仁平千香子のレビュー一覧

  • 読めない人のための村上春樹入門

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    村上春樹を読む気が昔からなぜか起きない(村上龍はたくさん読んだ)
    映画『ドライブ・マイ・カー』が素晴らしくて、原作を読んだときも映画のほうが断然好きだった^^;

    しかーし!
    世界的に高い人気を得ているハルキ・ムラカミの話に外国人となったとき何も知らなくてよいのかという危機感からこの本を手に取った

    村上春樹のテーマや特徴が分かり易く興味深くまとめられていて、これ読んだだけでも外国人との話はできそうww

    でもそういえばこんな事も書いてあったから、

    『本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。(『走ることについて語るときに僕の語ること』252頁)

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    2025年10月13日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    村上春樹の個々の「作品論」でもあり、村上春樹についての「作家論」でもある。

    まず作品への分析、解釈は見事である。新書でこのようなものが読めるのは本当に素敵なことだ。村上春樹作品のある種のすごみを感じることができる。資本主義、消費=記号化というシステムの問題とそれへの対抗を掘り下げている。

    次に作家論であるが、これはこれまでの村上春樹のインタビューなどを読んでいる人には自明の部分が多かった。ここは文学性には触れず、どことなく人生訓めいているのが気になる。

    いずれにせよ、村上春樹に関する、今後の仁平さんのご活躍を期待したい。

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    2025年08月13日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    中高の時に、ノルウェイの森や騎士団長殺しなど何作か読んできました。分からないなりに色々解釈していましたが、この本をきっかけに、もう一度「自由」の本質に立ち返って読み直そうと思いました。

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    2025年05月08日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    ネタバレ

    書店で、表紙の色がオレンジ色の新書を探していたところ、この本に出会いました。
    そういえば、学生の頃、わからないなりに、『海辺のカフカ』、『ノルウェイの森』、『1Q84』等を読んでいたなと思い出しました。当時、村上さんの作品は難解だけど、美しく、不思議な世界が描かれているなと感じていました。この本を読めば、当時の疑問が少しは解消されるのではと思い、購入しました。

    読んでも細かいメタファー等は解明されなかったのですが、村上春樹さんの思想に触れ、自己啓発されたような気がします。率直に言って、読んで良かったです。村上春樹さんの解説本というよりは、自己啓発本として優れていると思います。村上春樹さんの小

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    2025年05月08日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    第1章 村上春樹の読まれ方
    第2章 村上春樹が考える自由とは何か
    第3章 橋を焼いた作家
    第4章 ノルウェイの森と1Q84
    第5章 諸刃の剣としての想像力
    第6章 資本主義社会をどう生きるか

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    2025年04月24日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    村上春樹を読めない人ではないですが(多分)、より深く、味わいながら彼の作品を読めるようになるガイドブックのような本でした。
    未読はもちろん、既読の作品も読みたくなりました。特にアフターダークを読みたくなり、早速書店へ向かいました。

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    2025年04月12日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    分かりやすく興味深かったです。これまでもさまざまな村上春樹解説本を読みましたが、クセがなく、主張が強すぎず、内容が無理なく入ってくる感覚で読めました。

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    2025年03月20日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    なんやかや1987年の ノルウエイの森 から、村上春樹作品は読んでいる。
    面白いのかどうかわからないけど、時代の波に乗り遅れぬようにと。
    1988ダンス・ダンス・ダンス 1994ねじまき鳥クロニクル 
    2002海辺のカフカ と 2004アフターダーク は読んでないかな。
    2009 1Q84 2017騎士団長殺し 2023街とその不確かな壁 は読んでる。

