青山ヱリのレビュー一覧

  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    恋人もなく仕事もパッとしない39歳の八木由鶴はやっと貯めた一千万円だけが唯一の拠り所。そんな由鶴が女性向け風俗で知り合ったセラピスト・宇治との出会いをきっかけに自らの人生を掴んでいく「大阪城は五センチ」

    借金返済のために女性向け風俗のセラピスト・宇治として働く31歳の真山氏久。数々の女性を癒す宇治を演じながら、幼い頃に生き別れた母への鬱屈した思いを捨てきれずにいる氏久が母への感情に折り合いをつけていく「ゼログラムの花束」


    連作の中編2作はこれがデビュー作とは思えないほど文章も、構成も見事。
    独身で生きづらさを抱える女性を描く小説にありがちな過剰な自意識や押し付けがましさはなく、独特の比喩

    0
    2025年06月16日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柔らかな春の大阪、京都を舞台に、本当の幸せってなんなのかを前編後編で異なる主人公の目線で見つけていく物語です。

    婚活市場や、アラサー以降の大人の会話の中には
    良かれ悪かれポジショントークが繰り広げられています。
    持っているから幸せ 持たないから不幸 の
    象徴のように、家庭環境、配偶者の有無、持ち家の有無はこびり付いた偏見の中で議論されています。

    年齢を理由に持てなくなったと感じるものに思いをはせるのに、卑屈になる必要はなく、ただ求め、ただ願うだけでもいいんだと感じました。

    その立場に立ったことがないのに、同じように感情移入させるのが上手で、没頭して読めました。

    0
    2026年07月16日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SNSの読書アカウントで紹介されていて気になって読んだ本。
    『片想いの相手と3月で会えなくなる』というあらすじからもう少し違うものを想像していたので、ちょっとうぅ〜んだったかも。
    女性用風俗。
    否定はしないけど、こういうものにしろホストにしろ、そこで働く人を好きになってしまう感じは嫌だなと個人的には思う。生産性がなさすぎて…。
    割り切って楽しめる人は良いと思うけど、中には心の内に寂しさを抱えて利用している人もいて、そういう人はのめり込んでしまうだろうと思うし、素敵な人だと思っている相手の言動はほぼ全て作り出されたものだという所が不快に感じてしまった。
    とは言え、主人公の不思議な潔さは素敵だなと

    0
    2026年07月13日
  • その名前をいつか

    Posted by ブクログ

    前に読んだやつが
    すこぶるよかったので
    新しいのも読んでみた

    前のやつもストーリーは
    別に好きでもないなぁ〜だった
    これも同じくだった

    でもこの作家さんの
    人物がとても好き
    人を書いてる感じがすごくする
    キャラ作るのうまいなぁって作家さんは
    たくさんいるけど
    そういうのとは根本的に違う感じ
    なんて言えばいいのかわからんけど

    前のやつのほうが好きだけど
    これもよかった
    次のも読みたいなと思ったし
    星は3つ

    0
    2026年07月11日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大阪城は五センチ
    39歳独身のユヅルは月に1度セラピストを利用している。社会人になってから少しづつ貯めてきた貯金が1000万になり、家族から家を買うことを勧められる。職場の10個下の後輩から家を買ったことを告げられ、家について考え始めていたところ、偶然仕事で担当のセラピスト宇治と出会う…

    少し切ないお話し。
    セラピスト宇治ではない、宇治に会ったことによって色々な事を少しずつ決断し、前に進んでいく感じがよかった。

    ゼログラムの花束
    宇治のお話し。セラピストになったきっかけや過去の事が書かれている。


    0
    2026年07月10日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    女性用風俗店の客とセラピストのお話。2篇入っていて客中心の話ととセラピスト中心の話だが、それぞれの視点でということではなく全く異なる話。

