久保田かずのぶのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“泥に咲く花”とろサーモン久保田氏の東京進出以降について書かれたエッセイ
リリックのような短文の連続で構成される文体により、一つ一つのフレーズが突き刺さる。彼のエピソードトークそのもののようでとてもおもしろい。
世間一般の「クズ」と言われるイメージが覆って、「天に見放された」としか言いようのない不運の連続を「いつか笑えるエピソードにして飯の種にしてやる」という強い心で乗り越えていくサクセスストーリー。
この本には最新の「騒動」については書かれていないが、この本に書いてある他のエピソードと同様、きっとあの不遇さを面白さに転換して話してくれる日が来るだろうと思える。
「#なかがき」という形で書かれ -
Posted by ブクログ
大好きな先輩の本。めちゃくちゃ面白いわ。
大阪では知名度もあり売れていたとろサーモンが上京するところからスタート。
激減した仕事、金がなくなり、奥さんとの会話も減っていく。
お笑い一本でのし上がってきて、大阪で賞を総ナメにしたのに何故?
バイトをしないといけないのか?
それでも笑いに人生を捧げ、M-1を取るまでの物語が事細かに綴られている。
アツいし、面白いし、最高やわ。
あと、文章も面白い。誰とも似ていない。ラップにもできそうなほど小気味いい区切り方で、パンチラインがグサっと心まで届く。
漫才・芸人仲間・取り巻く環境が吐き出させる愛ゆえの毒。
「地面に落ちている花びらは何枚拾えば満開の桜の木 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大阪で賞レースに勝ち、タイトルを引っ提げて上京した久保田。
この頃はまだ嫁がおり元気のない犬と暮らしていた。
大阪で獲ったタイトルが役に立たず、会社から仕事のオファーもない。
月10回の舞台はあるが16万のうち14万は家賃に消えて、嫁もバイトに行くようになる。
自分から動かないと!と企画した単独ライブ。
100人キャパぐらいの六本木のライブハウスで20しかチケットが売れていなかった。
奮起し街頭で手売りすると70ぐらいまで売上が伸びた。
しかし当日来たのは13人。
悔しさじゃなくて無力感で涙か出た。
1章は「キャプテン★ザコ」と売れない同士つるむ様子がちょくちょく出てくる。
東京に来て3年。