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恋人もおらず仕事も冴えない三十九歳の由鶴の支えは一千万円の貯金だけ。家族から家の購入を勧められる中、片思い中の"宇治"とは3月で会えなくなることを知り……。恋・お金・家、彼女が選ぶ人生とは。創作大賞2024(note主催)朝日新聞出版賞受賞作。
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Posted by ブクログ
四月に絶対読みたくて、ずっと温めていた一冊。 『あなたの四月を知らないから』というタイトルに惹かれた。 自分の中にも似たような感情があったからだと思う。 「桜が咲いていますようにと祈る」という文章が、相手を想う最上級の表現の仕方で、とても美しくて素敵だった。 由鶴の宇治への気持ちや、家を買うこと...続きを読むに対する考え方、周囲の人たちとの関わり方とか、一見すると少し距離を取っているように見えるけど、実はとてもよく考えて行動している子なんだなって思った。 セラピストを通して出会った二人だったけど、二人にしか分からない空気感や感情が確かにあって、その特別さが心地よかった。 『ゼログラムの花束』では宇治視点の話で、宇治の正直な気持ちがそのまま表れていて、より深く宇治という人物に触れた気がする。 それにしても、これが本当にデビュー作なのかと思うほど完成度が高い。 もっとこの作家の物語を読んでみたいと思った。
まず表紙が素敵。 女性専用の風俗のセラピストと、そのお客さんの話となると、ちょっと購入を躊躇ったけどネットで軽く読んだら好みの文体で即購入。 いやらしい感じも全くなく、文章が綺麗で関西弁もまた読んでいて心地よい。 39歳で彼氏もなく仕事もパッとせず、拠り所はコツコツと貯めてきた貯金のみ。 兄夫婦の子...続きを読む供誕生で、実家が二世帯住居に建て替えるとなり、なんともいえない孤独を感じてしまった主人公の気持ちがなんとなくわかる。 セラピストを好きになってしまい、胸の内を必死に仕舞い込み、折り合いをつけようとしてるのもなんかよかった。 そのセラピスト、宇治の話もとてもよかった。 嶋との会話が軽妙で笑ってしまった。 なんだそのお化け屋敷は?! どっからそんな発想になったんだろう笑 ラストはどちらの作品も前向きに心が軽くなる感じだった。 読めてよかった。
比喩などの言葉すべてが新鮮で、美しくて魅力的でした。 ユーモアある会話もテンポが心地よい。 これからどう生きていくかという模索や決断も、共感や気づきがあって、とても読みやすい。
公式より 「恋人もおらず仕事も冴えない三十九歳の由鶴の支えは一千万円の貯金だけ。家族から家の購入を勧められる中、片思い中の宇治とは3月で会えなくなることを知り……。」 この本の紹介文を見てすぐに「読みたい!」 と思いました。 なんだか、ワクワクするテーマだなと。 由鶴が主人公の『大阪城は五センチ...続きを読む』と 宇治が主人公の『ゼログラムの花束』の二篇からなります。 どちらの主人公も、女性風俗という点で 自分の知らない世界の人…として読み進めていたのですが、読後は 仕事や家族のことで悩んだり、友達と楽しく過ごしたり… どこにでも本当に居そうな、愛おしい二人の物語でした。 軽い感じの関西弁が読みやすく、 主人公二人の成長を ワクワクしながら読めました(^^)
文句無しの五つ星 デビュー作らしからぬ落ち着いた文章、引き込む魅力たっぷりの物語が素晴らしい読書経験となりました。 今回のキーマンたちである、八木由鶴と宇治。どこか自分が過ごしてる世界の延長に彼らが居てる気分がして、まったくのフィクションとして思えない。 「大阪城は五センチ」ももちろんすばらし...続きを読むいが、個人的に「ゼログラムの花束」もまた違った視点で描かれて、最後の最後まで読み切るのが惜しくてゆっくりと読ませていただきました 大人のほろ苦い恋愛ではありますが、ほんわか温かな気分になるので、モーニングをいただきながら読むのオススメです
まだ読んでる本がある中で、装丁の絵に惹かれ手に取り、最初の数ページ読んだり、軽く評判を見てみても良さそうだった。ただ内容が過激かなとか気にしてしまいその日は買わなかった。後日小冊子が付いたものを見つけ、これはここで手に入れたほうがいいのではとなり、読むことに。少しドキドキしたが、すぐにあっという間に...続きを読む読み進んでしまった。
「叶わんくても、叶えたいと望んでしまうんやったら、何遍でも求めたらいいだけ。」が刺さった。 一遍ただの前向きな言葉に見えるけど、氏久の心境を思うとなかなか切ない台詞。
女性風俗のお客さんと本人の話。 普通でない関係でも、そこからの接点で支えになる事もあるんだな。普通に出会えていたら、うまくいく事もあったのかもしれないのに、なんだか悲しい。
恋愛小説かと思いきや、そんなこともなく話に引き込まれていった。登場人物が愛らしく、そして少し寂しい。あー面白かった!
いろんな感情が込み上げてくる内容。 精神的自立の難しさを感じた。 頑張ってもうまく行かないことがみんなあってそれをどんな形で乗り越えるのかが大切だと思った
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青山ヱリ
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