    私的にはそれぞれの視点の方が面白そうだなとか思っちゃいますが、でもあまり恋愛の機微とかわからない人間なのでそれでもあまり…かも。

    0
    2026年06月06日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    女性のための風俗の話っていうから
    重くてドロドロしてるのかと思ったら
    穏やかでやさしいものだった。
    関西の言葉のせいかなー?
    好きっていう
    自分の気持ちに気づいたときのときめき
    会いたい人に会えないさびしさ
    思いが大切な人へ届かないせつなさ
    そんな恋のいろいろが陽の光に包まれてた。
    このタイトル
    「あなたの四月を知らないから」の
    理由を知ったときはきゅんってなった。

    0
    2026年04月19日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    39歳の処女、由鶴(ユヅル)は女性用風俗のセラピストを好きになる。ユヅルの安寧はコツコツ貯めた貯蓄1,000万。実家が兄夫婦との2世帯住宅に建替えることになり独身の彼女は先行き心配で、でもお金を不動産にするのも納得できず不安の行き先がセラピストだった。のめり込みそうで、でも大人の理性もありゆらぎがちな感情はわかるな。

    0
    2026年04月18日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    ミモザの花でラッピングされているのが目に留まり購入。

    題名に4月と入っていたので、今月に読みたかった。

    自分が貯めてきたお金で、自分の頑張りを確認してしまうの分かる。家が人生の全てではないと思うけど、始まりにはなる気がした。

    後半の話の方が私は好き。

    0
    2026年04月14日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    今4月だから手にとった1冊。ニュアンスちっくな素敵な装丁から中は以外に大阪城からの描写。大阪の話なんだと思いつつ出てくる人はみな少し他人と距離を保つ東京のような人々ばかり。独身アラフォー女性が男の人を「買う」のは、「余命一年、男をかう」でもあるように今回はホストではなく女性向け風俗。最近独身女性は貯金が趣味で大金を持て余す、そこに現れるプロの男性。の図がパターン化してる気がするが、実際独身女性がお金を持て余してる事なんて恐らく幻想。今や自分の為の美、推し活、趣味に好きなだけお金をかけて自由に自分で自分を楽しませる事が多い人が多い印象。やはり物語りだからなーと思いつつ家を買う事への話にシフトして

    0
    2026年04月09日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    さわや書店のポッドキャストで紹介されている内容とはちょっと違っていたぞ。
    私が耳で勝手に予想していた内容ではなかったが(カウンセリングのお仕事って)、ある意味、意外性を楽しめたので、こんな読み方もありかと(映画やテレビが違っているのと似ているな)

    2編とも、最後には自分を失わず、前向きに進んでいく姿がみれて良かった。

    0
    2025年12月15日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    大きな山や谷はないけど、それがリアルでひとりの感情の動きと描写をじんわり感じさせてくれた。
    主人公と彼をそれぞれ主題にした2つの物語は、どちらも大切な人が幸せに生きてほしいと願う温かいストーリーだった。
    女性用風俗という未知の世界のお話だけど、貯金も仕事も友達も満たされた主人公の果たして何を手に入れたら幸せだと感じられるんだろう。
    別れを経て進む前向きな心情に春のような潔さが儚くて綺麗だった。

    0
    2025年08月31日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    著書には、創作大賞2024(note主催)朝日新聞出版賞受賞作である「大阪城は五センチ」と、”宇治”こと真山氏久の視点で自分自身を鑑みる「ゼログラムの花束」の2作品が収められています。

    著者の文章は読みやすいのに重厚感がある語り口に、なぜか私は苦しさをも感じてしまう作品でした。

    登場人物が丁寧に描かれていて、各々の潜在意識であろう言葉にも、なぜか私には明るさが見えなかったからかもしれません。

    noteで創作された作品がこうやって世に出ていることを改めて実感した作品でもありました。

    0
    2025年07月03日
  • あなたの四月を知らないから

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     自分の生き方やらなんやらかんやらが不安定で迷子になったような気持ちになった物語でした。由鶴さん視点の「大阪城は5センチ」一人で生きていくことの覚悟みたいなものが固まっていく様が身につまされたです。宇治くん視点の「ゼログラムの花束」はがんばれと応援したくなりました。

    0
    2025年05月21日