仁平千香子のレビュー一覧
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村上春樹を読む気が昔からなぜか起きない(村上龍はたくさん読んだ)
映画『ドライブ・マイ・カー』が素晴らしくて、原作を読んだときも映画のほうが断然好きだった^^;
しかーし!
世界的に高い人気を得ているハルキ・ムラカミの話に外国人となったとき何も知らなくてよいのかという危機感からこの本を手に取った
村上春樹のテーマや特徴が分かり易く興味深くまとめられていて、これ読んだだけでも外国人との話はできそうww
でもそういえばこんな事も書いてあったから、
『本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。(『走ることについて語るときに僕の語ること』252頁) -
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ネタバレ書店で、表紙の色がオレンジ色の新書を探していたところ、この本に出会いました。
そういえば、学生の頃、わからないなりに、『海辺のカフカ』、『ノルウェイの森』、『1Q84』等を読んでいたなと思い出しました。当時、村上さんの作品は難解だけど、美しく、不思議な世界が描かれているなと感じていました。この本を読めば、当時の疑問が少しは解消されるのではと思い、購入しました。
読んでも細かいメタファー等は解明されなかったのですが、村上春樹さんの思想に触れ、自己啓発されたような気がします。率直に言って、読んで良かったです。村上春樹さんの解説本というよりは、自己啓発本として優れていると思います。村上春樹さんの小 -
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なんやかや1987年の ノルウエイの森 から、村上春樹作品は読んでいる。
面白いのかどうかわからないけど、時代の波に乗り遅れぬようにと。
1988ダンス・ダンス・ダンス 1994ねじまき鳥クロニクル
2002海辺のカフカ と 2004アフターダーク は読んでないかな。
2009 1Q84 2017騎士団長殺し 2023街とその不確かな壁 は読んでる。
一番読み込めたのは1Q84かなあ。3部作。なんかわかった気がした。
一番衝撃的だったのはねじまき鳥の拷問。
短編はNHKのドラマで見た。
『神の子どもたちはみな踊る』より、『UFOが釧路に降りる』『アイロンのある風景』『神の子どもたちはみな -
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村上春樹の小説を面白く読むための解説本。
村上春樹の小説は、文章は難しくなく、むしろ簡単だが、内容は難解に感じることが多い。
なぜだろう。
村上春樹の文章に慣れていないせいだろうか。
著者は、「日本一の作家がこれほど世界的な評価を得ている背景には、その作品が多くの読者に共感を与える力を持っている。共感とは、対象と自分を重ね合わせることで生まれる感情。その生活や人生を追体験する中で、読者は他者の物語の中に自分自身の姿を見出すことがある。人々が物語に共感を求めるのは、そこに自分自身を理解するための手がかりがあると感じるからだ。共感を通じて、自分と他者とのつながりを再発見し、人生をより深く考える -
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世界中に愛読者がいる村上春樹だが、国内には意外に敬遠している人が多数いる。村上春樹はなぜ世界の人から称賛されるのか、また村上作品の根底にあるものとは何か、これらについて本文を解体しながら探っていく。
まず、「『読めない』人のための村上春樹入門」であって、「『読まない』人のための村上春樹入門」ではない。そのため、本書を読んだからといって、「村上春樹って面白そう!読んでみよう!」とはならないと思う。読んでみたことはあるがちょっと難解だった、という人向けの解説文のように思える。ワタクシ自身が「『読まない』人」だったので、その点は非常に残念に思った。
根底にあるものを知り、村上作品と直面した際どのよ -
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■前説
この本は…村上春樹作品が『読めない』『意味わからん』『途中で挫折した』という苦々しい経験をお持ちの春樹アレルギー患者向けに書かれた〈肩の力を抜いたガイド本〉。
とは言え、僕が抱いた疑問〈はたして、読んだところで苦手意識が和らぐのかなぁ…〉に反してよく売れています。
その背景には『読めないことに引け目を感じていた人』が、少しでも安心したいというニーズがあるからだと見る。そう、『読み通せなくてもちっとも変じゃない』『村上春樹の世界観は独特だから肩肘張らなくていいんだよ』って言ってくれる存在が欲しかった挫折読者にとって、伴走者のような役割を期待してなんだろうと推察。
村上この本に手を伸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪くない本なのですが、「村上春樹を嫌っている人もしくは理解できない人」がこの本を読んで「よし、ノルウェイの森を読もう!」と思うようにはならない……というのが正直な感想。
本書で『かえるくん、東京を救う』からの引用として、ドストエフスキーが
「神が作り出した人間が、その神に見捨てられるという凄絶なパラドックス」を描いた作家、と紹介されている。
申し訳ないが、この本自体がある意味で凄絶なパラドックスだ。村上春樹信奉者により書かれた本で「これを読んだら、あなたも村上春樹が好きになる!」って感じだが、たぶん余計に嫌いになる…というパラドックス。
まあ、村上春樹嫌いは村上春樹信奉者が嫌いなのだろうけ