも。
女性用風俗。
否定はしないけど、こういうものにしろホストにしろ、そこで働く人を好きになってしまう感じは嫌だなと個人的には思う。生産性がなさすぎて…。
割り切って楽しめる人は良いと思うけど、中には心の内に寂しさを抱えて利用している人もいて、そういう人はのめり込んでしまうだろうと思うし、素敵な人だと思っている相手の言動はほぼ全て作り出されたものだという所が不快に感じてしまった。
とは言え、主人公の不思議な潔さは素敵だなと思うし好きだった。
だからこそ、次の話を読んで、宇治への嫌悪を強く感じてしまった部分もある。
ちょっと歪みある人だったんだなと。
ラストでユヅルへの好意のカケラみたいなものが見えたのは希望的観測なのか…宇治の複雑な生い立ちから来る劣等感みたいなものから、一歩を踏み出せないようにも見えたのは、きっと考え過ぎなんだろうな。
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今4月だから手にとった1冊。ニュアンスちっくな素敵な装丁から中は以外に大阪城からの描写。大阪の話なんだと思いつつ出てくる人はみな少し他人と距離を保つ東京のような人々ばかり。独身アラフォー女性が男の人を「買う」のは、「余命一年、男をかう」でもあるように今回はホストではなく女性向け風俗。最近独身女性は貯金が趣味で大金を持て余す、そこに現れるプロの男性。の図がパターン化してる気がするが、実際独身女性がお金を持て余してる事なんて恐らく幻想。今や自分の為の美、推し活、趣味に好きなだけお金をかけて自由に自分で自分を楽しませる事が多い人が多い印象。やはり物語りだからなーと思いつつ家を買う事への話にシフトしていき、取り扱い内容は下品ではなく爽やか。
女性主人公は結局好きになってしまったけど、そこから1歩踏み込まなかったというのがこの本の良いところかとおもったけど、スピンオフの描き下ろしでは男性側も描かれ、全くもって主人公を好きでもなければ嫌いでもなく仕事の客の一人。という更に良いところだった。店と客っていう本質を知ってる人が書いている点が好印象で、客にとってはこの日が一大イベント!でも店側はなんの変哲もない同じ毎日の一部であるところの温度差が効いててよかった。
比べるようだが余命一年~よりも、こちらのほうが結末的にも双方一緒にならなかったなど、型に嵌まった典型的なハッピーエンドではない所に美学を感じるけれどずっと単調なので物語りとしての波が余命一年~のほうがエンタメ性と記憶に残るなぁという感じでした。
家、買いたい。