    一番読み込めたのは1Q84かなあ。3部作。なんかわかった気がした。
    一番衝撃的だったのはねじまき鳥の拷問。

    短編はNHKのドラマで見た。
    『神の子どもたちはみな踊る』より、『UFOが釧路に降りる』『アイロンのある風景』『神の子どもたちはみな

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    2025年08月26日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    村上春樹さんの本は、意味を考えず、ただ夢中になって読んでおりました。
    あの独特の読後感が忘れられず、ほとんどの作品は読んでおりましたので、このように注釈頂くと更にまた、ああ読んで良かったなぁと思いました。

    ただ、[街と、その不確かな壁]は未読でしたので、内容少しわかってしまったので、あとがき読まなきゃ良かったかなぁ、、とはおもいました。

    僕的には村上春樹さん読んでからの方が良いかな~とは思いました。
    でもオススメです

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    2025年05月19日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    村上春樹の小説を面白く読むための解説本。

    村上春樹の小説は、文章は難しくなく、むしろ簡単だが、内容は難解に感じることが多い。
    なぜだろう。
    村上春樹の文章に慣れていないせいだろうか。

    著者は、「日本一の作家がこれほど世界的な評価を得ている背景には、その作品が多くの読者に共感を与える力を持っている。共感とは、対象と自分を重ね合わせることで生まれる感情。その生活や人生を追体験する中で、読者は他者の物語の中に自分自身の姿を見出すことがある。人々が物語に共感を求めるのは、そこに自分自身を理解するための手がかりがあると感じるからだ。共感を通じて、自分と他者とのつながりを再発見し、人生をより深く考える

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    2025年07月13日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    世界中に愛読者がいる村上春樹だが、国内には意外に敬遠している人が多数いる。村上春樹はなぜ世界の人から称賛されるのか、また村上作品の根底にあるものとは何か、これらについて本文を解体しながら探っていく。

    まず、「『読めない』人のための村上春樹入門」であって、「『読まない』人のための村上春樹入門」ではない。そのため、本書を読んだからといって、「村上春樹って面白そう!読んでみよう!」とはならないと思う。読んでみたことはあるがちょっと難解だった、という人向けの解説文のように思える。ワタクシ自身が「『読まない』人」だったので、その点は非常に残念に思った。
    根底にあるものを知り、村上作品と直面した際どのよ

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    2025年07月12日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    ■前説
    この本は…村上春樹作品が『読めない』『意味わからん』『途中で挫折した』という苦々しい経験をお持ちの春樹アレルギー患者向けに書かれた〈肩の力を抜いたガイド本〉。

    とは言え、僕が抱いた疑問〈はたして、読んだところで苦手意識が和らぐのかなぁ…〉に反してよく売れています。

    その背景には『読めないことに引け目を感じていた人』が、少しでも安心したいというニーズがあるからだと見る。そう、『読み通せなくてもちっとも変じゃない』『村上春樹の世界観は独特だから肩肘張らなくていいんだよ』って言ってくれる存在が欲しかった挫折読者にとって、伴走者のような役割を期待してなんだろうと推察。

    村上この本に手を伸

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    2025年06月22日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    ネタバレ

    悪くない本なのですが、「村上春樹を嫌っている人もしくは理解できない人」がこの本を読んで「よし、ノルウェイの森を読もう!」と思うようにはならない……というのが正直な感想。

    本書で『かえるくん、東京を救う』からの引用として、ドストエフスキーが
    「神が作り出した人間が、その神に見捨てられるという凄絶なパラドックス」を描いた作家、と紹介されている。

    申し訳ないが、この本自体がある意味で凄絶なパラドックスだ。村上春樹信奉者により書かれた本で「これを読んだら、あなたも村上春樹が好きになる!」って感じだが、たぶん余計に嫌いになる…というパラドックス。
    まあ、村上春樹嫌いは村上春樹信奉者が嫌いなのだろうけ

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    2025年04月23日
  • 読めない人のための村上春樹入門

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    オーソドックスというか王道の「読解」だと思う。私はなぜそう読むのか、そう読めるのか、読めない人にどうアドバイスすればいいのか、みたいなアドバイスが欲しいんだけど。

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    2025年03月26日