雁屋優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【目次】
はじめに:ここでもまた、コミュ力ですか
第1部 問題提起編
1 当事者コミュニティに参加できない/したくない理由
2 当事者コミュニティの功罪
3 マイノリティの「つながりたくない」も尊重してほしい
4 マイノリティの運動を振り返る
◆番外編 私が「つながらない権利」を求めるまで――読書の旅を辿る
第2部 対話編
1 「障害の社会モデル」の観点から考える、マイノリティの「つながらない権利」
――飯野由里子さんインタビュー
2 発達障害の診察、研究の現場から考える、マイノリティの「つながらない権利」
――本田秀夫さんインタビュー
◆コラム 生活保護についての -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルの「つながらない権利」という言葉に最初はとても引っかかっていた。人と人とのつながりなしに生きるなんて可能なんだろうか?この社会は人のつながりの中で成立しているのではないか?
ただ、本書が訴えるのは「誰ともつながらない」などという極端なことではない。困難を抱えた人が当事者コミュニティなしで情報を獲得しづらい、そんな現状の問題点を鋭く指摘していて、なるほどと唸った。
情報が氾濫するこの社会において、特定のコミュニティに所属せずとも欲しい情報を得ることは比較的容易だ。ただし、それはマジョリティとして自覚なく社会のあらゆる利益を享受できる者の話。アルビノの当事者であり、ASDや性的マイノリ -
Posted by ブクログ
・マイノリティが剥がれる恐怖(マイノリティ性のせいにしていたことにつき、同マイノリティの他の人にとって問題となっておらず、その原因がマイノリティ性ではなく個人の問題であった、自分の至らなさにあったと直面したように感じられた現象)
→しかし、そのような場面でこそ社会モデルの考え方が必要である(対談において呈示された視点)
・マイクロアグレッション
・つながらなくても情報が得たい、マイノリティについては、つながらないことが、つながることよりデメリットが大きすぎる
・ダブルマイノリティにとっては、一つのマイノリティにとってのコミュニティが、もう一つのマイノリティへの差別を秘めた場所であることがあ